アルゼンチン戦直前SP・情熱の男が牽引したアルゼンチンの快進撃 | ラグビージャパン365

アルゼンチン戦直前SP・情熱の男が牽引したアルゼンチンの快進撃

2016/11/02

文●大友信彦


アルゼンチン代表プーマスが来日した。
プーマスの来日は1998年以来18年ぶり。18年前は、アルゼンチンも日本もワールドカップ通算勝利は「1」という、ちょっと強引に言えば同格のチームだった。

それから18年、両国の足取りが違う軌跡を描いた、そのキーマンがアルゼンチンのカリスマ主将アグスティン・ピチョットだった。
アルゼンチン代表ロス・プーマスが、IRB(現ワールドラグビー)創設メンバー8カ国以外で初めてのワールドカップ4強進出を果たし、さらに3位まで駆け上がった2007年ワールドカップで輝いた長髪の闘将の輝きに、タイムトラベル!

2007年ワールドカップ・チームを率いるピチョットは全身で自分の意志を伝え、闘志を焚きつけ、チームを動かしていた。

独断で選ぶと、ラグビーワールドカップ(W杯)2007の大会MVPはアグスティン・ピチョットである。

南アフリカの優勝で幕を閉じたW杯。残暑厳しい9月上旬に開幕し、決勝では吐く息が白くけむった。季節をまたいで挙行された楕円球の祭典。トライ王に輝いた南アの最速男ブライアン・ハバナ、不振のイングランドを蘇生させたジョニー・ウィルキンソン、長髪髭面と激しいプレーで人気を独占したフランスのセバスチャン・シャバル……大会の顔はたくさん思い浮かぶ。

だが07年W杯の象徴は開幕戦で地元フランスを破り、IRB創設8カ国以外から史上初めてW杯4強に進んだアルゼンチンであり、MVPはその進撃を率いた背番号9だ、というのが、現地で大会を見届けた記者の結論である。

 

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