28日、静岡スタジアムエコパで行われたラグビーワールドカップ2019・プールA、日本代表対アイルランド代表。優勝候補の一つアイルランドは12-19で敗れた。世界のラグビーシーンに大きな衝撃を与えたアップセットを許した闘将ジョー・シュミットヘッドコーチとローリー・ベストキャプテンが試合を振り返った。
最初の20分はゲームをコントロールできていた…
まずは日本のチームにおめでとうといいます。エネルギー、インテンシティー本当に素晴らしかったです。日本はビッグチームでした。私たちは勝ち切ることができませんでした。最初の20分は、12-3でゲームをコントロールできました。時間がたつたびに、相手の方に流れがいってしまったと思います。
例えば、私たちはペナルティーを犯してしまいました。そして、スキルも素晴らしかった。ですから、そこに対して自分たちが対応しなければならなかった。ジャパンは以前の試合でもそういうことをしていました。そういった試合展開になることは想定していましたが、リーチがベンチから来た時のクウォリティーも非常にいいものを持ってきていました。
田村優、ラファエレ・ティモシーも自分たちのいいようにプレーしていました。私達はオフサイドをしてしまいました。そしてプレーがためらいがちになってしまいました。それによって相手の勢いにのまれてしまった。そして相手の勢いがどんどん増していきました。
今日の負けというものを自覚するのは難しいです。本当にジャパンがよくやっていました。これから、中4日、中8日というスケジュールで試合があります。私達にはチャレンジが課されます。
けが人については、ロブ・カーニーは、若干頭を打ちました。大丈夫だと思いますが、HIAをパスできませんでした。HIA3でパスできなければ、ロシア戦には出場することができなくなります。ジャック・コーナンは、残念ながら足を骨折しています。ですから明日、アイルランドに帰国することになります。
ミスでセットピースからプレーを継続できなかった。ジャパンにボールを保持する時間を与えてしまった。
――試合の前に、ピッチの幅を使ってボールを広く展開したいと言われていましたが。
シュミット わたしたちとしては、これまでやってきたプレーと違うことをやろうとはしていません。良いラインブレイクもできていましたし、トライも2つとれました。プレッシャーもかけていきました。ロブ・カーニーのトライは2つのアドバンテージのあった中で取ることができました。
それから日本がボールをキープしはじめてから、いくつかミスを犯しました。おそらく後半で2つのラインアウトミスがありました。セットピースからプレーを継続することができませんでした。結果として日本がボールを保持する時間が長かったと思います。
――敵陣でペナルティを獲得した時ショットを選択したこと
ベスト わたしたちが何年もやってきたことなのですが、ペナルティーがこのエリアであれば、3点を狙おうと思っていました。今日の試合でいえば、4点差ということで、ラインアウトからのスコアを狙いました。それは、これまでもラインアウトからのスコアができていたからです。ただ、今日のジャパンはラインアウトディフェンスがよかった。