南アは強かった。勝負を分けた「ラインアウト」。準備した アタックを遂行するためにリスク覚悟で果敢にチャレンジした。 ベスト8の先…。この経験は先の成長にきっと活かされる。 | ラグビージャパン365

南アは強かった。勝負を分けた「ラインアウト」。準備した アタックを遂行するためにリスク覚悟で果敢にチャレンジした。 ベスト8の先…。この経験は先の成長にきっと活かされる。

2019/10/25

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


こんにちは。翔太です。
日本代表のワールドカップの冒険が終わりました。
史上初のベスト8進出。そして始めて臨んだ準々決勝では、南アフリカに3-26の敗戦でした。
僕はその日、早大と東海大のジュニア選手権の試合があって東海大のグラウンドへ行っていて、終わってから急いで家に帰ってテレビの前で応援したのですが、留守中に家族が盛り上がって、こどもの友達が兄弟で家に来ていて一緒に応援しました。それも、昔、僕がテストマッチで着た日本代表のジャージーを引っ張り出してきて、みんなで着回して。こんな世の中になったんだなあ、と改めて感じながら応援しました。

日本はやれることはやった―知力の全てを結集してこの試合に臨んだ


さて、結果は……一言で言えば「南アは強かったぁ」に尽きますね。

それまで、日本代表の戦いぶりは本当に見事でした。戦略・戦術は世界で一番練られたものだったといって過言ではないと思います。時間をたっぷりかけて、しっかりと作ってきた。その印象は、9月の南アフリカとのウォームアップ試合を見ても変わらなかった。内容的には良い戦いをしていましたから。

だから、「勝つチャンスはあるんじゃないかな」と思って準々決勝は応援したのですが……南アは強かった。
日本はやれることはやったと思います。知力の全てを結集してこの試合に臨んだと思います。

僕はこの連載で、プール最終戦のスコットランド戦の前に「キックとランを使い分けて、予測できないアタックをしかけるんじゃないか」と予想しました。その予想は外れ、スコットランド戦はほぼノーキック、ポゼッションオンリーの戦い方で完勝した。でもこの南ア戦では本当に、キックとランを使い分けていましたね。日経新聞のサイトで紹介されていたスタッツでは、日本がラック何回に対してキックを蹴っていたかという数値が紹介されていましたが、サモア戦はラック2.6回に1本、スコットランド戦は12.2回に1本と両極端な数字が出ていたのに対し、南ア戦は4.7回に1本。まさに中間的な数字でした。

[関連リンク] 後藤翔太の「shotas check」過去記事を見る

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