女子ラグビー・最新情報2020(1)シーズン再開が待てない…選手の移籍情報をチェック | ラグビージャパン365

女子ラグビー・最新情報2020(1)シーズン再開が待てない…選手の移籍情報をチェック

2020/06/28

文●大友信彦


カレンダーを見ると、この週末は太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2020の最終第4戦、鈴鹿大会が開かれているはずだった。東京、静岡、秋田、鈴鹿の4戦を戦って、それぞれのチームはどんな成長を果たしていただろうか……と想像すると切なくなるが、ちょっと待て、新年度の各チームの陣容も、把握できていないことに改めて気付いた。

とはいえ、まだなかなか直接取材は難しい時期だ。そこで、各チームのHPを訪ねたり、問い合わせるなりして、各チームの戦力情報を調査してみた。まだまだ不完全だが、把握できた情報をお届けしよう。第1弾は、昨年の太陽生命ウィメンズセブンズシリーズのトップ3チームから。

ながとブルーエンジェルス(昨年総合1位)

昨年、創部からわずか3年で太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ年間総合優勝を飾ったながとブルーエンジェルスは、昨季に続きキャプテンがSOヘイゼル・トゥビック(29)、バイスキャプテンがSH小野ゆき(27)。小野はRWC2015日本代表小野晃征(サントリーから今春宗像サニックスに再移籍)の妹でクライストチャーチ生まれ。サクラフィフティーンの候補選手に名を連ねている。

北海道ディアナから ながとブルーエンジェルスに移籍加入した磯貝美加紗

北海道ディアナから ながとブルーエンジェルスに移籍加入した磯貝美加紗

今季の新戦力は、NZからHOクリスタル・メイズ(26)、SHカタリーナ・ワハタ(30)、WTBモンテッサ・タイラケナ(19)の3選手。オランダからもSHプルーニ・キビット(23)という海外勢に加え、北海道バーバリアンズディアナからWTB磯貝美加紗(24=追手門学院大OG)が移籍加入した(ただし、外国人選手はコロナの関係ですでに帰国している選手もいる。返す返すも大会全試合中止が残念だ…)。

ながとスポーツ財団が運営するプロジェクト「SWEET AS」のイメージ(ヤマネ鉄工建設のプレスリリースより)

ながとスポーツ財団が運営するプロジェクト「SWEET AS」のイメージ(ヤマネ鉄工建設のプレスリリースより)

ながとブルーエンジェルスのメインスポンサーであるヤマネ鉄工建設では、ブルーエンジェルスのクラブハウスに隣接する築45年の鉄工所を改装。「カフェ、レストラン、バスケットボールなどを行える多目的スポーツコート、ライブや地域に開いたフリーマーケットなども行えるイベントスペース、ショップを備えた」施設「SWEET AS」として、9月のオープンを目指して準備を進めている。この施設はブルーエンジェルスの母体となるながとスポーツ財団が運営。ブルーエンジェルズの外国人選手も含めた選手の働き場所としても活用される予定で、プロジェクト自体も、ヤマネ鉄工建設総務部に所属する社員選手のCTB辻崎由希乃(26=北陸学院大まではバスケットボール選手、加入2年目)が参加している。ブルーエンジェルスではクラブと地域の交流、地域の国際交流の拠点を目指し、ラグビー、スポーツに限らず、「ワーキングホリデー等で日本に来たいという世界の若者を受け入れる施設にしたい」(村杉徐司ハイパフォーマンスディレクター)という構想を描いている。

太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ参戦2年目での頂点。優勝インタビューはこちら。

参戦2年目で頂点へ―ながとブルーエンジェルス優勝インタビュー

アルカス熊谷(昨年総合2位)

アルカスに加入した今釘小町(石見智翠館)

アルカスに加入した今釘小町(石見智翠館)

昨年総合2位だったアルカスには、昨年7月のサクラフィフティーンオーストラリア遠征に高3で選ばれた今釘小町(石見智翠館)、陸上競技でジュニアオリンピック出場歴を持ち昨年末のU18花園女子15人制にLOで出場した吉村乙華(東筑/福岡レディース)、コベルコカップ2019関東代表のFW岡部ひかり(群馬プライムス/大泉)、四国代表のWTB佐々木萌(愛媛・新田)の4人が立正大1年生として加入した。

シニアチームの主将は昨季に続き山中美緒。副将は小出深冬と阿部恵で、阿部は大学チームの主将も兼任。シニアメンバーでは中嶋(旧姓・竹内)亜弥が弘前サクラオーバルズに、サクラセブンズ主将の中村知春はナナイロプリズム福岡へ、ともにコーチ兼任選手として移籍した。2014年に創立し、瞬く間にトップチームに駆け上がりオリンピアン、日本代表を多数輩出したチームのウィニングカルチャーは全国に広められていく。

 

三重パールズ(昨年総合3位)

昨年総合3位だった三重パールズには、フィジーからリオ五輪代表のBKティマイマ・ラヴィサ(31)、NZから元セブンズデベロップメントスコッドのBKリアナ・ライアン(24)、オークランド7人制代表のテウイラ・ソトゥトゥ(19)、グレイス・スクタイ(23)の海外勢4人が加わった。テウイラのお父さんは元フィジー代表でヤマハ発動機で活躍したワイサキさん。つまり、スーパーラグビーアオテアロアで絶好調ブルーズのNo8でブレイク中のホスキンス・ソトゥトゥ(21)は実兄だ。

三重パールズに新加入した鈴木侑晏(石見智翠館)

三重パールズに新加入した鈴木侑晏(石見智翠館)

国内の高卒メンバーでは2018年の第1回U18女子セブンズでMVPを受賞、U18花園15人制でも2年連続で西軍を勝利に導いたPR/No8のパワフルガール鈴木侑晏(ゆあん)、同じくU18花園女子15人制西軍でSOだった笹田美海(みなみ)の2人が石見智翠館から加入。さらにコベルコカップ近畿代表のPR菅原菜那とHO前田奈緒(ともにCRAZY GIRLS/大阪緑涼高)が加わった。
チームキャプテンは引き続き2017年W杯でサクラフィフティーンを率いたHO/FL齋藤聖奈。BKジョージア・ダールズがバイスキャプテンを務める。

太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2019・注目選手プロファイル(三重パールズ)


【第2弾に続く】

大友信彦
(おおとものぶひこ)

1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

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