ラグビーの聖地、ウェールズ・カーディフにあるプリンシパリティ−スタジアム(旧・ミレニアム・スタジアム)で日本代表はウェールズと対戦し、歴史に残る80分を繰り広げた。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチの第3戦。戦前の予想は、経験値に勝るウェールズが優位というものだったが、試合開始からジャパンのゲームプランが的中。セットプレーの数を減らしてアンストラクチャーからプレッシャーをかけてゲームをコントロールし接戦に持ち込む。
74分にCTBアマナキ・ロトアヘアのトライでジャパンが同点に追いつくと、昨年ワールドカップで南アフリカに勝利した「アップセット」のシーンが蘇った。ホームゲームで負けられないウェールズは79分、FBサム・デービスがドロップゴールを決めてチームを救った。アルゼンチン戦代表に大敗し、ジョージア戦で接戦に勝利したジェイミージャパンは、ウェールズをギリギリまで追い込み、選手たちの高いポテンシャルを感じさせる見事な試合だった。
試合後の記者会見で、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチと立川理道ゲームキャプテンが取材に応じた。
試合結果・スコア
「ウェールズの、チームもそうだが国民を驚かすことができた」
――今の率直な気持ちは
ジェイミーHC 「非常に残念です。大きなテストマッチ、ビッグゲームで、こういう試合を初めて経験する選手も多い中で、最後の10秒で勝てていた試合に負けてしまったことは、非常に悔しい思いがあります。今回の試合で選手たちの力量がわかったところがあります。選手たちは自分たちのゲームプラン、仲間たちを信じて戦えました。ここ最近のラグビーで失われていたことが垣間見られたのではないでしょうか」