クボタが千葉ダービーを制し開幕三連勝。怪我人発生もチーム力でNTTコムとのFW戦を制す | ラグビージャパン365

クボタが千葉ダービーを制し開幕三連勝。怪我人発生もチーム力でNTTコムとのFW戦を制す

2021/03/07

文●編集部


3月6日、ジャパンラグビートップリーグ2021は第3節を迎えた。全国8会場で開催、東京・江戸川陸上競技場ではクボタスピアーズ(クボタ)対NTTコムシャイニングアークス(NTTコム)の一戦が行われた。

互いに練習場が千葉にある「千葉ダービー」。毎回接戦となっているだけに注目の一戦。2020年シーズン(不成立)では第2節で対戦。28-27でクボタが勝利している。

今季初先発となったルーキーSO岸岡智樹

今季初先発となったルーキーSO岸岡智樹

クボタは木曜日に怪我をしたキャプテンの立川理道がメンバーから外れ、12番にライアン・クロッティが入り、10番には岸岡智樹が初先発。NTTコムは2年目の前田土芽(筑波大卒・ジュニアジャパン4キャップ)が初出場、初先発となった。

NTTコム・SO前田土芽

NTTコム・SO前田土芽

NTTコムのキックオフでスタート。ボールをキャッチしたWTBゲラード・ファンデンヒーファーがいきなりビックゲイン。相手の裏スペースへボールを蹴り込むとCTBライアン・クロッティがキャッチしゴールまで数m。すぐに左サイドへ展開。岸岡が飛ばしパスでFB金秀隆につなぎ金からWTBタウモハパイホネティにつないでトライ。クボタがいきなりノーホイッスルトライで先制。

WTBタウモハパイホネティは2年目のシーズン。ここまでノートライだったがこの試合でハットトリック

WTBタウモハパイホネティは2年目のシーズン。ここまでノートライだったがこの試合でハットトリック

17分、クボタはゴール前のラインアウトモールから、HOマルコム・マークスがトライ。突き放しにかかる。そこからはクボタのペース。NTTコム陣内での攻防が続く。NTTコムも粘り強いディフェンスでスコアを許さない。

29分、NTTコムはようやくチャンスを迎える。相手ペナルティーから敵陣22m内側のラインアウト。SHクレイグ・レイドローは左オープンサイドへフラットなパスを放る。CTB池田悠希がボールを前方にこぼし、ボールをキャッチしたクロッティがロングキック。FB張容興がなんとかゴールライン直前まで戻りボールをキープ。

35分、クボタは敵陣22m手前のエリアでスクラムでプレッシャー。PKを獲得するとショットを選択。ファンデンヒーファーが落ち着いて決め、15-3とリードを広げた。

レイドローの絶妙なショートパント

レイドローの絶妙なショートパント

直後の36分、NTTコムは敵陣15m付近のラックから、クボタのラインディフェンスが前掛かりになっていたためレイドローが裏スペースへショートパント。このボールに反応したCTBシェーン・ゲイツがボールをキャッチ。そのままゴール中央へトライをあげ15-10として前半を終えた。

ゲイツがキャッチしゴール中央へトライ。

ゲイツがキャッチしゴール中央へトライ。

 

千葉ダービー、クボタは「オレンジで行こう」作戦としてベースボールシャツを配布。スタジアムがオレンジに染まった

千葉ダービー、クボタは「オレンジで行こう」作戦としてベースボールシャツを配布。スタジアムがオレンジに染まった

 

自陣ゴール前、レイドローがボタのチャージにあいボールはクボタへ。

自陣ゴール前、レイドローがボタのチャージにあいボールはクボタへ。

後半の入りで、NTTコムはクボタのプレッシャーを受け連続失点を許してしまう。42分、SHレイドローが、LOルアン・ボタのキックチャージからクボタにボールが渡りファンデンヒーファーがトライかと思われたが、TMOの結果トライは認められず、NTTコムのペナルティーからゲーム再開。

そのボールをつないでトライと思われたが認められず。

そのボールをつないでトライと思われたが認められず。

 

直後のラインアウトからクボタはモールで押し込み、NO8バツベイシオネがトライで22-10。さらに直後の5分、CTBテアウパシオネのビックゲインからクボタが再びチャンス。

トライを決めたホネティがメンバー外の選手たちに向かって拳をあげ喜ぶ

トライを決めたホネティがメンバー外の選手たちに向かって拳をあげ喜ぶ

ボールをゴール前まで運ぶがノックオンで、NTTコムボールのスクラム。スクラムでプレッシャーをかけ、さらにレイドローに対しプレッシャーをかけボールを奪うと、クロッティが岸岡へボールを供給。岸岡が大きく左へ展開。シオネ、そして大外のホネティまでつないでトライ。後半序盤の10分で29-10として一気に引き離した。

NTTコムは55分、FLリアム・ギルのトライで17-29とするも再び直後の58分、キックオフボールをキャッチしたNTTコムWTB張が自陣22m付近でタッチラインを割ってしまうミス。直後のラインアウトでマークスがゲイン。

TMO判定となったホネティー、3本目のトライシーン。FBマフーザのトライを食らうもギリギリ残してボールをグラウディング。

TMO判定となったホネティー、3本目のトライシーン。FBマフーザのトライを食らうもギリギリ残してボールをグラウディング。

一気にゴール前5m付近までボールを運ぶと、FLトゥパフィナウ、CTBクロッティが楔となってNTTコムディフェンスを引きつける。外のディフェンスが薄くなっている状況で、SH井上大介がBKへ展開。岸岡がBK2人を飛ばすロングパス。ホネティがキャッチし左隅へトライ。34-17と再びリード広げた。

厳しい状況となったNTTコム。金正奎キャプテンがチームを鼓舞する。

厳しい状況となったNTTコム。金正奎キャプテンがチームを鼓舞する。

「まだいけるぞ」とハドルで声をかけるNTTコム・金正奎キャプテン。互いにスコアがなく残り10分を迎える。

後半36分に中島バイスキャプテンがトライを返すもそこまで。

後半36分に中島バイスキャプテンがトライを返すもそこまで。

71分、クボタ・ホネティがレッドカードで一発退場。14人となるも、NTTコムの攻撃を1トライ、1ゴールに抑えそのまま試合終了。34-24で勝利。開幕から3連勝を果たした。総勝ち点は14となり、レッドカンファレンス3位。次節はHONDAと対戦する。

後半途中から出場する予定だったが、交代の直前にホネティがレッドカード。この試合は出番がなかったSOフォーリー

後半途中から出場する予定だったが、交代の直前にホネティがレッドカード。この試合は出番がなかったSOフォーリー

 

 

後半23分からラピースに代わって出場したファウルア・マキシ。

後半23分からラピースに代わって出場したファウルア・マキシ。

 

一方負けたNTTコムはカンファレンス5位と一歩後退。上位進出には負けられない状況が続く。次節は三菱重工相模原と対戦する。





「ここ数年で一番調子が悪かった」NTTコム ヒュー・リース=エドワーズHC

金正奎キャプテンは後半途中で負傷退場となった

金正奎キャプテンは後半途中で負傷退場となった

もちろん残念でしたが結果というより、試合の内容にがっかりです。自分たちのラグビーがここ数年で一番調子がわるかった。その中10点差で抑えることができたのはポジティブ。ボールを自分たちのエリアで失ってしまっているのでそこを改善したい。

――前田選手はCTBのイメージがあるが10番として起用した意図は


去年からプレシーズンもずっと10番で起用でして、彼はチームのラグビーを理解して、システムを機能させる能力がある。また外国人の枠の関係で、SHクレイグ、FBマフーザの2人の外国人選手を入れて彼を起用しました。

「簡単に相手にボールを渡してしまい、簡単にトライをとられてしまった」NTTコム中島進護共同キャプテン

試合は負けてしまいましたが、切り替えて次の試合にフォーカスしたい。今日の試合を振り返ると簡単に相手にボールを渡してしまい、簡単にトライをとられてしまった。後半追い上げることができたのは自分たちのラグビーができていた。次の三菱重工戦にむけてしっかり準備をしたい。


――クボタの早いラインディフェンスについて


早いという認識していましたが、だからといって特別意識していなくて、自分たちが、ボールをキープして、エリアにボールを運ぶという自分たちのラグビーをするということができなかった。

「結果よりも、試合のクウォリティのところが残念だった」NTTコム CTBシェーン・ゲイツ

ヘッドコーチがいったように 結果よりも、試合のクウォリティのところが残念。ミスから自分たちの攻撃することができず、攻撃する時間もなくトライをとるチャンスもそれに従って少なくなってしまった。そこが残念。この流れを変えて次に切り替えていきたい。

――クボタの早いラインディフェンスについて


クボタがどういうディフェンスするのはわかっていた。それに対するプランもあったが遂行できなかった。自分たちのアタックの精度がわるく、ボールを継続できず、アタックを継続することができなかった。自分たちが準備していたことは前に詰めすぎず、スピードを抑えてボールを運んでいく。内側にもコミュニーケーションして伝える。フィールドの中央でオフサイドになってしまうとそこが難しくなってしまった。

「けが人が出たことでメンバーチェンジがあったが、チームとして順応できていた」クボタ フラン・ルデュケHC

さすがのパフォーマンス。ライアン・クロッティ。岸岡とのコンビネーションも抜群だった。

さすがのパフォーマンス。ライアン・クロッティ。岸岡とのコンビネーションも抜群だった。

勝利できたことはとても嬉しい。80分間試合をコントロールできていた。NTTさんには敬意を払います。彼らは激しくチャレンジしてきましたしタフなゲームになった。その中で自分たちはプレーの判断やボールのポゼッションがしっかりできたので勝利することができました。


――立川選手の欠場


木曜日の練習中に怪我をしてリカバリーが間に合わなかったため欠場となりました。代わりにクロッティを先発、ルーキーの岸岡も初先発でしたがトップリーグのレベルでNTTコムという相手に対して高いスタンダードのプレーができていたのは良かった。


――メンバーが変わっているが「同じ画がみれていたか」


けが人がでたことでメンバーチェンジがありましたが、これはシーズンではありえることですし、それにチームとして順応できていた。私はスコッドのメンバーを信じていますし、今日出場した選手がこの経験を活かして次にむけてステップアップしてほしいと思います。

「セットピースにはプライドもって、例えうまくいかなくても切り替えて対応できた」クボタ FLラピースキャプテン

ヘッドコーチがいったようにハードなFWバトルでした。NTTコムとはいつもこういう激しい試合になります。お互いプレッシャーをかけあっていました。その中で自分たちはボールをトライまでもっていくことができたし、今日の結果にはすごくハッピーですし、チームメイトを誇りに思います。ディフェンスはいつもハードワークしています。NTTさんもいいアタックのフォーメーションがあり楽しみにしていましたが、そこを抑えることができてハッピーです。モールについてセットピース、スクラムでもプライドをもってやっています。一つひとつのセットピースにコンバートすることができます。たとえできなくても切り替えてできたのはよかった。

SCOREBOARD

トップリーグ2021・第3節 江戸川陸上競技場

  • TRY(5)
  • G(3)
  • PG(1)
  •  
  • 前半1分 T 11.タウモハパイホネティ
  • 前半2分 Gx 14.ゲラード・ファンデンヒーファー
  • 前半18分 T 2.マルコム・マークス
  • 前半20分 G 14.ゲラード・ファンデンヒーファー
  • 前半32分 DGx 10.岸岡智樹
  • 前半35分 PG 14.ゲラード・ファンデンヒーファー
  • 後半2分 T 8.バツベイシオネ
  • 後半4分 G 14.ゲラード・ファンデンヒーファー
  • 後半5分 T 11.タウモハパイホネティ
  • 後半7分 G 14.ゲラード・ファンデンヒーファー
  • 後半18分 T 11.タウモハパイホネティ
  • 後半18分 Gx 14.ゲラード・ファンデンヒーファー
  •  
  • PENALTY
  • PK(13)
  • FK(1)
  • TRY(3)
  • G(3)
  • PG(1)
  •  
  • 前半8分 PG 9.グレイグ・レイドロー
  • 前半36分 T 13.シェーン・ゲイツ
  • 前半37分 G 9.グレイグ・レイドロー
  • 後半15分 T 6.リアム・ギル
  • 後半15分 G 9.グレイグ・レイドロー
  • 後半36分 T 4.中島進護
  • 後半36分 G 10.前田土芽
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  • PENALTY
  • PK(10)
  • FK(1)
  • MEMBER_クボタ

  • 1 海士広大 後半23分 OUT → IN 17 羅官榮
  • 2 マルコム・マークス
  • 3 北川賢吾 後半30分 OUT → IN 18 才田智
  • 4 青木祐樹
  • 5 ルアン・ボタ
  • 6 トゥパフィナウ
  • 7 ピーター・ラピース・ラブスカフニ 後半23分 OUT → IN 20 ファウルア・マキシ
  • 8 バツベイシオネ
  • 9 井上大介
  • 10 岸岡智樹
  • 11 タウモハパイホネティ
  • 12 ライアン・クロッティ
  • 13 テアウパシオネ
  • 14 ゲラード・ファンデンヒーファー
  • 15 金秀隆
  • 16 杉本博昭
  • 17 羅官榮
  • 18 才田智
  • 19 堀部直壮
  • 20 ファウルア・マキシ
  • 21 谷口和洋
  • 22 バーナード・フォーリー
  • 23 永富晨太郎
  • MEMBER_NTTコム

  • 1 上田竜太郎 後半20分 OUT → IN 17 齊藤剣
  • 2 セコナイア・ポレ 後半12分 OUT → IN 16 山口達也
  • 3 三宮累 後半20分 OUT → IN 18 平井将太郎
  • 4 中島進護
  • 5 佐藤大樹 後半12分 OUT → IN 19 ジミー・トゥポウ
  • 6 リアム・ギル
  • 7 金正奎 後半40分 OUT → IN 20
  • 8 ヴィリー・ブリッツ
  • 9 グレイグ・レイドロー 後半21分 OUT → IN 21 湯本睦
  • 10 前田土芽
  • 11 張容興
  • 12 池田悠希 後半21分 OUT → IN 22石橋拓也
  • 13 シェーン・ゲイツ
  • 14 トロケマイケル 後半12分 OUT → IN 23 小泉将
  • 15 シルヴィアン・マフーザ
  • 16 山口達也
  • 17 齊藤剣
  • 18 平井将太郎
  • 19 ジミー・トゥポウ
  • 20 目崎啓志
  • 21 湯本睦
  • 22 石橋拓也
  • 23 小泉将
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