アフターコロナのキックオフ宣言 釜石シーウェイブスvsヤマハ発動機ジュビロ | ラグビージャパン365

アフターコロナのキックオフ宣言 釜石シーウェイブスvsヤマハ発動機ジュビロ

2020/09/08

文●大友信彦


スタジアムは、朝靄の中にたたずんでいた。
9月5日、昨年のワールドカップ会場となった釜石鵜住居復興スタジアムで、釜石シーウェイブスとヤマハ発動機ジュビロのオープン戦が行われた。

試合開始2時間前のスタジアムは霧に包まれ幻想的な雰囲気だった

試合開始2時間前のスタジアムは霧に包まれ幻想的な雰囲気だった

列島が待ち望んだ、ラグビーの試合だ。

新型コロナウイルスCovid19の感染拡大を受け、2月にトップリーグが休止(のちシーズン打ち切りが決定)されて以降、7カ月ぶりとなるシニアのラグビー試合。それも、いきなり観客を入れての実施だ。
試合は徹底した感染対策を施して行われた。

観客は両チームのサポーター限定。事前に、氏名と連絡先住所、電話番号を記入した用紙の準備が求められ、入場時はそれを提出した上で検温を実施。受付時に渡されたリストバンドに書かれた指定席は1席ずつ間隔を空けて配置され、席の移動は禁止。会場内ではマスク着用。観戦時は大声を出しての応援、応援歌、名物の「かーまーいし!」コールも禁止された。釜石のシンボルたる大漁旗の持ち込みは許可されたが、使い回しはNG。両チームが試合後にいつも実施しているファンとの握手、写真撮影、サインなどのグリーティングも今回は見送られた。試合はいくつものハードルを課した上で実施された。

観客は席の間隔を開けて座った

観客は席の間隔を開けて座った

この試合は「『黄金の國、いわて。』Presents ともだちマッチ 」と題して企画された。
ヤマハ発動機は東日本大震災直後の2011年6月にチームで釜石を訪問。それは、甚大な被害に見舞われた東北沿岸部で初めて開催されたスポーツイベントだった。まだ仮設住宅も建っていない頃、松倉グラウンドで行われた試合には、学校の体育館などに設置された避難所で寝起きしている被災者たちが駆けつけた。それは被災地の人々を元気づけたと同時に、訪ねたヤマハの選手やスタッフにとっても特別な経験となった。

プレミアムコラム

この記事の続きを読む。

購読手続をすると全ての内容をお楽しみいただけます。
メールアドレス
パスワード

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ