サンウルブズvsチーターズの戦いから見た 日本代表6月テストシリーズの戦法展望 「キッキングゲーム」成熟へのポイントは? | ラグビージャパン365

サンウルブズvsチーターズの戦いから見た 日本代表6月テストシリーズの戦法展望 「キッキングゲーム」成熟へのポイントは?

2017/05/31

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


こんにちは、翔太です。
チーターズ戦は厳しい結果でした。サンウルブズから見れば、勝てる相手、勝たなければいけない相手だと思って戦ったと思いますが、そう簡単ではなかった。改めて、スーパーラグビーで勝つことの難しさを痛感しました。

「チームの意思そのもの」がチーターズに崩壊させられた

最も感じたのはスピードの差です。チーターズはバックスリーの速さはもちろんですが、フランカーなどFW陣、プロップまで含めて、全員がランナーとして高い能力を持っている。この、スピードの平均値の高さがスーパーラグビーのレベルなのだと思います。チーターズは下位に低迷してはいるけれど、一人一人の能力は上位チームと変わらないな、組織として成熟したらもっと上位に来るんだろうなと思ったし、逆に言うと、成熟していない段階でも、あそこまでサンウルブズを崩壊させる力があるんだなと思い知りました。

これをサンウルブズの側から見ると、チーターズの個々の能力によって崩壊させられたのは、ディフェンスラインだ、FWのセットプレーだということではなく、チームの意思そのものが崩壊させられていたのだと思います。

たとえば、キックを有効に活用して戦おうとしていることは、サンウルブズの選手は誰でも分かっている。そして、当然のことですが、キックは蹴ることと、いったん手放したボールを再獲得するためのアクション(ディフェンス)がセットになっていなくちゃいけない。ところがチーターズ戦では、SOの田村がキックを蹴った瞬間に外の選手が田村を追い越してチェイスに走っていくというシーンが少なかった。

「蹴る」と「追う」が同時に行われるのではなく、「蹴ったから、追わなきゃ」と思って慌てて追いかける――という順番がほとんどだったと思います。だから捕球する相手にかけるプレッシャーも甘くなってしまうし、その結果、相手のカウンターアタックにビッグゲインを許す場面が多くなってしまった。これも、相手ディフェンスのプレッシャーによって意思が壊された結果だったと思います。

 

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