サクラフィフティーン・ストーリーvol4 津久井萌(SH・東農大二高3年) | ラグビージャパン365

サクラフィフティーン・ストーリーvol4 津久井萌(SH・東農大二高3年)

2017/08/09

文●大友信彦


シンデレラガールだ。

9日夜(日本時間10日未明)、アイルランドで開幕する女子ワールドカップの開幕戦で先発SHに指名された津久井萌は、群馬県の東京農大二高の3年生。男女を通じて、15人制と7人制を通じて、ラグビーワールドカップの日本代表入りした初めての高校生だ。

初めてワールドカップの大舞台に立つ17歳。高速パスで世界に挑む

初めて代表入りしたのは、高2だった昨秋、ワールドカップアジアオセアニア予選に向けた日本代表候補合宿。それまでは、ユースのアカデミー合宿などに招集されたこともなかった。そんな津久井が代表候補に呼ばれたのは、昨年9月に菅平で行われた15人制のピンクリボンカップで、サクラフィフティーンの有水剛志HCの目に止まったからだ。


「超掘り出し物です。初めて見てびっくりして、すぐに招集しました」


と有水HCは振り返った。


「アカデミー生にもなってなかったけど、パスさばきがめちゃめちゃ早い。ブレイクダウンでピックしてからパスを放るまで、無駄な動きが一切ないんです。球さばきは女子のSHでは一番でしょう」


現在の高3は女子ラグビーのゴールデンエイジだ。15人制ではワールドカップ直前の香港戦まで代表スコッド入りしていた小西想羅(国学院栃木高)と加藤幸子(名古屋レディース)=ともにフロントローは18歳未満の出場不可という大会規定により代表登録できなかった=、7人制では平野優芽(ラガールセブン)、田中笑伊(国学院栃木高)がすでにサクラセブンズ入りし、ワールドシリーズを経験している。

プレミアムコラム

この記事の続きを読む。

購読手続をすると全ての内容をお楽しみいただけます。
メールアドレス
パスワード

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ