福岡堅樹「いつも100%」日本代表サバイバルへの決意・宮崎合宿レポート | ラグビージャパン365

福岡堅樹「いつも100%」日本代表サバイバルへの決意・宮崎合宿レポート

2015/06/04

文●大友信彦


「きょうのMVPはケンキ!」
全体練習が終わり、フォワード、バックス、各ユニットに分かれての「自主練」タイムに入ったところで、エディー・ジョーンズHCはそう言った。

目の前のことに全部出し切ることに気持ちを切り替えた

6月2日、宮崎市のシェラトングランデオーシャンリゾート。
エディー・ジョーンズHCが「7月のパシフィックネーションズに向けて、スコッドを絞り込む」と位置づけた「6月キャンプ」で最初の全体練習。エディーHCが評したように、ピッチに出た選手たちで、最も躍動感に溢れていたのが福岡堅樹だった。フィットネスメニューでは50m5秒8の豪脚を出し惜しみせずに先頭を走った。

インターバルダッシュの合間に組まれたリズムエクササイズでも、必死に足を高く上げた。実戦的なアタック&ディフェンスが始まれば、アグレッシブにボールを追い、こぼれ球を拾ってはカウンターアタックを仕掛けた。SHが密集に巻き込まれれば、すぐにポイントに走り寄ってボールを出した。ディフェンス側に回れば、目の前に来た相手がフォワードだろうがバックスだろうが、迷わずタックルに入り、倒したあとも足をかいた。

練習の仕上げ、バックスリーのユニット練習では、他の選手がハンドダミーを手にプレッシャーを懸けてくる中、ハイパントキャッチに跳び、確実に捕球して着地した。不動の砦、五郎丸歩にも遜色ない確実な捕球だった。

「実は昨日の練習で、エディーさんに怒られたんです」

と福岡は言った。

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