こんにちは、将太郎です。
今週は、Jスポーツでザ・ラグビーチャンピオンシップ(以下、TRC)第5節の南アフリカ対オーストラリアを解説しました。今年のTRCはNZの強さが突出しているかわりに、NZが絡まない試合はどれも僅差になっているので、面白い試合になると思っていましたが、期待通りの白熱した試合になりましたね。
ワラビーズに勝利したボクス。勝利はしたが明確なスタイルはまだ打ち出せていない
試合の行われたプレトリア(正式な都市名は2006年から「ツワネ」に改称されていますが)のロフタス・ヴァースフェルドは、スーパーラグビーではブルズの本拠地です。南アフリカ代表スプリングボクスはここではめっぽう強く、2006年のトライネーションズでNZに敗れたのを最後にテストマッチでは無敗。2009年にはライオンズも破っています。そして、オーストラリアは1963年に初めてここで戦って以来、6戦して一度も勝てていない。
プレトリアは標高約1400mという高地にあるため、空気が薄く、キックがよく飛ぶという特徴があります。SOのヤンチースに代えて、ロングキックが武器のベテラン、モルネ・ステインが起用されたのも、この特徴を活かしたプランだったと言えるでしょう。南アは前戦ではニュージーランドに13−41で大敗していたし、プレッシャーもかかっていただろうけれど、ベテランのステインが厳しい試合の中でよくチームを牽引しました。前半一時は3−10までリードされましたが、4PG2DGの18得点を一人で蹴り出してボクスを勝利に導きました。
ただ、これが『ボクスが目指す戦い方』だったかどうかは分かりません。