こんにちは、翔太です。
日野レッドドルフィンズのスキルコーチになって3週間経ちました。改めて、ラグビー漬けの生活の楽しさを感じています。日野には有名な選手はあまりいないけれど、ラグビーの理解力が高い選手がたくさんいて、選手、スタッフと一緒にラグビーのことを考えて毎日を過ごせることがとても幸せです。
週末は、日野のコーチングの合間に、女子セブンズワールドシリーズ北九州大会の様子をJスポーツオンデマンドで観戦しました。日本以外の試合まではチェックできませんでしたが、サクラセブンズの戦いは一通り見させていただきました。
「すべて同じ負け方だった」
結果は残念でしたね。
初日はNZ、フランス、アメリカに3戦全敗。
2日目はアメリカ、カナダに敗れ、2日間で5戦全敗、12チーム中最下位に終わりました。
気になったのは、すべて同じ負け方だったことです。
Jスポーツオンデマンドでは、ハーフタイムの円陣でのコメントを聞くことができます。もちろん、試合中のアドバイスですから、極端に誇張した言い方で選手に伝えることはありますが、コーチが選手にどんなことを求めているのか、選手たちがどんなことを問題として捉え、どんな方向に修正しようとしているかが分かります。
ハーフタイムに中村キャプテンから出されていたコメントは、毎回同じような内容でした。それは、
「自分たちがボールを持って継続できれば奪われることはないよ。行けるよ」
「アタックを継続していけばトライは取れるよ」
というようなものでした。
選手を励まそうという意図は理解できます。ただ、僕もセブンズを指導した経験を持つ者として、この目標設定には違和感を覚えます。
典型的な例は、2日目の最初の試合、アメリカ戦です。サクラセブンズは、相手の試合開始のキックオフがノット10mになって得たFKから攻撃を継続。フェイズを10重ねて、最後は平野優芽選手が右隅を走り抜けて先制トライをあげました。この大会で、いつもたちあがりに失点していたサクラセブンズにとって、大会で初めてあげた先取点であり、最高のスタートを切ったように見えました。
でも、僕から言わせれば、このトライを取るまでの過程に、敗因はあった。