ライオンズ戦、アイルランド戦レビュー・今は対等に戦えることが当たり前になっている 「いい試合」を「勝ちきる試合」に変えていくことが今の日本代表ならできる! | ラグビージャパン365

ライオンズ戦、アイルランド戦レビュー・今は対等に戦えることが当たり前になっている 「いい試合」を「勝ちきる試合」に変えていくことが今の日本代表ならできる!

2021/07/08

文●大西将太郎 構成●大友信彦


将太郎です。
日本代表が欧州遠征を終えて5日に帰国。春の活動が終了しました。
本当に久しぶりの試合でした。2019年のワールドカップを経て、海外から向けられる日本代表への視線はまったく変わっている中での遠征でした。直近の国際試合だった2019年のワールドカップは自国開催の大会で、様々な面で日本は有利な状況に置かれていた。でも今後はそうはいかない。より高い成績が求められる一方で、次のワールドカップはフランスという海外での大会になる。さらにハードルが上がっているのは間違いない。

精神的にもタフでなければ乗り切れなかった状況での経験を2023年へ活かしてほしい

2敗でありながら、2023年につながる2試合となるに違いないジャパンの欧州遠征。

2敗でありながら、2023年につながる2試合となるに違いないジャパンの欧州遠征。


その上で、このコロナ禍という特殊な状況のもとで、海外へ行って試合をする。コロナ以前よりもタフで、繊細なケアが必要だし、行動制限や隔離など精神的にもタフでなければ乗り切れない状況だった。それは日本だけではなく他国も同じだと思う。今回はあらゆる面で初めてのことが多かったでしょうが、今後も当分の間は制限のあるタフな遠征が続いていくことでしょうし、そういう面のケアも、今回の経験を活かして充実させていってほしいです。

試合の内容については、いい試合をしたということは間違いないと思います。ただ、日本はティア1と同格に扱われる、これからは対戦相手がほぼティア1になってくるということは、その強敵相手にも勝っていくことが必要だと思う。もちろん今回は、コロナの影響で1年8カ月も代表活動ができなかったなど、いろいろな状況があっての遠征だったこと、集まってから試合をするまでの準備期間が短かったことなども含めて評価されるべきだと思うし、層が厚くなってきたこと、日本代表を支える日本ラグビー全体のファンデーション、基盤がレベルアップしたことは証明できたと思う。

本当に、ちょっと前までのジャパンはアウェーで欧州のトップチームと戦ったら大差で負けていた。そんな過去が思い出せないくらい、今は対等に戦えることが当然になっている。

 

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