イタリアのプレッシャー・歴史的な2連勝ならず。22−25で敗れる | ラグビージャパン365

イタリアのプレッシャー・歴史的な2連勝ならず。22−25で敗れる

2018/06/16

文●編集部


リポビタンDチャレンジカップ2018・イタリア代表との第2戦に臨んだラグビー日本代表。前半4分にLOアニセ・サムエラがシンビンで1人少ない状況となるも、なんとか乗り越えたが、第1戦でダブルスコアで敗れたイタリアの意地がジャパンのリズムを狂わせた。一時は16点差までリードを許すも、後半、イタリアの足が止まってくると攻勢をかけ、2点差まで追い上げる。試合の重要な局面で手痛いPGを2本決められるも、80分にFB松島幸太朗のトライで3点差に。しかし残り時間はなくフルタイム。22−25で敗れ、2連勝とならなかった。

ジェイミー・ジョセフHC

率直に申し上げて非常に残念な結果ですが学ぶこと多かった試合でした。タフな試合でイタリア代表が前半から、畳み掛ける攻撃をしてきたことは褒め称えたい。日本代表のコーチとして改善点をフォーカスしてしっかりと見極めなければいけないと思います。

今回の試合は、いつもの日本代表とは違って、規律が守れなかった。イエローカードは出ることがでることはありますが、払った代償が大きすぎました。反則数は11回と(両チーム)同じですが、11回のペナルティーに対して、相手はスコアを重ねました。そして、スコアボードで(リードし)プレッシャーをかけてきました。対して我々は(スコアを)取りきれず、展開で上回られた。

またソフトモーメント(緩んだ場面)も多々ありました。ポジティブなところは、16点差から日本代表の個性をしっかり発揮して、タオルを投げずにあきらめずに勝てる立場まで持っていくことができたところです。17-19までもっていくことができましたが、その後、ミスやペナルティーで簡単にトライをとられてしまった。イタリア代表との2回のテストマッチで、1戦目では(我々の方が)力の差で上回っていると思っていたが、今回はこういうような形になってしまいました。

――今日の試合は故・平尾誠二さんのメモリアルマッチでした。


私の平尾さんに対するイメージは、リスペクトされている(人)というもの。しかも、日本人だけでなく外国人からも。という認識で、非常に印象に残っています。

1995年に彼と対戦することもできました。(この時ジェイミーHCはオールブラックスの選手)また、神戸に来てプレーできることを嬉しく思います。けれども彼のようなラグビーで偉大な存在がいなくなってしまったことは非常に悲しくも思います。

昨日、チームに林敏之さんが来て、平尾さんのことをいろいろと話してくれました。20年前と今のラグビーはまったく違うものになりましたが、彼の貴重な話を選手たちは受け止めていました。

今日、我々は神戸に勝つ目的で来ましたが、その結果を残念ながら得ることができませんでした。場面場面で日本代表の方が力不足の部分がありました。イタリア代表は奮闘していいパフォーマンスでした。


――SO田村優のゲームメイクと松田力也に替えた意図とその後のプレーに対する評価について。


田村は前回の試合で、非常にいいパフォーマンスして、桜のジャージを着た中で過去最高のパフォーマンスをしました。しかし、今回の試合は違うものになりました。今日の試合では相手にターゲットにされて、かなりのプレッシャーがかかっていたと思います。前回は自由にプレーできていたが、そこを封じられてしまい、そこに対して彼が若干、自信を失いはじめたと思います。

交替のタイミングは非常に良かったと思います。あのタイミングで松田(力也)、中村(亮士)を入れてゲームのテンポ上げることができました。スペースに対してもアタックができたと思います。彼らは前半からゲームの流れを読み、それを把握した状態で出場したので、チームを立て直すところまで引っ張ってくれたと思います。


 

プレミアムコラム

この記事の続きを読む。

購読手続をすると全ての内容をお楽しみいただけます。
メールアドレス
パスワード

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ