リオデジャネイロ夏季オリンピックで初採用される7人制ラグビーの、女子のアジア予選がいよいよ目前に迫りました。日本のラグビー、特に女子ラグビーにとっては、本当に重大な意味を持つ戦いです。選手とスタッフのみなさんには、周りからは想像の出来ないくらい重圧がかかっているかもしれません。
セブンズという競技の構造とは
しかし、僕は、サクラセブンズがこの予選を突破してくれることを確信しています。もちろん、簡単な戦いではありませんが、ここまでサクラセブンズの選手・スタッフが積み重ねてきたとてつもない努力は、必ずやオリンピック出場権を獲得してくれるはずです。
以下に、僕がそう考える根拠を述べてみようと思います。
まず、セブンズという競技の構造について考えてみます。
15人制と比べてどのように違うのでしょうか。
セブンズは15人制よりも半分以下の人数で、同じ広さのフィールドで戦うのですから、一人あたりのスペースが広い。これは誰でも分かることですね。幅が倍、奥行きが倍あれば、1人あたりのスペースは4倍以上あることになる。すると、実際のゲームではどういうことが起こるかというと、リスクとリターンの価値、トレードオフの関係が変わるわけです。