サモア戦で見せた戦い方から、ジャパン8強入りへのシナリオを考察。 スコットランドとの横浜決戦でジャパンが見せる「ベストゲーム」に期待。 | ラグビージャパン365

サモア戦で見せた戦い方から、ジャパン8強入りへのシナリオを考察。 スコットランドとの横浜決戦でジャパンが見せる「ベストゲーム」に期待。

2019/10/08

解説●後藤翔太 構成●大友伸彦


こんにちは。翔太です。
今日、近所の公園で素敵な光景に出会いました。小学生の男の子たちがラグビーをして遊んでいるのです。隣ではサッカーをしてるグループもいたのですが、その横で、普通に楽しそうにラグビーをやっている。あまりにも嬉しかったので話しかけてしまったのですが、彼らは小学4年生で、横浜ラグビースクールに通っている子が何人かいて、周りの子はその子たちにラグビーを教えてもらいながら遊んでいた。

彼らに「ラグビーが好きなの?」「好きな選手はいる?」などと聞いてみたのですが、横浜RSのOBの齋藤直人(早大SH)や日本代表の松島幸太朗の名前と一緒に、外国の代表選手の名前もたくさん出てきた。改めて、ワールドカップのすごさと、日本代表が世界で勝つことの凄さを感じました。「ラグビーってカッコイイな」と子供たちが思うようになった。こういう子たちが日本中で生まれて「日本代表のジャージーを着て世界一になるんだ」という目標を持ってラグビーを続けていく……そんな日が来るんだろうなと、幸せな気持ちになりました。こういう状況を作ってくれた日本代表の選手とスタッフの皆さんに、改めて深く敬意を表します。


日本代表がこの試合をどう位置づけていたかがちょっと分かりにくかった。


さて、サモア戦です。
日本代表は38-19というスコアで勝ちました。最終的にはダブルスコア。後半ロスタイムのラストプレーで相手ボールのスクラムから反則を奪い、最後の最後にボーナスポイントとなる4トライ目を奪って勝ちました。

内容的には危なげなかったと言って良いでしょう。改めて、日本代表の強さを感じた試合でしたが、正直言うと、日本代表がこの試合をどう位置づけていたかがちょっと分かりにくかった。つまり、サモアに勝ちさえすれば良いと考えて臨んだのか、ボーナスポイントを必ず取ると思って臨んだのか。

その象徴が、後半6分、右中間の10mラインから少し入った地点でPKを得た場面です。キッカーの田村はタッチに蹴りたい、ゲームキャプテンのラブスカフニはショットを狙いたい、チームキャプテンのリーチはその後ろの方でその様子を見ている……という様子でした。結果的にはショットを選択して田村がそのキックを外してしまうのですが、この逡巡(しゅんじゅん)に、この試合の位置づけの微妙な感じが現れていたと思います。

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