外出自粛、練習中止、でもZOOM練習で選手のスキルは伸びている。 こういうときだからこそできることを。周りよりも上手くなるチャンス! | ラグビージャパン365

外出自粛、練習中止、でもZOOM練習で選手のスキルは伸びている。 こういうときだからこそできることを。周りよりも上手くなるチャンス!

2020/05/01

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


みなさん、お元気でお過ごしでしょうか?
コロナウィルスの感染拡大防止のため、今は日本中、世界中が社会活動を極力自粛、STAY HOME(ステイ・ホーム)を呼びかけていますね。早稲田大学ラグビー部も、3月末でチームの活動はいったん休止として、部員も近隣に実家のある者は帰宅して過ごしています。

選手1人1人とスキル的なことをとことん話し合う機会って作ったつもりでもそこまでできていなかったのかなと思う

この間の過ごし方は、基本的に選手個人に委ねられています。これまでにない状況ですが、各自が自分と向き合って、考えてチャレンジしてほしい、そういう意味では意義深い、価値のある時間になると思っています。

僕も、上井草のグラウンドには全然行っていないのですが、結構忙しくしています。実は、普段グラウンドへ行って指導しているときよりも濃いコーチングができているかもしれません。この休止期間に入るとき、僕が担当しているSHの選手たちに「何か聞きたいことがあったら映像を送って来いよ。見てやるから」と、僕としては気軽なつもりで声をかけたのですが、選手たちはひとりひとり、かなりマメに映像を送ってきて、その映像をLINEで一緒に見ながらスロー再生して見ながら、けっこう細かいところまでアドバイスをしたり、質問して考えさせたりしているんです。

毎日、1人について1時間くらい、それを5人くらいかな。そうして送られてくる映像を見ていると『あれ? うまくなってるじゃん』と感じることがあるんですよ。『グラウンドで直接教えてたときよりもうまくなってるんじゃないの?』と思うくらいです。

もしかしたら、選手1人1人と、膝をつき合わせるわけじゃないけれど、スキル的なことをとことん話し合う機会って、作ったつもりでもそこまでできていなかったのかな、と思います。普段も一緒に映像を見て考える時間はとっていたんです。

でも、並んでひとつのPC画面を見る形だと、PC画面を両側からのぞき込むような形になって、その姿勢を長く続けるのはけっこうしんどいんです(笑)。その点、それぞれがリモートでパソコンやタブレットを通して向かい合うと、腰を据えてじっくり話し合えるのかな。お互いに言いたいこと、聞きたいことを納得するまで話し合えているような気がするし、それが実際に選手たちのスキル向上に反映されているように思います。



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