サンウルブズ・記録的大敗となったチーターズ戦に感じた「寄せ集め感」。次のジャガーズ戦までにチームルールを確立できるか―SHOTA'S CHECK | ラグビージャパン365

サンウルブズ・記録的大敗となったチーターズ戦に感じた「寄せ集め感」。次のジャガーズ戦までにチームルールを確立できるか―SHOTA'S CHECK

2016/04/18

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


チーターズとの第2戦は厳しい戦いでした。解説するのもとても難しい試合です。あらゆる悪条件が重なった試合だったと思います。長期遠征で疲労がたまった最後の試合であり、チームの重要なポジションに故障者が出て、出場停止処分も出て、そもそもほとんどの選手にとって南アフリカへ行くこと、空気の薄い高地での試合も初めての経験だった。試合の映像を見ても、プレーが全般的に雑だと感じました。

外国人選手の中でもプレーのクウォリティが高いFBフィルヨーン選手

僕は前回(第4節のレベルズ戦)の解説で、サンウルブズの戦いについて「チョー好印象を持ちました」と書きました。「このやりかたの延長線上には必ず勝利があると思う」とも。しかしその後、サンウルブズは遠征の4連戦を終えて1勝も挙げられていません。チーターズ戦は、シンガポールで1点差の接戦を演じた同じ相手に、アウェーとはいえ17-92という記録的大敗を喫してしまいました。

何が狂ったのでしょうか。

武道や歌舞伎など日本の伝統芸能で使われる「守破離」という言葉があります。まず師匠に学んだ型を守り、それを身に着けたあとで型を破って自分の型を作る、その先に型を離れる自在の境地があるということだそうです。その喩えで言えば、今のサンウルブズは、守るべきもの、サンウルブズルールと呼ぶべきモノをまだ作れていないのではないか。

「こんな状況でこれをやってはいけない」というような、最低限の、でも明確なチームルールが確立していない。昨年のワールドカップでのエディー・ジャパンにはそれがあったし、「守」から「破」の域まで足を踏み入れていたと思う。

 

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