リーグワン第5節 ブレイブルーパス対ブルーレヴズ 接点の攻防で決した第1ラウンド。しかしリーグワンは長丁場の勝負。 5月までの成長力、学習力、そして若手の伸びに期待! | ラグビージャパン365

リーグワン第5節 ブレイブルーパス対ブルーレヴズ 接点の攻防で決した第1ラウンド。しかしリーグワンは長丁場の勝負。 5月までの成長力、学習力、そして若手の伸びに期待!

2022/02/09

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


翔太です。5日は駒沢陸上競技場で、リーグワンD1の東芝ブレイブルーパス東京対静岡ブルーレヴズの試合をJスポーツで解説させていただきました。

僕にとっては久々の解説復帰で、一番意識したのは、新しいチーム名をしっかり呼ぶことでした。どうしても長くなじんでいた「東芝」「ヤマハ」と呼びそうになるのですが、リーグワンという新しいリーグが船出するのですから、僕も新しいチーム名に慣れなければいけない、解説者として言葉を発する以上、新しいチーム名で呼ぶべきだろう……

そう考えて、ガンバって「ブルーレヴズ」「ブレイブルーパス」と連呼しました。正直いえば「東芝」「ヤマハ」と呼んだ方がスムーズにしゃべれたと思うのですが、ガンバって連呼した結果、何というか、自分の中に「ブレイブルーパス」「ブルーレヴズ」というチーム名が馴染んできた、入ってきた気がします。


さて、解説するにあたり、僕も両チームの情報を改めて集めたし、いくつかの仮説も立てて臨みました。どちらも日本ラグビーを引っ張ってきたトップチーム。勝負がつくとしたらどういうポイントになるだろう? 僕の考えでは、ラグビーという競技の構造上、勝負を決める要素は大きく分けて4つある。

まず1つめはセットプレー。スクラムとラインアウト、キックオフ。これはラグビーのすべての前提です。ここで全然ボールを取れないようだと、ラグビーという競技が成立しない。
次がフェイズプレー。カウンターアタックも含めた、ゲームが動いている状況での能力です。

それと、ブレイクダウン。フェイズとフェイズをつなぐプレーです。ここで相手にどうプレッシャーをかけるか/かけさせないかが、フェイズプレーの成否にも影響します。というか、この2つの要素は並列、表裏一体で、ニワトリとタマゴのように互いに影響し合います。

そして、ここまでの3要素で差がつかないときは、個人のスキル、フィジカル、判断力が勝負を決める要素になってくる。インディビジュアルという言葉でまとめられる部分です。


その意味で、僕が注目選手としてあげたのが、両チームのSH、小川選手と矢富選手でした。互角の戦いになれば、勝負を分けるのは判断力、その中枢にいるのがSHだからです。陰のテーマとしては、ブレイブルーパスは東芝時代からゲインラインに対して垂直にアタックすることで相手DFのヨコへの動きを止める、1対1で勝とうとするのが伝統で、ブルーレヴズはヤマハ時代から斜めに走って相手DFのプレッシャーを減らして勝負する、ノミネートエラーを誘うのがスタイルです。どちらのチームが、自分たちの得意なスタイルのアタックに持ち込めるか、それによって得点チャンスを増やすかが勝負のポイントになるだろうなと思っていました。

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