サクラフィフティーン・ワールドカップ初戦カナダ戦レビュー 完敗の中にも光る要素はたくさんあった。 学習する力で次戦への成長に期待します! | ラグビージャパン365

サクラフィフティーン・ワールドカップ初戦カナダ戦レビュー 完敗の中にも光る要素はたくさんあった。 学習する力で次戦への成長に期待します!

2022/10/09

文●大西将太郎 構成●大友信彦


将太郎です。
1年延期された女子15人制のワールドカップ2021NZ大会がいよいよ開幕しました。

僕は日本の初戦をJスポーツで解説させていただきました。結果は残念ながら敗戦でしたが、優勝候補の一角でもあるカナダを相手に、敗れて「残念です」と思ってしまうこと自体、いまのサクラフィフティーン(XV)に対する期待の大きさ、彼女たちのポテンシャルの大きさを示していると思います。

選手たちには、ワールドカップという大舞台で自分の力を出せた選手と、緊張で力を発揮できなかった選手がいたと思いますが、それも含めてワールドカップです。

試合の入りは、やはりチーム全体に緊張感があったのでしょうか、今釘選手がタッチキックをチャージされてしまい、開始2分足らずで先制トライを奪われてしまいます。でも、ここからズルズルいかなかったのは今のサクラXVの地力の強さを証明していたと思います。次のキックオフから、SO大塚朱紗選手のうまいキックで相手陣に入ってラインアウトを獲得し、そこからFWがピック&ゴーで攻め続けてLO高野眞希選手がトライを返します。

前半同点のトライを決めたLO高野眞希

前半同点のトライを決めたLO高野眞希

この場面をはじめとして、FW第3列の齋藤聖奈、長田いろは、永井彩乃のトリオは素晴らしい活躍を見せました。ボールキャリーで前に出るだけでなく、パスも使ってFWとBKをつなぐリンクプレーもみごとでした。特に長田いろは選手は前回の15人制W杯にはCTBで出場し、セブンズ経験も長いだけあって、BKらしい動きができて、そういう動きが活かせる場面にうまく入っていくうまさがありました。FWらしいフィジカルバトルを戦う身体の強さもあり、これぞユーティリティプレイヤーという可能性を感じる活躍でした。

ユーティリティプレイヤーという可能性を感じさせたFL長田いろは(写真はアイルランド戦)

ユーティリティプレイヤーという可能性を感じさせたFL長田いろは

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