エディー流ワールドカップへの布石とは−SHOTA'S CHECK Vol.1 | ラグビージャパン365

エディー流ワールドカップへの布石とは−SHOTA'S CHECK Vol.1

2015/05/03

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


早大-神戸製鋼で活躍した元日本代表SHで、現在は追手門学院大学女子ラグビー部監督を務める後藤翔太氏が、15人制日本代表だけでなく、セブンズ代表、女子のサクラセブンズ、サクラフィフティーンも含め注目の試合を鋭く解説する「SHOTA'S CHECK」。第1回は、ワールドカップ2015でベスト8入りを目標とするエディージャパンこと、ラグビー男子日本代表が国内初戦となる香港代表と戦った80分を振り返ります。

ラグビーの強度では南アに遠く及ばない香港を「仮想・南ア」と言ったエディーHCの真意とは

きょうは、神奈川県海老名市で開かれた海老名ガールズフェスティバルに遠征する追手門学院高校女子チームを引率していて、日本代表の試合は帰宅してからビデオで観戦しました。

今回、エディー・ジョーンズHCは、香港のことを「仮想・南アフリカ」と言っていました。

ラグビーの強度に関して言えば、香港は南アには遠く及ばないことは、ラグビー関係者なら誰でも分かっていることです。それでも、エディーHCがそう発言したことには何か理由があるはずです。


僕が想像したのは、これまでボールをキープしてポゼッション重視の戦術を徹底することで強みを作ってきたエディージャパンが、オプションの多様性を活用する戦術に転換することを、選手に受け入れさせるためだったんじゃないかということです。

あらゆる戦術には、徹底することで生まれる強みもあれば、単調になる弱みもあります。南アと戦うに当たっては、ポゼッションを重視していくことは、強みよりも弱みになってしまう面が多いんじゃないか、むしろマトを絞らせない方が自分たちの優位性を出していけるだろうと判断したのだと思います。

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