「コーチとしてものすごくいろんなことを考えさせられた大会でした」
菅平で行われたオッペンカップ・女子セブンズを戦い終えた群馬プライムスのHC清水麻有はそう言った。
「選手9人でこの大会に来て、初日の2試合でケガ人が出て、2日目は7人になってしまった。私は棄権してもいいかな、と思ったけど、選手は2日目の2試合を戦い抜いてくれた。高校生のパワーを改めて感じたことと、試合をするかどうか、最後は自分自身の判断が重要になるということも考えさせられました」
群馬プライムスは初日のプール戦で2戦2勝したが、得失点差の関係で1位トーナメントへは進めず、2位トーナメント初戦の相手は、高1でサクラ15強化合宿に招集された女子高校生最強のストングガール町田美陽を擁する佐賀工。自慢のフィジカルを前面に出して激しく向かってくる佐賀工を相手に、群馬プライムスの選手たちは果敢に立ち向かった。
スコアは0-17で敗れたが、点差を感じさせない熱戦だった。若い選手のポテンシャルに感動すると同時に、ケガの可能性はなかったのかにも思いを馳せる。それは、ケガに見舞われ続けた自分自身の選手生活の反映だったかもしれない。