創部99年目 明治の現在地ー神鳥裕之監督に訊く | ラグビージャパン365

創部99年目 明治の現在地ー神鳥裕之監督に訊く

2022/09/05

文●斉藤健仁


昨季、惜しくも大学選手権決勝で敗れ、2018年度以来の日本一に立つことができなかった明治大。ただ今季もFW、BKともに戦力は充実しており、9月10日に開幕する関東大学ラグビー対抗戦、大学選手権の優勝候補の一角である。

2023年に創部100周年を迎える明治大を率いて就任2年目を迎えているのが、自身もOBである神鳥裕之監督である。開幕直前となった今の心境に迫った。

神鳥裕之監督

神鳥裕之監督


――昨年6月に明治大の監督に就任しました。現在、2年目を迎えています。何か変えたことはありますか?


何も変えないことがいいのかな。(何を変えたのかと)よく聞かれますが、今までのやり方を踏襲しながら、自分の色を出すという考え方でやっています。ただトレーニングの質、時間ということに関しては、(ラグビー場と同じ敷地にある)アメフト場を活用しています。朝練習ではアメフト場も使って、(ペガサスとルビコンの)両方のチームが(同じ時間に練習)できるようにしたりしています。

あと監督部屋をなくしました。監督部屋は一人部屋で、もともと(かつて監督だった)丹羽(政彦)さんが生活していましたが、(前監督の田中)澄憲は(その部屋に)住んでいなかった。僕は後から来たので、コーチやスタッフとコミュニケーションを取りやすくするために、工事して壁を取っ払って、部屋を広くしました。

伊東宏明ヘッドコーチ

伊東宏明ヘッドコーチ

――昨季は大学選手権の決勝で帝京大に14-27と敗れて準優勝でした。やはり、春からよりフィジカルを強化するためにトレーニングしていたのでしょうか?


決勝戦でフィジカルが足らなかった部分もあったので、(強豪相手にも)耐えられるところを目標にしてやっています。ウェイトトレーニングやゲームライクなコンタクトセッションの時間も1週間の中で増やしました。フィットネスもやりつつです。いつも(フィジカルとフィットネスとの)両方を得るのは難しいという議論にはなりますが、8月のJビレッジでの合宿でも走って体をぶつけてと、両方やっていました。

滝澤佳之アシスタントコーチ

滝澤佳之アシスタントコーチ

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