6日、ジャパントップリーグ2021は第3節。江戸川陸上競技場では、クボタスピアーズ対NTTコミュニケーションズシャイニングアークスの試合が行われた。

今週木曜日に怪我をした立川理道選手に代わり、オールブラックス48キャップのライアン・クロッティが12番で、10番にはルーキーの岸岡智樹(早大)がそれぞれ今季初先発を果たした。
途中退場者が出たこともあり、岸岡は80分フル出場。試合後の会見で、フラン・ルデュケHCも「トップリーグのレベルでNTTコムという相手に対して高いスタンダードのプレーができていた」と評価した。試合後のオンライン取材に岸岡、クロッティが同時に応じた。
試合に勝利できたことで楽しむことができた クボタスピアーズ 岸岡智樹

クボタ初の10番ということで80分出場させてもらいました。すごくタフな試合で、ゲームに勝つことができて何よりも試合を楽しむことができました。
今日は風がなかったですけど、NTTコムのエリアで試合を進めたかった。前半、ボールをキープするところ、そうでないところの判断が少しうまくいかなかった。後半はキックをつかって相手に嫌がるような場所にボールを運ぶことができました。

SH井上大介ともコミュニケーション
SHの井上大介さんとハーフタイムだけでなく試合中もコミュニケーションをして、BKユニットで確認してそれをチームに共有して自分たちのやりたいラグビーができました。
「クロッティはプレー中のコールをしてくれる。最も信頼出来る存在」

クロッティは誰よりも言葉発する。岸岡にとっては頼もしい存在。
――クロッティ選手の存在は?
何よりもレジェンドですし、プレー中のコールをしてくれます。10番に対して情報をすごくくれる。僕自身もゲームをコントロールする中でそういった情報はすごく助かっています。日本語と英語の言語の壁はありますが、誰よりも言葉を発して、すごくやりやすさを感じています。最も信頼ができる人です。

――早稲田の同期もたくさん試合にでていますがどんな刺激をうけている
今日も3節ですが、5人全員がメンバー入りしているのは嬉しい。その中で各チームで日本のラグビーを盛り上げるのは嬉しい。今日は僕が10番として先発させてもらいましたので彼らに刺激を与えることもできたと思います。第2節はサントリーでは齊藤選手も中野選手も先発でしたし、負けてられないなという思いでいました。お互いに相まみえる日を楽しみにしています。
「岸岡は大卒1年目で、このレベルでプレーできる。ハードワークをし続ければもっと高いレベルを目指せる」ライアン・クロッティ

今日は天気もよく、この時間に試合ができてよかった。NTTコムとは毎回接戦になるのですが、今週準備してきたことができて勝つことできたよかった。
――ディフェンスについて
NTTがボールをキープすることがわかっていたのでラインスピードでプレッシャーをかけていくという準備をしてきました。先週もディフェンスはよかったが、今週はさらにレベルアップするには、チームメイトのためにエフォートすることが必要だった。それができたのはチームとしてもよかった。

――岸岡選手の評価、今日の試合の評価
彼に関しては感銘を受けています。今シーズンからの参加ですが、スキルセットも高いし、謙虚だし、まだ大卒1年目でありながらこれだけのプレーができるのは素晴らしい。ハードワークを続けていけば、才能があるので、もっと高いレベルを目指すことができるでしょう。

オンザピッチでなくても、岸岡に試合の状況などアドバイスをおくるクロッティ
今日の試合についてはゲームコントロールもしていたし、彼はエリアのことも言っていましたが、前半もしっかりコントロールしていたと思います。