THE MOMENT-ファインプレーの瞬間・ラグビーワールドカップ2019・日本対サモア | ラグビージャパン365

THE MOMENT-ファインプレーの瞬間・ラグビーワールドカップ2019・日本対サモア

2020/04/05

解説●斉藤健仁


日本ラグビーの歴史を大きく変えた、ラグビーワールドカップ2019でのラグビー日本代表の躍進。予選プールは4戦全勝で首位で通過し、悲願のベスト8を達成しました。準々決勝で南アフリカ代表に敗れるまで獲得したトライシーンをスポーツライターの斉藤健仁氏が細かくレビューします。3回目は、今大会のベストパフォーマンスを見せたサモア代表との試合で、日本代表が決めた4トライを振り返ります。

前半28分、松島のランが効いたトライ

ワールドカップの予選プール、日本代表3試合目となるサモア代表戦のトライを振り返ります。

前半28分、キャプテンのFLリーチ マイケルが敵陣10m付近でジャッカルでボールを奪います。SO田村優から左中間へ展開。NO8姫野和樹がボールをキャリーしラックを形成。BK中村亮土のグラバーキックが相手にあたって再びラックに。SH流大からLOヴィンピーへワンパスでラックでいいリズムがでてきます。

さらに10番、12番、そして、14番につなぎ、WTB松島幸太朗が切り裂いてゲイン、倒れてもタックル成立していないのでもう一度立ち上がってゴール前1mまでボールを運びます。この松島のランが大きかったです。



SH流は、5番LOムーアにパス、ここはサモア代表がどうにか止めます。ラック後、9番から左サイドのBKに展開。10番、12番、13番とつながり、最後はCTBラファエレティモシーがトライを決めました。

最後は日本代表側にアドバンテージが出されていました。さらに、サモア代表にはイエローカードが出されていて、ジャパンが数的優位な状況だったことも大きかったです。

リーチのジャッカルを起点に我慢して攻め続け、松島のランが効いて、相手のDFは戻りながらディフェンスせざるを得ない状況だった、つまり日本代表がモメンタムをとり続けたことがトライを生みました。


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