後半8分、ついにその時がきた。スーパーラグビー・ハイランダーズに所属する、FL/NO8姫野和樹がハリケーンズ戦のピッチに登場した。ニュージランドに入国して2週間の隔離期間を経てチームに合流。「正直(隔離期間の時は)大丈夫かなと思っていた。」(姫野)そんな不安を払拭するのは、昨年からほぼ1年間公式戦ができないラグビーすることに飢えた思いと、ラグビーができないからこそ取り組んできたフィジカルのトレーニングだった。
ピッチに出た姫野はチームを鼓舞し、ボールキャリーしたら前進。チームの悪い流れを変えるインパクトプレーヤーとしてその存在感をしっかりとチームのホーム、フォーサイス・バー・スタジアムに残した。
試合後に行われた記者会見を余すところなくお伝えする。
まずはこれだけ集まっていただきありがとうございます。今日は、自分らしさがでた。1年ぶりの公式戦ということもあって、とにかく今日は自分にフォーカスしました。自分のプレーに集中しました。ここに来ていい経験を積むだけが目的ではない。自分の経験値だけに満足するのではなくチームを勝たせるためにやっていきたい。
――これまでのサンウルブズでの試合と今日の試合の印象に何か違いは?
ラグビーが戻ってきたなというのが第1印象でした。本当に楽しくて、アップの時からニヤニヤしていました。人の前でプレーする、お客さんの前でプレーするのがこんなに楽しいんだということを改めて感じましtあ。昨年1年間は(試合が)できなかったですし。ここでプレーできる幸せを感じた。このスタジアムは過去2回プレーして、2回とも怪我していたのですこし不安でした。ですが、今日は怪我なく終われたのでハッピーな気持ちです。