6月テストシリーズをレビュー! 強さをみせたイングランドとオールブラックス。 ジョージアの躍進、日本の11月シリーズも楽しみ。しょっさんの大好き海外ラグビーVOL.15 | ラグビージャパン365

6月テストシリーズをレビュー! 強さをみせたイングランドとオールブラックス。 ジョージアの躍進、日本の11月シリーズも楽しみ。しょっさんの大好き海外ラグビーVOL.15

2016/06/30

文●大西将太郎 構成●大友信彦


こんにちは、将太郎です。
25日はJスポーツでオールブラックス対ウェールズ、ワラビーズ対イングランドを解説しながら、横に携帯電話を置いて、ハーフタイムには日本対スコットランドをチェックしていました。やっぱり気になります。途中のスコアを見て、これは行けるな、と思っていたけれど、レイドローが出てきてから流れが変わりましたね。

残念ですが、試合後、均ちゃんと話したら「勝てたし、勝たなきゃいけない試合だったけれど、スコットランドを相手にそう思えるところまで日本が来たこと自体はうれしい」と言っていました。勝てなかったけれど、日本ラグビーのスタンダードは確実に上がったということを証明したと思います。

 

スコットランドはやっぱり『スコットランド』だった

素晴らしかったのは、自陣からでもアタックするというマインドが完全にチームに定着していること。前半19分のトライはまさに日本ラグビーの真骨頂でしたね。グラウンドをいっぱいに使って、早い展開でボールを動かして。

中でも光ったのはBKのアタックのあと、折り返したところの堀江翔太のパスです。ああいう場面ではFWの裏を通して、走り込んだBKにパスを通すケースが多いんですが、あのときはBKが全員、外展開へのサポートについていて、リンケージできる選手がいなかった。しかし、BKがいなくても堀江がラインに入って、ボールを下げることなく外のスペースにボールを運べて、そこにはナキという強いランナーがいた。トライに至るまでの1人1人のスタンダードが高く、視野が広く、プレーのクオリティの高さが証明された、良いトライだった思います。この6月の、世界中のテストシリーズでもベストトライだったと思いますね。

堀江は本当に何でもできる素晴らしいラグビー選手です。スクラムを押して、ラインアウトのスローをして、タックルも強いしパスもできるし判断力もキャプテンシーも素晴らしい。やらないのはプレースキックくらいですが、ちょっと練習すればできるようになりますよ、間違いなく(笑)。


それだけに、心配なのは昨年からずっと出続けていることによる疲労の蓄積です。ジャパンのシリーズが終わるとすぐにスーパーラグビーが再開するし、翔太、ハル、キンちゃん……W杯からずっと出続けている選手に、どう休養の機会を与えるか。リーチ、ゴローのケガもそれがあったと思うし、選手をどう守るかを考えていかないといけない。選手は試合がある以上、出るための準備をするのが仕事ですから、協会なりの統括側が決めてコントロールしなければいけないと思います。

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