「チームとしての一貫性を」キヤノンイーグルス、沢木敬介監督・田村優キャプテン記者会見 | ラグビージャパン365

「チームとしての一貫性を」キヤノンイーグルス、沢木敬介監督・田村優キャプテン記者会見

2021/02/15

文●編集部


いよいよ20日に開幕するトップリーグ2021。開幕を前にキヤノンイーグルス、沢木敬介監督と田村優キャプテンがオンラインで取材に応じた。一昨年シーズンは12位と低迷したチームから新指揮官そして、日本代表の司令塔をキャプテンとして立て直しを図るキヤノン。今年の意気込みは。

優をキャプテンに選んだ理由は「一番、ラグビーがうまいから」キヤノンイーグルス 沢木敬介監督

――コロナ禍で難しかったことやプラス点があればお教え下さい。


(トップリーグが)延期になったり中止になったりしたので選手のモチベーション(を保つのが)が一番難しかった。そんなにネガティブに捉えることしていなくて、ポジティブに考えて準備時間が長くできたのと、僕まだ(就任)1年目でラグビースタイルを大きく変えている最中なのでプラスに考えています。


(目指すラグビーは)シンプルにしっかりスペースに対してアタックすること。今はニュージーランドのシステムがどのチームにも主流になっていますが、僕らは自分たちのオリジナルを持ったシステムで、ボールの動かし方とかにチャレンジしていきたい。キャプテンも日本代表の田村なので、そう思っています。

スペースにボールをアタックする考え方は同じですが、サントリーのときとは全然違います。サンウルブズでもそうでしたが、チームのベストを探していかないといけない。まだスキルレベルを身につけていないので高度なラグビーができない。高度なスキルを身につける選手を増やす一方で、イーグルスにあった自分たちのオリジナルのラグビーを追求していきたいと思っています。


――キヤノンではどういうスタンスで指導しているのか?


今は僕よりも(田村)優の方が厳しい。僕はそれを望んで優をキャプテンにしている。低いレベルに合わせる必要がないと優に言っている。上のレベルで引き上げる、下のレベルに降りてこなくていいからと。上のレベルに引き上げる強いリーダーとして頑張ってもらっています。

僕は(監督として)若手もしっかり伸ばしていかないといけないし、ラグビーの考え方、取り組み方とか、まだ差があるので、そのギャップを(なくして)どんどん高いものにしていかないといけない。一人ひとりの意識を変えるという作業にはある程度、我慢が必要ですし、サンウルブズにいって我慢強くなった、免疫があります。

練習に対する準備だったりとか、戦術に対する事前の学びだったりとか、リカバリーだったりとか選手の取り組み姿勢は(個々の)選手によって違う。ただ同じチームにいる以上は、何か取り組み、行動を変えないとパフォーマンスが変わらない。今までと同じ取り組みでいいパフォーマンス望んでも無理だから、いいパフォーマンスしたかったら取り組む姿勢を変えようと言っている。だいぶ変わってきている選手もいる。習慣を変えるには時間がかかる。キヤノンには日本代表やジェシー(・クリエル)やプロフェショナルな選手がいるので、そういう選手に学べと言っています。

――現在のチームの状況は


メンタルしっかり整えるとよく言いますが、プレーの一貫性につながると思います。今はまだジェットコースターですね、ジェットコースターのような試合をしています。良いときも悪いときもある。一貫性をもっていかないと勝てるチームにはならない。訓練中です。


――SO田村選手をキャプテンに指名した理由は?


優が一番、ラグビーが上手いからです。僕がオファーいただいたときから、考えていました。2015年のときから(優を)知っているので、それから比べたら優は上手くなっているなと思いますね。視野が広くなっているという印象があります。視野が広いし、スキルレベルが上がっている。キヤノンでは去年まであまり活躍していないなと思っていた。今は、(トップリーグは)外国人選手の10番多いじゃないですか、全然、そういった選手と比べても、本人を(目の前に)あまり褒めたくないが、ビジョンとスキルではトップレベルです。

「注目はBK。トップリーグでもベストになれる可能性がある」

サンウルブズでの経験も踏まえキヤノン再生を実現できるか。

サンウルブズでの経験も踏まえキヤノン再生を実現できるか。

――就任する前、そして今、チームに対してどう感じるか。


敵でやっているときも脅威に感じるときとそうじゃないときの差があった。一貫性を保たないといけないですし、だから、それが今、一番イーグルスの課題だと思います。個人もそうだが、どうやっていいパフォーマンスを継続的にどう出すか、そのために何が必要なのか、何をしないといけないのか、選手一人ひとりがやり方を考えていかないといけない。


――今年、伸びてきている選手は?


ラグビーが上手いとかではなく、フィジカル的なポテンシャルを感じる選手はすごくいます。(マイケル・)ボンドとかポテンシャルあります。ラグビーもスキルを身につけないといけないですが。ホセア(・サウマキ)も思った以上にいいフィニッシャーですね。破壊力ありますね。日本人選手はみんな頑張っているし、みんないい選手です。(その選手たちの)どう能力を引き出すか考えています。


――目標は


一昨度12位のチームなので、一試合一試合全力で成長できる試合をしていきたい。(シーズン)序盤に神戸製鋼、パナソニック、ヤマハ発動機と続くので、(そういった試合に)どれだけ自分たちが取り組んできたことを勇気持ってチャレンジできるか、そこがターゲットです。


(注目は)BKです。BKはトップリーグでもベストになれる可能性があると思います。まともと持っている能力の特性にあったラグビーをしているので、BKはいいと思います。決定力もありますし、ボールも動かせしますし、僕としては使いやすいBKというか、僕の外にいい選手がたくさんいるのでやりやすく感じています。


「良かったり良くなかったりではなく、ずっと安定していくチームに」キヤノンイーグルス・田村優キャプテン

――日本代表とイーグルスで沢木さんの違いは?


どうですかね、僕たちは(沢木)敬介さんがいたサントリーや日本代表と比べたら、そこまで力のあるチームではないので、我慢してもらっているところがあると思う。そこは違うと思います。ブチ切れて練習が終わることがあるのかと思ったり、やっても意味ないと思うときもあるが、そればっかりしていたら成長ないですし、そこは我慢していると思います。まだ僕たちが理想に近づいていない、武器はあるが、まだまだだなと僕も見ていて思います。


――沢木監督は求めるレベルが高い?


そうですね。僕も求めたいですし、僕も頑張りますが、なかなか、技術的なところは急激に大きな進歩は難しいですが、取り組む姿勢は変わろうとしているチームなので、良かったり良くなかったりではなく、ずっと安定していくチームにしていきたい。

まだチームに一貫性はないです。詰めるというか、爆発力はすごくあるが、そこを安定して力を出し続けることが大事と思います。こればっかりは爆発するしかないが、練習でも一貫性を持つというか、そういうのは訓練も必要ですし、そこが一番、僕は時間かかると思っています。そこはちょっと辛抱強くかなと思っています。

――チームカルチャーが変わろうとしている?


どちらかというと個々で、日本代表は目指すものもあるしプロ選手の集まりで、キヤノンは社員もプロ選手もプロの中のプロもいて、いろんな立ち位置の人もいて、そこの意識付け、同じラインに持って行くのは時間がかかると思います。


――沢木さんが監督になっての印象は?


キヤノンでもパフォーマンスを出せるようになったというか、今まではチームの技術レベルに僕も合わせるという状況だった。自分が持っている駒、持っているものを出せずに、禁止ではなく、(周りに)合わせてほしいと伝えられて、それをやっていた。でも、そこに合わせる必要はないというか、自分の持っているものを出していいと言われているので伸び伸びとやれています。


――沢木監督になってどんな影響があったのか?


みんながスタンダードを高く意識してくれているので、みんな何が足りないか、自分が足りてなかったんだなというのが、今までのキヤノンがやっていたことが良くなかった、取り組む姿勢に気づいたと思います。みんな練習の後とか、個人練習とかちゃんとやるようになった。去年まではクラブチームみたいな、大学生の方が練習しているかなと(いうくらいでした)。みんなチームのために、自発的に、自分で動いている選手が増えてきたなと感じます。

――キャプテンになって接し方など気に掛けていることは?


キャプテンだからというよりか、チームでやろうとしていることだとか、日本人、外国人関係なく、いい悪いをハッキリと伝えて、やる気がないときは怒ります。


――注目の選手は?


BKです。BKはトップリーグでもベストになれる可能性があると思います。もともと持っている能力の特性にあったラグビーをしているので、BKはいいと思います。決定力もありますし、ボールも動かせしますし、僕としては使いやすいBKというか、僕の外にいい選手がたくさんいるのでやりやすく感じています。


――6月の日本代表活動に関しては?


またそんなこと聞くんですか! キヤノンで頑張って、選ぶのも僕じゃないし、先のことは何も考えていない。まずは今週の試合にフォーカスしたい。

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