ラグビーワールドカップ・ファイナル オールブラックスが史上初の二連覇 | ラグビージャパン365

ラグビーワールドカップ・ファイナル オールブラックスが史上初の二連覇

2015/11/01

文●大友信彦


ラグビーワールドカップの決勝が31日、トゥイッケナムで行われ、ニュージーランド(NZ)が34-17でオーストラリアを破り、2大会連続3度目の優勝を決めた。

試合は前半30分までは静かに進んだ。7分にNZがSOカーターのPGで先制。13分にオーストラリアがSOフォーリーのPGで同点に追いつくが、26分にNZはカーターのPGで6−3と勝ち越し。

随所でラインブレイクをしたWTBミルナー・スカッダー

随所でラインブレイクをしたWTBミルナー・スカッダー

35分にCTBノヌ-の突破を起点に得たPGをカーターが決めて9−3。さらに38分、ハーフウェーのラインアウトから9フェイズを重ねてオーストラリアのディフェンスを崩し、最後は目の前に開いたスペースを突いたCTBコンラッド・スミスが無理せずにボールを動かして相手ディフェンスを幻惑。SHアーロン・スミス-FLリッチー・マコウ-WTBミルナー・スカッダーとつないで右隅に完璧なトライ。

 

後半もNZはキックオフからボールを動かし、ハーフタイムにコンラッド・スミスとの交代で入ったばかりのCTBソニービル・ウィリアムズのオフロードパスからノヌーが50m独走トライ。NZが21−3まで差を広げる。

CTBクリドラニのトライで4点差に!

CTBクリドラニのトライで4点差に!

しかしこれで勝負は決まらない。

51分、オーストラリアが攻め込んだ場面でNZのFBベン・スミスがスピアータックルでイエローカード。このPKからワラビーズはラインアウトモールを一気に押し切ってトライ。その後は攻めあぐんだが、数的優位の切れる寸前、最後のプレーでCTBクリドラニがトライを決め、21−17の4点差に追い上げた。

冷静な判断と精度の高いプレーでチームを優勝に導き、MOMに輝いたSOカーター

冷静な判断と精度の高いプレーでチームを優勝に導き、MOMに輝いたSOカーター

70分、SOカーターが正面40mのロングDGを鮮やかに成功。
1トライでいつけない7点差に広げると、次のキックオフ後にハーフウェー付近で得たPKで正面左50mのロングPGを蹴り込み27-17、ワンチャンスでは追いつけない10点差まであっという間にリードを広げる。

ラインブレイクを見せたWTBミッチェルだったがトライを奪いきれなかった

ラインブレイクを見せたWTBミッチェルだったがトライを奪いきれなかった

10点差にされたことで、焦りが出たのがワラビーズだった。

ゲニアに変わって入ったSHフィップスが早いテンポでボールを動かし、観衆を沸かすものの、効果的にゲインできない。ワンチャンスで同点に追いつくためのDGチャンスを作る気配もないまま残り時間ばかりが減っていく。

試合を決める絶妙なタイミングでキックしパレットのトライに繋げたベン・スミス

試合を決める絶妙なタイミングでキックしパレットのトライに繋げたベン・スミス

重ねたフェイズが18まで達し、手詰まり感が漂った矢先、WTBミッチェルがノックオン。ここからNZはFBベン・スミスがカウンターに出て、タッチに詰まると相手の背後にキック。これを猛ダッシュで拾った交代出場のWTBバレットが相手DFを抜き去って広い、ゴールポスト中央にトライ。カーターがコンバージョンを蹴り込み、34−17と試合を仕上げた。

 

最終スコアは34−17。決勝では、1999年大会のオーストラリア35−12フランスの23点差、1987年大会のNZ29−8フランスに次ぐ大差となった。

ラグビーワールドカップの2大会連続優勝は史上初めてで、NZの3度目の優勝は単独最多。また、NZが国外で行われたワールドカップで優勝したのは初めて。

オーストラリアは、エディー・ジョーンズ監督が率いた2003年大会以来の準優勝に終わった。

第9回ラグビーワールドカップは4年後の2019年、日本で開催される。
2019年9月20日(金)に東京スタジアム(味スタ)で開幕。
11月1日(土)に横浜スタジアム(日産スタ)で決勝が行われる。
そのとき優勝カップを掲げるのはいったいどこのチームになるのか?

 

大友信彦
1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。プロフィールページへ


 

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