米国メジャーリーグラグビーのシアトル・シーウルブズに期限付き移籍中の元日本代表WTB山田章仁(35)が6月6日に地元シアトルで行われたユタ・ウォリアーズ戦で米国デビュー。13日には大陸を横断してボストンまで移動し、ニューイングランド・フリージャックスと初のアウェー戦に臨んだ。
山田はともにFBで先発出場。今年4月にシアトルと契約。コロナ禍でなかなかビザが発給されなかったが、5月27日に渡米。ユタ戦はチーム合流からわずか5日で迎えたが、FBとして80分フル出場して2つのトライをアシスト。フリージャックス戦も開始3分に鮮やかな仕掛けのランから初先発のWTBフチのトライをアシスト。
チームは2試合とも終了直前までリードしていながら、ユタ戦はホーン後のラストプレーで、フリージャックス戦は後半30分に退いたあとで、ともに逆転負け。望む結果はなかなか得られていないが、味方の力を引き出すベテランらしい活躍をみせている。
2戦目を終え、遠征先のボストンからシアトルの自宅に戻った山田に話を聞いた。
「自分が活躍したいというよりも、チームを勝たせたい。周りの選手を活躍させたい」
――2戦目、フリージャックス戦は終了5分前の逆転負けでした。
「フリージャックスは今季、ホームで負けていないんですね。そこに勝って、シーウルブズの存在価値を高めたいなと思ったんですが…。前回のユタ戦に似た流れで、前半はリードして折り返したけれど、残り5分で逆転されて敗戦、という結果でした。
前回は雨の中の試合だったのですが、今回は天気が良くて、BKで走ろう、FWをアシストしていこうと話していて、バックスリーとしての機能は果たしたと思います」