「この試合で現役が終わるとは思っていなかった」パナソニックWTB福岡堅樹 | ラグビージャパン365

「この試合で現役が終わるとは思っていなかった」パナソニックWTB福岡堅樹

2021/05/16

文●編集部


15日に行われたジャパンラグビートップリーグ2021・プレーオフトーナメント準決勝でパナソニックワイルドナイツがトヨタ自動車ヴェルブリッツに勝利し、ファイナル進出を決めた。今シーズンで現役引退を表明している、WTB福岡堅樹はキックオフ直後のノーホイッスルトライをはじめ、ハットトリックを達成し勝利に貢献した。後半、シーソーゲームの展開時にこの試合でもしかしたら現役引退するかもということが頭によぎったかという記者の質問に対して、きっぱりと「全くありませんでした」と答えた。


トヨタ・ルルーのタックルを交わし

トヨタ・ルルーのタックルを交わし

――最後の花園でした。『花園では強い』という印象があります。


本当にこのスタジアムにはたくさん素晴らしい試合をさせてもらった思い出があります。ハットトリックで終われたのは良かったかなと思います。トータルの(自分自身の)パフォーマンスは足らないところもあったので、決勝に向けて修正しないといけない。あまり(スタジアムで)好き嫌いはないですが(花園は)いい結果が出やすいスタジアムかなと思います。

1本目のトライは、試合開始直後のノーホイッスルトライ

1本目のトライは、試合開始直後のノーホイッスルトライ

――試合始まってすぐにトライでした。


なかなか、ここまで早いトライはないし、分析の中で、あの場面は狙っていこうとあって、得点につながったのはよかった。チームとしてはいきなりトライを取って、少し浮ついて、自分たちらしさを失った部分がありました。トライをとったことは勢いの乗るプレーだったので、その後、エリアマネジメントなど修正しないといけないのかなと思いました。

――分析でキックオフから回していくと想定していた?


トライまでつながるかどうか結果論になるのでわからないですが、分析として(キックオフキャッチ後は外のスペースに)チャンスがあるということで、声をかけていた。

2本目は後半、左隅にトライ

2本目は後半、左隅にトライ

――対面のWTB高橋沙地に2つトライ取られたのは発憤材料になった?


自分自身のトライの後、フワフワしていたのは反省点です。セットプレーからのトライはコミュニケーションミスなのでチームで修正できます。1本は完全に自分自身のタックルミスだった。そこは決勝に向けてしっかり準備していかないといけない。結果、(試合に)勝てたので良かったのですが、自分としてはまだまだでした。

3本目は77分、自陣10m線付近で相手キックをジャンピングキャッチ。そのままカウンターアタックで60mを独走トライ、今季2度目、TL通算5度目のハットトリック

3本目は77分、自陣10m線付近で相手キックをジャンピングキャッチ。そのままカウンターアタックで60mを独走トライ、今季2度目、TL通算5度目のハットトリック

 

――(大学での)授業との両立は?


僕自身は、(練習に)出られるところ 練習でおさえないといけないことは優先させてもらっているので、授業に出席できないところがあったりしています。特別扱いされないので、(大学の)課題をしたりしています。できるだけ授業に出たいので、午前中、授業を受けて、群馬に行って練習してと、なんとか両立を図っています。

試合後、筑波大の先輩、彦坂とは気をつけで挨拶

試合後、筑波大の先輩、彦坂とは気をつけで挨拶

――後半20分接戦の状況で、もしかしたら、ラグビー人生がこの試合で終わってしまうと頭をよぎりましたか?


まったくしていないです! チームの後半の強さを信じていましたし、相手の足が止まっていることがわかっていたので、自分たちが修正すれば負けることはないと信じていました。


――現役のラストシーズンを、熊谷ラグビー場、花園、そして秩父宮と巡礼するような形で活躍しています。


スタジアム云々も確かにありますが、僕にとっては残された試合の数が一試合一試合減っていって、自分の中でできる最大の試合数を最後にでき、決勝に残ることができました。思い残すことがないように、目の前の一試合一試合プレーするのが自分自身のラグビー人生なので、決勝も変わらず頑張りたい。


――福井翔大選手がランで目立っていまいた。ランの指導などをしている?


自分とはタイプが全く違うので、僕からアドバイスはないです。(笑)(福井選手は)自分が出たときのインパクトを意識しています。リザーブの経験を積んで、ノウハウわかってきたのではないかと。最近、頼りにしています。


――トヨタ自動車のWTB高橋沙地選手と対戦した印象は?


すごくいいもの持っていると思います。僕も一本きれいに抜かれてしまった。体も強いし、空中戦で競られる部分は日本人の(WTB)中では(レベルが)高い方だと思う。今後も試合を経験し、僕自身は日本代表のWTBには日本人が入って(プレーしてほしい)と思うので活躍を期待しています。バランスはすごく高いです。あとは世界で通用する武器を探し当てて、そこを誇りにし、寄りどころにして戦ってほしい。


――堀江選手がチームに入ってきて、いろいろとコミュニケーションを取っていることはどう感じますか?


姿で見せてくれることもありますし、歯に歯を着せぬものいいというか、ダイレクトに刺さって、そうなんだと自覚する部分だと思います。(※堀江が「愛がある!」とツッコミ!)


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