「ながとブルーエンジェルズ」・山口県長門市を本拠地とする女子ラグビーチームが誕生 | Rugby Japan 365

「ながとブルーエンジェルズ」・山口県長門市を本拠地とする女子ラグビーチームが誕生

2017/11/13

文●斉藤健仁


11月12日(月)、東京都内のホテルで、山口県長門市を本拠地とする女子ラグビーチーム「ながとブルーエンジェルズ(略称:NBA)」の発足記者会見が行われた。

新ヘッドコーチは、エドウィン・コッカー(NZセブンズ代表経験)

登壇者は新ヘッドコーチに就任する元ニュージーランドセブンズ代表経験のあるエドウィン・コッカー、ディレクターの村杉徐伺氏、チームを支援することになった長門市に本社を置くヤマネ鉄工建設株式会社の山根正寛代表取締役社長の3人。

藪木宏之GM

藪木宏之GM

なお司会は長門市出身で、神戸製鋼でも活躍し、チームのGM(ゼネラルマネージャー)に就任した藪木宏之氏が務めた。

ホームスタジアムは2011年の山口国体でラグビー競技が行われた、長門市にある「俵山スパスタジアム」で、天然芝と人工芝のグラウンドが1面ずつある。またホームグラウンドの横にはクラブハウスを整備し、別の場所にもウェイトルームなどがあるクラブハウスを用意するという。

チーム名は公募によって決まったという。長門市と言えば美しい自然と青い海のイメージが強く、波穏やかで優しい時や、時には荒々しく力強いところが、ラグビーと共通していて、その海から飛び出した7人の天使をイメージして命名されたという。

ジャージー(青がホーム)やエンブレムは、庵野秀明監督が代表取締役を務める株式会社カラーに所属し、映画「シン・ゴジラ」のゴジライメージデザインにも参加した前田真宏氏がデザインした。

山根正寛氏

山根正寛氏

まず、山根社長が、新しく長門にできた女子ラグビーチームを支援する理由を「今回の話を承ったときに直感的に応援したいと思いました。また是非支援したいと腑に落ちたのは、2017年の『ジェンダー・ギャップ指数』は、調査した144ヵ国中、日本は114位でした。女性が男性と変わらぬチャンスに恵まれた環境に変わっていく一助になればと思い、支援したいと考えた」と説明した。

新しく指揮官に就任したコッカーHC(ヘッドコーチ)は「ワールドカップやオリンピックが控えていることもあり、女子ラグビーが盛り上がっています。いままで数週間、日本のリーグで戦えるように、トレーニングしていました。さらに日本のラグビーが発展していければいいと思います。日本人の持つ練習熱心さや技術力を大事にして、コーチとして強いチームを作れたらと思います」と意気込みを語った。

村杉徐伺チームディレクター

村杉徐伺チームディレクター

チームディレクターの村杉氏は新チームを長門に創設した理由を「1つ目はラグビーを通じて国際交流をすること。2つ目は、女子ラグビーは関東は盛り上がっているが、西日本はあまりチームがないので、そういった意味で西日本から女子ラグビーを盛り上げること」と説明し、今後に関しては「と世界に出ていって、通用するチームをエド(コッカーHC)と作りたい。将来的に、山口でも国際大会を開ければいいなと思います」と先を見据えた。

大津高校(現・大津緑洋高校)出身の藪木GMも「ながとブルーエンジェルズは長門に生まれたばかりのチームです。世界を目指してやっていき、長門、山口県といった地域の活性化を期待されていますし、シナジーとなって、女子ラグビーがいい方向に向かえばと思っています」とコメントした。

チームはすでに11月1日から始動しており、ニュージーランドのオークランドでの合宿を敢行し、11月18日、19日(@日体大)で行われる。「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」の入替戦に臨み、来年の太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ参戦を狙う。

7人制でも15人制でも代表を経験した冨田真紀子が参戦。

7人制でも15人制でも代表を経験した冨田真紀子が参戦。

入替戦は14名で戦う。ニュージーランド人選手が8名含まれており、オリンピックやワールドカップにも出場した冨田真紀子も参戦する。

来年のメンバーは現在リクルート中だが、すでに3名の選手がヤマネ鉄工建設株式会社に入社し、「ながとブルーエンジェルズ」でプレーすることが決まっている。人数が増えれば15人制でもプレーすることを視野に入れており、地元では女子ラグビー選手の受け入れ先としてスクールなども行う予定だ。

目標は、来年2018年に太陽生命ウィメンズセブンズシリーズに昇格し、東京オリンピックの前年である2019年にシリーズ優勝することだという。今後、「NBA」ことながとブルーエンジェルズが西日本から女子ラグビーを盛り上げる大きな存在になりそうだ。

 

斉藤健仁
スポーツライター。1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。印刷会社の営業を経て独立。サッカーやラグビー等フットボールを中心に執筆する。現在はタグラグビーを少しプレー。過去にトップリーグ2チームのWEBサイトの執筆を担当するなどトップリーグ、日本代表を中心に取材。

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