トップリーグ初の釜石での開催!国内最高峰の試合が釜石を熱くした! | Rugby Japan 365

トップリーグ初の釜石での開催!国内最高峰の試合が釜石を熱くした!

2018/10/09

文●大友信彦


10月7日(日)、釜石鵜住居復興スタジアムで、初めてのトップリーグ公式戦となるキヤノンイーグルス対コカ・コーラレッドスパークスの試合が行われた。

SCOREBOARD

トップリーグ2018 WEEK5 2018.10.07

  • TRY: (7)  
  • G: (4)  
  • PT: (0)  
  • PG: (0)  
  • DG: (0)  
  •  
  • SCORE
  • T 前半7' 2 庭井祐輔
  • T 前半13' 6 フィナウ・トゥパ
  • G 前半13' 10 フレッド・ゼイリンガ
  • T 前半23' 4 アニセサムエラ
  • G 前半23' 10 フレッド・ゼイリンガ
  • T 前半30' 9 天野寿紀
  • G 前半30' 10 フレッド・ゼイリンガ
  • T 前半37' 4 アニセサムエラ
  • G 前半37' 10 フレッド・ゼイリンガ
  • T 後半9' 1 東恩納寛太
  • T 後半31' 18 上田聖
  •  
  • SUBSTITUTION
  • 後半6’ 6 フィナウ・トゥパ → 20 田中真一
  • 後半13' 15 橋野皓介 → 23 イズラエル・ダグ
  • 後半22' 3 城彰 → 18 上田聖
  • 後半34' 2 庭井祐輔 → 16 設樂哲也
  • 後半34' 1 東恩納寛太 → 17 五十嵐優
  • 後半36' 4 アニセサムエラ → 19 湯澤奨平
  • TRY: (4)  
  • G: (2)  
  • PT: (0)  
  • PG: (0)  
  • DG: (0)  
  •  
  • SCORE
  • T 前半1' 12 ウィリアム・トゥポウ
  • T 前半32' 14 吉澤太一
  • G 前半32' 15 ジェームズ・マーシャル
  • T 後半16' 10 ダニエル・ホリンスヘッド
  • G 後半16' 15 ジェームズ・マーシャル
  • T 後半23' 14 吉澤太一
  •  
  • SUBSTITUTION
  • 後半0' 4 筬島直人 → 19 マーク・アボット
  • 後半0' 8 花田広樹 → 20 山下昂大
  • 後半0' 12 ウィリアム・トゥポウ → 22 山本耀司
  • 後半13' 9 三股久典 → 21 江頭翔太
  • 後半16' 1 田中智広 → 17 タキタキエロネ
  • 後半16' 3 細野裕一朗 → 18 日比野壮大
  • 後半16' 2 原山光正 → 16 中村篤郎
  • 後半31' 11 下良好純 → 23 石垣航平
  • LINEUP

  • 1 田中智広
  • 2 原山光正
  • 3 細野裕一朗
  • 4 筬島直人
  • 5 ヨハン・バードル
  • 6 ジョセフ・トゥペ
  • 7 桑水流裕策
  • 8 花田広樹
  • 9 三股久典
  • 10 ダニエル・ホリンスヘッド
  • 11 下良好純
  • 12 ウィリアム・トゥポウ
  • 13 ラファエレティモシー
  • 14 吉澤太一
  • 15 ジェームズ・マーシャル
  •  
  • 16 中村篤郎
  • 17 タキタキエロネ
  • 18 日比野壮大
  • 19 マーク・アボット
  • 20 山下昂大
  • 21 江頭翔太
  • 22 山本耀司
  • 23 石垣航平
  • 1 東恩納寛太
  • 2 庭井祐輔
  • 3 城彰
  • 4 アニセサムエラ
  • 5 ジャン・デクラーク
  • 6 フィナウ・トゥパ
  • 7 植松宗之
  • 8 フィリップ・ヴァンダーウォルト
  • 9 天野寿紀
  • 10 フレッド・ゼイリンガ
  • 11 三島藍伴
  • 12 三友良平
  • 13 マイケル・ボンド
  • 14 藤本健友
  • 15 橋野皓介
  •  
  • 16 設樂哲也
  • 17 五十嵐優
  • 18 上田聖
  • 19 湯澤奨平
  • 20 田中真一
  • 21 荒井康植
  • 22 上原哲
  • 23 イズラエル・ダグ
  • REVIEW

    キヤノン庭井、コーラはラファエレ、両キャプテンを先頭に、鵜住居で初の公式戦のピッチへ

    キヤノン庭井、コーラはラファエレ、両キャプテンを先頭に、鵜住居で初の公式戦のピッチへ

    ゴール裏には簡素な仮設スコア表示板が設置された

    ゴール裏には簡素な仮設スコア表示板が設置された

    釜石ではこの日午前、暴風警報が出され、全国2位の風速37.7mを観測。試合中は風が収まったものの、背後では砂煙があがるときも

    釜石ではこの日午前、暴風警報が出され、全国2位の風速37.7mを観測。試合中は風が収まったものの、背後では砂煙があがるときも

    試合はキックオフ直後、ノーホイッスルでコカ・コーラのCTBトゥポウがトライ。ここまで開幕から4連敗、勝ち点ゼロのコカ・コーラが幸先のいいスタートを切った。

    一方のキヤノンは7分、PKから相手ゴール前ラインアウトに持ち込み、モールを押してHO庭井主将がトライ。13分には右ゴール前のラインアウトからやはりモールを押し込んでFLトゥパが押さえて逆転。SOゼイリンガのコンバージョンも決まり12-5とリードを奪った。

    突進するキヤノンのLOトゥパ

    突進するキヤノンのLOトゥパ



    2連敗中のキヤノンはFWが奮起。7トライのうちモールを起点に6トライをあげた

    2連敗中のキヤノンはFWが奮起。7トライのうちモールを起点に6トライをあげた

    キヤノンはさらに23分にLOアニセ、30分にはSH天野がトライを加え、26-5とリードを広げる。

    コカ・コーラの7人制日本代表WTB吉澤、快足を飛ばして2トライをあげた

    コカ・コーラの7人制日本代表WTB吉澤、快足を飛ばして2トライをあげた

    しかしこの日のコカ・コーラには粘りがあった。
    32分、自陣で相手ノックオンを拾ったセブンズ日本代表WTB吉澤が約60mを独走して,ダイナミックなダイビングトライ。FBマーシャルのコンバージョンも決まり26-12と追い上げる。

    しかしキヤノンは相手のブレイクダウンが密度を欠いたチャンスには抜け目なくボールを奪い、カウンターで攻め込み、PKからのセットプレーでプレッシャーをかける。37分にはアニセのトライで33-12としてハーフタイム。

    この試合で途中出場で日本デビューを飾ったオールブラックスFBダグ(左)。CTBボンドの突破を外からサポート

    この試合で途中出場で日本デビューを飾ったオールブラックスFBダグ(左)。CTBボンドの突破を外からサポート

    後半7分にはコカ・コーラFLトゥペが危険なタックルでシンビンを受け、数的優位を得たキヤノンが9分、PR東恩納が飛び込み、38-12とする。この時点でトライ数は6対2と4差。今季初のボーナスポイント(トライ数3差)を濃厚とする。

    だがこの日のコカ・コーラには復元力があった。16分にはSOホリンスヘッドが反撃のトライ。23分には、この試合で日本デビューを飾った元オールブラックス66キャップのFBダグを止めたPKからゴール前に攻め込み、WTB吉澤がこの日2本目のトライを奪い38-24に追い上げる。

    パワフルなランをみせたコカ・コーラHO原山

    パワフルなランをみせたコカ・コーラHO原山


    この時点でトライ数は6対4。いったん確保したかに見えたキヤノンのボーナスポイントは消滅。逆にコカ・コーラは、もう1トライ1ゴールを返せば7点差のボーナスポイントが掴める。順位争いを睨み、勝敗だけではないもうひとつの勝負が続く。

    モールを押してだめ押しトライを決めたFWをねぎらうダグ(奥の左端)

    モールを押してだめ押しトライを決めたFWをねぎらうダグ(奥の左端)

    その決着がついたのは31分。キヤノンはPKから左ゴール前ラインアウトに持ち込み、モールを押し切ってPR上田がトライ。43−24としてボーナスポイントも確定。そのまま逃げ切り、東芝を破った開幕戦以来の2勝目をあげた。

    この試合でトップリーグ100試合出場を達成したコカ・コーラFL桑水流

    この試合でトップリーグ100試合出場を達成したコカ・コーラFL桑水流

    「ボーナスポイント付での勝利が重要だった」キヤノン アリスター・クッツェーHC

    まずこの試合を準備してくれた釜石の方々、この試合をここで組んでくれたJRFUの方々に謝辞を申し上げます。その結果、私たちがここで試合をできて、しかもボーナスポイントつきで勝利できたことを嬉しく思います。

    釜石は、来年のワールドカップに向けて良い準備ができていること疑いなしです。
    キヤノンとしては、カンファレンスを勝ち抜くためにボーナスポイント付きで勝つことが重要でした。コカ・コーラもとても良いチームだし、下に見ることはまったくしていなかった。

    セットプレーでプレッシャーをかけて、先に点を取っていくことができた。それでも相手のCTBにはラファエレとトゥポウという日本代表野CTBが並んでいて、我々のディフェンスは絶えず試された。厳しい試合だったけれど、総合的にはよい試合ができた。


    「強みとしているセットピースが機能していた」キヤノン 庭井祐輔主将

    まず、この試合の開催にあたり、準備していただいたみなさまに感謝します。結果として勝ち、5ポイントを手にできたことで、いい勝利だったと思います。アリスターが言ったように、セットピースが機能したことが大きかった。

    キヤノンとしても自分たちの強みにしている部分なので、そこが機能したことがいい結果に結びついたと思う。ディフェンス面では、ところどころ抜かれたところもあったけれど、全体としては粘り強くできたと思うし、コカ・コーラとしてもやりにくかったと思う。次のヤマハ戦は簡単なゲームには絶対にならないので、自分たちがやるべきことをもっとフォーカスして準備して臨みたい。

     

    「スキル面のミスが出て点を取られてしまい、そのまま流れが相手に」コカ・コーラ アール・ヴァアHC

    まず、ここ釜石でラグビーをできたことを光栄に思います。今日は開始早々にトライを取り、幸先のいいスタートを切れたけれど、そのあとはスキル面のミスが出て点を取られてしまい、そのまま流れが相手に行ってしまった。キヤノンはFWが素晴らしく。モールが強かったが、我々も4トライを取れたのは収穫だった。


    「グラウンドコンディションも、今、日本で一番」コカ・コーラ ラファエレ ティモシー主将

    残念な結果になってしまった。アールHCが言ったように、いいスタートを切ったけれど、ターンオーバーが多すぎて、こちらからキヤノンにチャンスをあげてしまった。
    だけど、このスタジアムで最初の試合をできたことは光栄です。素晴らしいスタジアムですね。グラウンドコンディションも、今、日本で一番だと思います。ワールドカップで世界からたくさんの人がここに来るのが楽しみです。

    バックスタンドのファンに挨拶に向かう両チームの選手たち。この日の釜石は昼まで暴風が吹き荒れたが、1500人の観衆が駆けつけた

    バックスタンドのファンに挨拶に向かう両チームの選手たち。この日の釜石は昼まで暴風が吹き荒れたが、1500人の観衆が駆けつけた

     

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

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