「石見智翠館―強き者へ挑んだ物語」STORY2・第二世代の飛躍、社会人トップチームへの挑戦 | ラグビージャパン365

「石見智翠館―強き者へ挑んだ物語」STORY2・第二世代の飛躍、社会人トップチームへの挑戦

2018/10/19

文●大友信彦


2015年、春の選抜では前年と同様に準決勝で神奈川を、決勝で福岡レディースを破り3連覇を飾る。しかし、この年の智翠館はさらに戦うステージをあげていく。

選抜大会を3連覇。太陽生命ウィメンズセブンズシリーズへの挑戦

2015年、辰巳千亜希が主将を担った智翠館は、春の選抜では前年と同様に準決勝で神奈川を、決勝で福岡レディースを破り3連覇を飾る。しかし、この年の智翠館はさらに戦うステージをあげていく。

前年の2014年に始まった太陽生命ウィメンズセブンズシリーズへ、高校生ながら出場を打診され、磯谷監督は熟考を重ねた末に出場を決断。4大会中3大会に出場したのだ。

12チームが4チームずつ3組に分かれてプール戦を行うフォーマットは現在と同じだったが、当時は上位4チームがカップ、準々決勝で敗れた4チームがプレート、下位4チームがボウルという3トーナメントの勝者が表彰されていた。

「出る以上、目標は『優勝』と言いたいけれど、社会人のトップ選手がいる中で、それを言うのは現実的じゃない。手が届くところと考えて、目標は『プレート優勝(5位)』と掲げました」(磯谷監督)

5位でもずいぶん高い目標に思える。だが智翠館は、不可能に思えたその目標に挑んでいく。
初参戦となった第1戦の保土ヶ谷大会では、プール戦A組で横浜TKMを17−7で破る金星をあげたが、この大会で決勝を戦うことになるアルカス、チャレンジの両チームと同組になったことで失点が増え、A組3位ながら全体順位はC組3位の神奈川に得失点差で6点及ばず、9位となりカップ/プレート戦には進めずボウル戦へ回る。

2015年、東京大会メンバー。前列右から3番目が主将の辰巳千亜希

2015年、東京大会メンバー。前列右から3番目が主将の辰巳千亜希

2日目はボウル戦準決勝でAPパイレーツに29−0で圧勝。ボウル決勝はTKMとの再戦となり、7−14で敗れ、総合10位に終わる。だが実は、プールAの4チームは、2日目のトーナメント戦で、他のプールから上がってきた相手にはどこにも負けなかったのだった。組み分け次第では、5位になってもおかしくない……初参戦の結果は、そう夢想させる戦績でもあった。

そして、それは夢想ではなかった。続く東京大会。智翠館はプール戦で、保土ヶ谷大会プレート優勝、つまり5位だった日体大を7−5で破るのだ。残る2戦も、プール1位のチャレンジチームとは19-22の3点差。プール戦B組は1勝2敗で3チームが並び、智翠館は得失点差で最上位となり2位に。全体では8位となり、参戦2戦目で初のカップ戦(8強)入りを果たした。
カップトーナメントは初戦でチャレンジチームに39−0(この年のチャレンジチームは堤ほの花、清水麻有、立山由香里、ライチェル海遥ら、後のサクラセブンズ勢を大量に擁しチャレンジチーム史上最強といわれた)、プレート準決勝は追手門学院大に敗れるが、最後の7位決定戦ではRKU龍ヶ崎グレースに12−5で競り勝ち、最終順位は7位となった。

日体大戦勝利の瞬間

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