アジアラグビーチャンピオンシップ2016香港戦・常に相手より早く動いた若く勤勉な日本代表 フロントローの対人ディフェンス能力向上を! | ラグビージャパン365

アジアラグビーチャンピオンシップ2016香港戦・常に相手より早く動いた若く勤勉な日本代表 フロントローの対人ディフェンス能力向上を!

2016/05/30

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


こんにちは、翔太です。
週末は、来週の太陽生命ウィメンズセブンズ東京大会に向けた練習と、追手門学院大の50周年記念式典で過ごしたのですが、その合間を縫って、日本代表と香港代表の試合、サンウルブズとブランビーズの試合をビデオで見て、その合間に女子セブンズワールドシリーズのサクラセブンズの戦いをインターネットで見て……と、忙しく過ごしました。


でも、この時期に、これだけたくさんの「日本代表」のゲームが同時に行われているなんて、すごいことだなと思いました。僕は見られなかったけれど、女子のサクラフィフティーンも秩父宮で試合をしていましたからね。その試合は放送がなくて映像を見ていませんが、香港でのアウェー試合は、ワールドラグビーのサイトでハイライト映像を見ましたが、日本の女子ラグビーがレベルアップしていることを本当に実感しました。特に最初の、FB田坂藍さんからWTB堤ほの花さんにつないで走りきったトライのスピード感は素晴らしかった。選手のクオリティをよく引き出したヘッドコーチの有水さんをはじめ、選手を育成した全国の指導者のみなさんに敬意を表します。

サクラセブンズは……残念な結果でした。ちょっと、普通のラグビーっぽかったというか……ただ、初日のロシア戦と2日目のアイルランド戦で、対照的な戦い方をしていたところに、もしかしたら深い考えがあるのかもしれないなと思いました。これがエディー・ジョーンズだったら間違いなく「リオのために手の内を隠しているな」となりますからね。ラグビーもそういう時代を迎えているのかもしれない。サクラセブンズにはリオでの大逆襲を期待したいと思います。

 

全体的に「良いチーム」。今回のジャパンからは全体的に、高校ジャパンの延長線にあるような印象を受けた。


さて、アジア選手権の日本―香港戦ですが、全体的に「良いチームだな」という印象を受けました。コーチがこう戦おうと立てたチームプランを選手全員が理解して、選手たちがそこにキッチリ、80分間まじめにコミットしていました。

特に感じたのは、ヘッドコーチの中竹さんが掲げていた「アクションラグビー」というスローガンへのコミットです。アタックの場面でもディフェンスの場面でも、日本の選手は常に相手よりも先にスタートを切っていました。ラックからボールが出る前に動き出しているから、コンタクトするときに相手よりもスピードに乗っていて、前に出ることができる。それを80分間真面目に続けた結果、大差で勝つことができた。

しいていえば、みんな真面目すぎるかな。つまり、ここから伊藤剛臣さんは出てこないだろうな(笑)という感覚です。

という冗談はともかく、今回のジャパンからは全体的に、高校ジャパンの延長線にあるような印象を受けました。

 

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