ラグビー王国の名コーチたち―vol3. イアン・フォスター | ラグビージャパン365

ラグビー王国の名コーチたち―vol3. イアン・フォスター

2020/05/07

文●宮浦成敏 構成●大友信彦


世界のラグビーがストップしてしまっている中、この4月にスタートしたRUGBYJAPAN365プレミアムページの新企画、日本きってのNZラグビー通・ワイカトラグビー協会デベロップメントオフィサーサポート(育成部門スタッフ)で福岡工大監督の宮浦成敏さんによる『ラグビー王国の名コーチたち』。第1回は日本代表をW杯8強に導いたジェイミー・ジョセフさん、第2回は神戸製鋼をトップリーグで15年ぶりの優勝に導いた名将ウェイン・スミスさん、どちらもたくさんの方にご購読いただきました。連載の第3回は、オールブラックスの新しいヘッドコーチに就任したイアン・フォスターさん。選手でのオールブラックス歴がなく、日本での知名度はあまり高くありません。果たしてどんなコーチでありどんな人物なのか?素顔のフォスターさんを語っていただきました。

みなさん、コロナウィルス感染蔓延の中、いかがお過ごしでしょうか。私の勤務する福岡工業大学は、ゴールデンウィーク明けの7日からオンライン授業を始め、附属高校は6月からの授業開始に向けて準備を進めています。選手たちは個々でトレーニングするだけでなく、つい最近からZOOMを使って在宅中の学生たちと一緒にトレーニングしたりミーティングをしています。初めてのことで難しいことも多いけれど、できることをやってリスタートに備えたいと思います。

NZでは感染封じ込めに成功したということで、警戒レベルを最高のレベル4からレベル3に引き下げ、レベル2を目前にした段階にまで来ており一部の社会活動を再開しました。先日、ワイカト協会のスタッフと電話で話したのですが、次のレベルに引き下げたときにはラグビーをリスタートできるように、それぞれの地域協会が連絡を取り合って準備を進めているそうです。NZではラグビーのプロ選手、プロのコーチがたくさんいます。彼らがラグビーという職業を続けていけるよう、みんなが全力を尽くさなければと考えて取り組んでいる。日本でも、感染が収束したときに備えていい準備をしていきたいですね。

ワイカトでは知らない人がいないスーパーレジェンドがオールブラックスの新HCに。

つい先日の5日、オールブラックスのHCのフォジー(イアン・フォスターさん)から新しいキャプテンが発表されました。サム・ケインです。オールブラックスでは2012年にテストデビューして昨年のW杯まで68キャップ、そしてスーパーラグビーではチーフスで116キャップを重ねてきた選手です。ロトルアで生まれ、ワイカト代表とチーフスで育ったケインは、同じワイカト育ちのフォジーがアシスタントコーチとして加わったシーズンにオールブラックス入り。以来ずっと一緒にオールブラックスで戦ってきたわけですから、お互いのことを知り尽くしている。やっぱりそうだな!と思えるキャプテン人事でした。

フォジーは、選手としてはオールブラックスの経験がないこともあって日本ではあまり知られていないかもしれませんが、NZでは、特にワイカトでは知らない人のいないスーパーレジェンドです。

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