韓国戦で見えたジャパンのアタック・グラウンドの幅の使い方を推理する−SHOTA'S CHECK Vol.2 | ラグビージャパン365

韓国戦で見えたジャパンのアタック・グラウンドの幅の使い方を推理する−SHOTA'S CHECK Vol.2

2015/05/10

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


日本代表は韓国を66−10で破り、3連勝でアジアラグビーチャンピオンシップ2015の優勝を決めました。おめでとうございます。そして女子。サクラフィフティーンは27−12でカザフスタンを破りました。女子ラグビーに携わっている一人として、心より祝福を申し上げます……しかし、女子の試合もテレビで放送してほしかったなあ……。
今日もチーム(追手門学院大女子ラグビー部)の練習があったのですが、ビデオで日本代表の戦いを見て、考えたことを僕なりに述べてみたいと思います。

エディージャパンのアタックで見られた特徴的な状況

今日の日韓戦を見ていて、僕は日本のアタックに注目しました。

戦術的にはアタックシェイプがどうだこうだと言われていて、いろいろな解釈が成り立つわけですが、今回の日韓戦を見て「こういうことか」と僕が思ったのは、グラウンドの幅の使い方です。

ラグビーのグラウンドは幅が70mありますが、エディージャパンのアタックでは、ざっと見たところ70mのうち半分の35mの幅に、15人のうち14人が入っている。70mの幅のうち半分のエリアが、極端に人口密度が高い状態になっているんです。

一般的に、防御側は、攻撃側のアタックラインに応じてディフェンスラインを敷きます。アタック側が広く立てば、ディフェンス側も広く立つ。アタック側が狭く立てば、ディフェンス側も狭く立つ。一般論で言えば、広く立てば一人あたりのスペースは広くなり、抜くチャンスは多くなるはずです。ただし広く立つには、長いパスを正確に投げるスキルが必要です。だから、一般的には、広いラインはより難しい、レベルの高い攻撃ラインだと思われています。

 

だけどエディージャパンは、極端に狭いラインを敷いて、狭いスペースにたくさんの選手が並ぶ攻撃態勢を取ろうとしている。ここでエディーは何を狙っているのかを、僕なりに推理してみました。

 

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