「サンウルブズの名前は残してほしい」日本ラグビーを大きく進化させたサンウルブズが解散 | ラグビージャパン365

「サンウルブズの名前は残してほしい」日本ラグビーを大きく進化させたサンウルブズが解散

2020/06/03

文●編集部


6月2日、ヒト・コミュニケーションズサンウルブズ(以下サンウルブズ)の運営法人である一般社団法人ジャパンエスアールがスーパーラグビーオーストラリア国内大会(スーパーラグビー オーストラリア)への参戦が不可能になったことを受けて、オンラインにて記者会見を行った。

新型コロナウィルス感染拡大の影響により、今シーズンのスーパーラグビーは一時、中断された。そしてオーストラリアの国内大会が予定されていた。しかし日本からオーストラリアへ入国できない措置が取られており、もし入国が許可されても選手はトレーニングを開始する前にホテルの個室内で14日間の強制的な隔離が義務付けられて、さらに、チームが12週間滞在するための拠点も用意する必要があった。その結果、サンウルブズが7月3日からオーストラリアで試合を行うための準備が間に合わないという結論に至ったという。

よってサンウルブズは来シーズンでスーパーラグビーから除外されることが決まっており、5シーズンに渡るスーパーラグビーへの挑戦は、いったん終了することになった。

冒頭、ジャパンエスアールのCEOである渡瀬裕司氏は、3月14日以降スーパーラグビーが中断し、国内リーグで再開が検討されてきました。サンウルブズもオーストラリアに参戦ことを検討しましたが、最終的に難しいという判断となりました、と話した。

日本人初のスーパーラグビーヘッドコーチとしてチームを率いた大久保直弥氏は、「振り返ってみれば選手時代に目指したこともあったが、残念ながらスーパーラグビーでプレーする夢は叶えられなかったが、次の年代、田中(史朗)、堀江(翔太)、ガッキー(稲垣啓太)も、選手ひとりひとりの向上心がありました。私も向上心をもって望んできましたが、今この状況でもその思いは変わらない。

それと同じように、スーツケース一つで世界いろいろなリーグへ参加する、すべてを犠牲にしても 海外で成功したい。日本の企業に所属しないでも。そういう選手たくさんいます。私もサンウルブズに携わってみて、やはりいろんな文化、国境を越えて一つにつながるチームでありましたが、あくまでも日本ベースのチームとして、日本人らしさを追求することは忘れてほしくはないと思っています。

何がベストか、話せませんがサンウルブズってこういうことだよね、納得する部分が多々ありました。日本代表の成長につながっているという実感を思っているのではないかなと考えています。僕個人の意見ですが、サンウルブズの名前を残してもらえれば嬉しい。」とチームへの思いを話した。

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