キヤノンがNTTコムに勝利しベスト8進出! | ラグビージャパン365

キヤノンがNTTコムに勝利しベスト8進出!

2021/04/25

文●編集部


4月25日、東京・江戸川区陸上競技場ではトップリーグ2021・プレーオフ2回戦、キヤノンイーグルス(キヤノン)対NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(NTTコム)の試合が行われた。

試合前のウォームアップを見詰めるキヤノン沢木監督

試合前のウォームアップを見詰めるキヤノン沢木監督

NTTコム・SHグレイグ・レイドローのキックオフでゲームがスタート。浅めに蹴られたボールをNTTコムが保持し、相手エリアへ深く蹴り込む。キヤノンがハーフウェイ付近まで戻し、NTTコムボールのラインアウト。モールからボールを出せず、この試合のファーストスクラムを迎える。なかなか安定せず2度やり直し。3度目、NTTコムがアーリープッシュでキヤノンにFKが与えられる。

ファーストスクラムのFKからNo8マフィが突進

ファーストスクラムのFKからNo8マフィが突進

キヤノンはNO8アマナキ・レレイ・マフィがクイックタップから前進、さらに攻撃を継続すると、CTB南橋直哉がゲイン、SH荒井康植、さらにLOコーバス・ファンダイクとつながり先制のトライ。SO田村優のコンバージョンも決まって7-0とする。

CTB南橋がビッグゲイン

CTB南橋がビッグゲイン

 

SH荒井がつなぎ

SH荒井がつなぎ

 

パスを受けたLOファンダイクが先制トライ

パスを受けたLOファンダイクが先制トライ

 

SO田村がコンバージョンを決めキャノンが7点を先行

SO田村がコンバージョンを決めキャノンが7点を先行

NTTコムは敵陣22m手前の相手ボールスクラムを押し込みペナルティーを獲得。ショットを選択し、レイドローが難なくPGを決めて3-7。

10分、キヤノンは敵陣22m手前のスクラム。今度はキヤノンがアーリープッシュでNTTコムがFKを獲得。レイドローがクイックリスタートで相手陣22m内側へ蹴り込む。NTTコムがラインオフサイドでチャンスを活かせない。

それでも13分、SO前田土芽のジャッカルでNTTコムが再びショットを選択。6-7とする。


23分、クリエルのパスから

23分、クリエルのパスから

23分、キヤノンが敵陣22m付近でNO8マフィが相手ボールキャリアからボールをもぎ取ると、CTBジェシー・クリエル、WTB SPマレーとつながりトライ。14-6とキヤノンがリードを広げる。

WTBマレーがトライ

WTBマレーがトライ

 

このコンバージョンはFB小倉が蹴り成功

このコンバージョンはFB小倉が蹴り成功

25分、NTTコムは自陣22m手前でペナルティ。キヤノンはトライを狙いに行くも直後のラインアウトに対し、NTTコムが競って、LOリアム・ギルがターンオーバー。レイドローが蹴り戻す。さらに直後のキヤノンのアタックに対し、NTTコムは粘り強いディフェンスでピンチを脱した。

キャノンSO田村主将はキックを効果的に使いゲームをリード

キャノンSO田村主将はキックを効果的に使いゲームをリード

28分、NTTコムボールのラインアウトに対してこんどはキヤノンがボールを奪いアタックするも、出足鋭いディフェンスを前に、ボールを保持できず、乱れたところNTTコムがボールを奪うとCTBシェーン・ゲイツがゲインし敵陣に入るが、マフィがカウンターラックでボールを奪い返す。SH荒井が裏スペースへ蹴り込み、再びNTTコム陣内で攻防が繰り広げられた。

NTTコムはSHレイドローのボックスキックで敵陣侵入を狙う

NTTコムはSHレイドローのボックスキックで敵陣侵入を狙う

レイドローのキックでハーフウェイ付近まで戻し、迎えたキヤノンボールのラインアウト。NTTコムがラインアウトをターンオーバーすると、アタックを開始。ここではキヤノンのプレッシャーからアタックリズムを作ることができず、ブレイクダウンでマフィが再びターンオーバーし、NTTコムのアタックを止めた。

前半39分、日本代表候補に選ばれたNTTコムSO前田、自陣ゴール前で痛恨のノックオン

前半39分、日本代表候補に選ばれたNTTコムSO前田、自陣ゴール前で痛恨のノックオン

39分、NTTコムは自陣22m内側でノックオン。キヤノンボールのスクラムでFKを獲得すると、CTBクリエルがミスマッチをついてゲインするとそのままトライ。19-6とリードを広げて前半を終えた。

このチャンスを逃さずCTBクリエルが突破

このチャンスを逃さずCTBクリエルが突破

 

レイドローのタックルをかわし左隅にトライ

レイドローのタックルをかわし左隅にトライ

 

ファンダイク、マフィらがクリエルに抱きついて祝福

ファンダイク、マフィらがクリエルに抱きついて祝福

後半最初にスコアしたのはキヤノン。NTTコムがキックオフボールをノックオン。キヤノンはいきなりチャンスを迎える。キヤノンはフェイズを重ねるもディフェンスを崩しきれないものの、NTTコムがペナルティ。田村がPGを決め22-6とリードを広げた。

後半、NTTコムも反撃に出る

後半、NTTコムも反撃に出る

直後のキックオフ、NTTコムがディフェンスから相手のノックオンを誘う。敵陣22m手前のマイボールスクラムからNO8、9番で前進。NTTコムがアドバンテージを生かしてゴール前のラインアウト。モールからフェイズを重ねるも崩しきれない。ノックオンアドバンテージに戻ってマイボールスクラムからNTTコムはSO前田がトライ。13-22とする。

マフィのタックルを受けながら腕を伸ばす。キヤノンSO田村が滑り込みざま足でグラウンディング阻止を図る。判定はTMOにTMOの結果、グラウンディングが確認され、トライ

マフィのタックルを受けながら腕を伸ばす。キヤノンSO田村が滑り込みざま足でグラウンディング阻止を図る。判定はTMOにTMOの結果、グラウンディングが確認され、トライ

 

レイドローがコンバージョンを決める

レイドローがコンバージョンを決める

 

ゴール前ラインアウトをブリッツが捕球

ゴール前ラインアウトをブリッツが捕球

 

53分、点差を縮められたキヤノンは敵陣22m手前でPKを獲得するとトライを取りに行く。ラインアウトからボールを保持、ゴール前の攻防からルーズボールをキヤノンFLエドワード・カークがキャッチするとそのままトライ。29-13としキヤノンにとっては貴重な追加点となった。

だがNTTコムは以後チャンスもなかなか作れず、敵陣に入ってもボールを継続できず

だがNTTコムは以後チャンスもなかなか作れず、敵陣に入ってもボールを継続できず

その後、試合は膠着状態。キヤノンはエリアをコントロール。NTTコムはなかなか自陣から脱出できない。ようやくNTTコムは72分、敵陣22m手前でのラインアウトのチャンスを迎えるがノックオンでチャンスをものにできず、逆にキヤノンはCTBマレーが試合を決めるトライ。36-13とした。試合終了間際にキヤノンがサウマキアマナキのトライで43-13で勝利し、ベスト8進出を決めた。

キヤノンイーグルス 沢木敬介HC

前半はレフェリングとの相性が悪く、自分たちのペースにできなかった。そこを我慢してしっかり対応してゲームをコントロールできてよかった。試合を重ねるごとに成長ができている感覚が、選手たち全員持てていると思います。引き続き次の試合にむけていい準備をしていきたい。

――小倉選手のパフォーマンスについて


FBで起用するときは(小倉)順平の良さを出さないといけない。コミュニケーションの部分だったり、優から教わる部分もあります。順平の良さをうちのFBとしてでていると思います。


――マフィ、小倉、試合後、印象的なシーン。感情が入っていたと思いますがチームとして何か特別なことを準備の段階から行いましたか。


準備の段階でNTTコムとしてどうこうってわけではないですが、本人たちは意識しちゃうと思いますが、特別なことは何もしていないです。


――マフィ選手のチームに与える強みは


アタックでもディフェンスでも、いいパフォーマンスしてくれている。チームにいい勢いを与えてくれています。


――チームの成長で感じているところ


ゲームに出れないメンバーもチームの力になろうとする、そういう感情をだせているチームになってきた。就任当初に比べ、全く違うチームになってきています。



キヤノン 田村優キャプテン

最初はトーナメントということで緊張して固くなっていました、10分、15分でそれもほぐれてきて自分たちのラグビーができていた。レフェリングに対しても変な感じになることはなく、ゲームプランを信じてできた。チームとして成長できた試合でした。


――シーズン当初に比べ時間を追うごとにBKが機能したり、チームが熟成しているのでは?


初戦で負けたことは痛かったですが、苦しかったときも、力のあるチームに力負け。自分たちのプランや準備を疑うなと話をしていました。
もともとある実力を出すことができている。次の試合の準備、あと2週間あるので、何か特別なことをやっているわけではないです。

――次の試合にむけて重要になってくること


今までキヤノンは強いチームとやる時ははじめから負けていた。
それだけは嫌ですね。


――マフィの効果について


チームにフィットしようとしていますし、メンバーもサポートしています。ワンピースとして動いてくれています。

キヤノン SH荒井康植

自分たちの力を信じて80分巻やりきる、ということがテーマだった。NTTコムの激しいプレッシャーでやりきれないところもありますが、信じることができ、最後までやりきれたと思います。


――代表に向けて何か成長を感じる部分は


沢木さんになって、自分のスキルをもっと責任をもてと言われています。自分にベクトルをむけて、この試合で自分は何をしなければならないかにフォーカスできています。


――後半、かつてのキヤノンであれば連続失点、沢木さんになってチームとして何か代わったことはありますか。


本当に、状況状況でトライを取られた後に、次何をしなければならないのかを優さんが明確してくれるので、そこは全員がクリアになるのでこれまでとは異なる部分かなと思います。

キヤノン CTBジェシー・クリエル

NTTコムがやってきたことは、今週1週間、ノンメンバーが私達相手にやってくれて何をやってくるのかわかっていました。同じ画をみることができた。今日の試合では、一つはマインドセット、勝つというマインドセット、テンポは相手がついてこれないテンポでラグビーができた。


――アタックについて


9番10番が良いスキルをもって自分たちがスペースのある状況でボールをもたせてくれた。


――テンポの速さを生み出している要因は


沢木監督になってからハードワークしています。試合よりもハードです。試合になったら、楽にプレーができ、いいパフォーマンスにつながっています。


――田村選手のいい部分


彼は素晴らしいスキル、彼は自分のスキルだけでなく、他の選手のスキルアップするためにやってくれている。周りの選手のために働いてくれている。いい選手とワールドクラスの選手の違いはその部分だと思います。

NTTコム ヒュー・リース エドワードHC

自分たち自身もファンのみなさん、家族の皆さん、がっかりさせてしまって残念です。自分たちのラグビーができなくて、自分たちのラグビーはたくさんトライを取りに行くアタッキングラグビーですが、キヤノンにさせてもらえなかった。後半も失点してしまい自分たちのペースにもってくることができなかった。


FL金正奎キャプテン

感情があふれる。金主将とマフィのハグは長く続いた

感情があふれる。金主将とマフィのハグは長く続いた

悔しい試合をしてしまったというのが率直な意見。それ以上何もないですが。プレシーズンからハードワークしてきて、やってきたことを信じて、ゲームで出すことができなかった。出せなかったことが敗因につながった。ただ、シンプルなことだと思います。
ファン、家族、スタッフ、ずっと支えてくれたことに感謝。こういう結果で終わってしまったことに申し訳ないと思います。




SO前田土芽

第7節でサントリーにああいう負け方をして、キヤノン戦にむけて、メンバーもノンメンバーも関係なく準備をしてきました。ボールを継続することができなかった。SOとして、ゲームメイク、ブレイクダウンでプレッシャーをかけられたところ修正できなかった。

チャンスがあるときはいいアタックができていたので、このシステムを信じた上で、どういうラグビーをするかでしたが、シーズンは早く終わってしまいましたがいい勉強になりました。


代表に選ばれたことは嬉しかった。自分としてはあまり気にせずにチームが勝つためにやっていくことにマインドをフォーカスしてきたのであまり意識しなかったですが、田村選手のゲームメイクや冷静に判断は自分がSOとして成長するために必要なことを勉強させてもらった。


SCOREBOARD

トップリーグ2021・プレーオフ2回戦 江戸川陸上競技場

  • TRY(1)
  • G(1)
  • PG(2)
  •  
  • 前半9分 PG 9.グレイグ・レイドロー
  • 前半17分 PG 9.グレイグ・レイドロー
  • 後半11分 T 10.前田土芽
  • 後半12分 G 9.グレイグ・レイドロー
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  • PENALTY
  • PK(7)
  • FK(3)
  • TRY(6)
  • G(5)
  • PG(1)
  •  
  • 前半5分 T 5.コーバス・ファンダイク
  • 前半6分 G 10.田村優
  • 前半23分 T 11.エスピー・マレー
  • 前半24分 G 15.小倉順平
  • 前半41分 T 13.ジェシー・クリエル
  • 前半42分 Gx 10.田村優
  • 後半4分 PG 10.田村優
  • 後半15分 T 6.エドワード・カーク
  • 後半17分 G 10.田村優
  • 後半33分 T 11.エスピー・マレー
  • 後半34分 G 10.田村優
  • 後半38分 T 4.サウマキアマナキ
  • 後半40分 G 10.田村優
  •  
  • PENALTY
  • PK(8)
  • FK(2)
  • MEMBER_NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

  • 1 庵奥翔太 後半16分 OUT → IN 17 齊藤剣
  • 2 山口達也 後半24分 OUT → IN 16 セコナイア・ポレ
  • 3 三宮累 後半24分 OUT → IN 18 竹内柊平
  • 4 ジミー・トゥポウ 後半24分 OUT → IN 19 中島進護
  • 5 ヴィリー・ブリッツ
  • 6 鶴谷昌隆
  • 7 金正奎 (Cap) 後半28分 OUT → IN 20 栗原大介
  • 8 リアム・ギル
  • 9 グレイグ・レイドロー 後半31分 OUT → IN 21 鶴田諒
  • 10 前田土芽
  • 11 張容興 後半24分 OUT → IN 23 小泉将
  • 12 シェーン・ゲイツ
  • 13 石田大河
  • 14 石井魁
  • 15 シルヴィアン・マフーザ 後半26分 OUT → IN 22 池田悠希
  • 16 セコナイア・ポレ
  • 17 齊藤剣
  • 18 竹内柊平
  • 19 中島進護
  • 20 栗原大介
  • 21 鶴田諒
  • 22 池田悠希
  • 23 小泉将
  • MEMBER_キャノンイーグルス

  • 1 岡部崇人 後半34分 OUT → IN 17 安昌豪
  • 2 庭井祐輔 後半34分 OUT → IN 16高島忍
  • 3 東恩納寛太 後半26分 OUT → IN 18 上田聖
  • 4 サウマキアマナキ
  • 5 コーバス・ファンダイク
  • 6 エドワード・カーク 後半26分 OUT → IN 20 嶋田直人
  • 7 杉永亮太 後半34分 OUT → IN 19田中真一
  • 8 アマナキ・レレイ・マフィ
  • 9 荒井康植 後半20分 OUT → IN 21 田中史朗
  • 10 田村優 (Cap)
  • 11 エスピー・マレー
  • 12 南橋直哉 後半28分 OUT → IN 22 三友良平
  • 13 ジェシー・クリエル
  • 14 マイケル・ボンド 後半26分 OUT → IN 23 ホセア・サウマキ
  • 15 小倉順平
  • 16 高島忍
  • 17 安昌豪
  • 18 上田聖
  • 19 田中真一
  • 20 嶋田直人
  • 21 田中史朗
  • 22 三友良平
  • 23 ホセア・サウマキ
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