「何も残らないくらい全部空っぽになるまで出し切るのが僕たちのテーマ」ウルグアイが格上フィジーに勝利!釜石に新たな歴史が刻まれた | ラグビージャパン365

「何も残らないくらい全部空っぽになるまで出し切るのが僕たちのテーマ」ウルグアイが格上フィジーに勝利!釜石に新たな歴史が刻まれた

2019/09/26

文●大友信彦


9月25日、RWC2019日本大会で唯一新設されたスタジアム、釜石鵜住居復興スタジアムで初めての試合となるフィジー対ウルグアイの一戦が行われた。

25日の釜石は好天に恵まれた。
2011年3月11日の東日本大震災で甚大な被害を受けながら、復興の象徴として、新世代の目標として誘致された釜石でのワールドカップ開催。12時の開場を前に、スタジアムゲートの前には長い列ができた。

試合は、オーストラリアに食い下がった札幌の戦いから移動込み中3日という厳しい日程を強いられたフィジーに対し、これが今大会初戦となったウルグアイが猛タックルで食い下がり、2度の8強を数える魔術師軍団の魅惑のアタックを寸断する。

前半7分、フィジーは相手ゴール前のラインアウトでピールオフからスロワー返しのムーブでHOドロコトが先制トライ。対するウルグアイも14分にSHアラタがブレーキの利いたステップでフィジーDFを突破してトライ。SOベルチェシのゴールも決まり逆転。フィジー優位と踏んでいたスタジアムに一転、激戦の予感が覆った。
18分、フィジーは相手ゴールラインに迫るとFWが波状攻撃。PRマウイがねじ込みトライ。SOマタベシがゴールを決め12ー7とする。

だがウルグアイは直後の21分、相手ゴール前でラインアウトのチャンスをつかむと、後ろピールオフのムーブでHOケスレルがゴール前に持ち込み、NO8ディアナがトライ。14ー12と再び逆転すると、25分にはハイパントをフィジーが捕り損ねたチャンスを見逃さずにCTBカトがトライ。37分にはベルチェシがPGを加え、24ー12とリードを広げてハーフタイム。

後半、早く追いつきたいフィジーだったが、最初のキックオフのウルグアイの蹴り返しをノックオンするなど、焦りからか、前戦から中3日の疲れからか、単純なエラーを連発。45分には正面22mのPGをマタベシが失敗。しかし、このドロップアウトからフィジーはカウンターアタック。LOヤトゥニヤラワがトライし、17ー24。ようやくフィジアンマジックの片鱗を覗かせるが、正面のコンバージョンをマタベシが失敗。対するウルグアイはベルチェシが54分にPGを失敗するが、そのまま敵陣で攻勢を続け、60分に再びPGを狙い成功。

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