修正能力の高さを示しジョージアを撃破したジャパン。 次の注目は2019年に向けた長期の仕込み。 | ラグビージャパン365

修正能力の高さを示しジョージアを撃破したジャパン。 次の注目は2019年に向けた長期の仕込み。

2016/11/15

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


こんにちは、翔太です。
ジョージア戦はジェイスポーツで観戦しました。解説の野澤武史さんが、日本贔屓(びいき)に徹して100%応援していたので、僕もテレビの前で完全に応援モードに入って見ていました。ああいうのもいいですね。なんたって、日本代表なんだから。

ジョージア戦のジャパンは、ディフェンダーがディフェンスラインとしての有機的な連携が出来ていた


試合の内容も素晴らしかったですね。
僕が一番感心したところはディフェンスです。先週のアルゼンチン戦では、タックラー一人一人が個々に相手に向かっていって、相手がパスした後でもコミットしてしまっている(ディフェンダーとして機能しなくなっている)ケースが多かったのですが、今週のジョージア戦ではそれが解消されていて、自分のマークがボールを離したらとなりのディフェンダーをヘルプする……というような、ディフェンスラインとしての有機的な連携が出来ていた。わずか1週間でここまで修正できてしまう。ジャパンというチームには能力の高い選手たちが揃っているのだなあと改めて感じました。

動作として具体的に挙げると、「シャッフルダウン」という動きができていた。
これはアメフトでよく使われる言葉なのですが、相手がボールをラインに出した際に、ディフェンス側が前に出るスピードをコントロールして、もう一度上げるべきタイミングで上げるという動きです。ディフェンスの目的は相手にプレッシャーを掛けることですが、自分たちがコントロールできないくらいスピードを出すとかえって隙ができてしまう。ジョージア戦のジャパンは、そのコントロールがよくできていました。

特に印象が強いのは布巻です。初キャップですが、あれだけの低いタックルを試合中ずっと見舞い続ける選手は久しぶりに見た気がします。体を張って、大きな相手に対して低く入って倒す。布巻のタックルは、タックルしてから相手が倒れるまでがめちゃめちゃ早かった。ジョージアの選手は1回1回のコンタクトがめちゃめちゃ強くて、日本代表に入っている外国出身選手たちも結構受けてしまっていた中で、布巻は低さという武器を使って相手の動きを封じていた。小さな選手でも大きい相手を止められることを実証したわけで、こういうタックルが日本ラグビーのベーシックとして、日本代表の全員ができるようになるべき……という指標を見せてくれた気がします。

 

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