サンウルブズがやりました!スーパーラグビーにおける日本チームの歴史的な初勝利です。歴史を作ってくれた選手たちを心から祝福します。当日、僕は福岡で仕事があって、移動する新幹線の中で、Jスポーツのオンデマンドで観戦していました。山陽新幹線はトンネルが多くて、電波が悪くて、結構途切れ途切れになってしまいましたが……もちろん、あとでネット環境のよいところでしっかり見直しました。
ハル(立川理道)を12番に戻したことによって、能力がすべて活かされた
僕にとって、この試合で一番印象的だったのはハル、立川理道の活躍です。何よりも、ハルを12番に戻したことによって、能力がすべて活かされたし、ハルの能力が前面に出たことによって、チーム力が存分に活かされた。サンウルブズではずっと、10番がトゥシ・ピシ、12番がずっと田村優で来て、ストーマーズ戦とチーターズ戦はデレク・カーペンター、ハルはずっと13番でした。でも、今回はハルが慣れた12番に戻ったことで、生き返ったように見えました。
10番、12番、13番はフロントスリーと呼ばれ、同じ選手がこなすことも多い。僕自身、現役の間はどのポジションもやりましたが、実際にやるとだいぶ違うんです。
10番は最初にボールを受ける役目で、相手ディフェンスとの距離も一番近いから、考える時間が短い。早く判断しなければならないんです。キックのオプションもあるから、相手がかけてくるプレッシャーと向き合う度合いも一番高い。
12番は、その10番の判断や負担をサポートとする役目ですが、ボールをもらう順番からいって、考える余裕がある。ディフェンスの仕事は10番よりも回数が増えるけれど、どちらかというと、2人で司令塔を分担するというイメージです。
だけど13番は全然違う。