トヨタ自動車、トップリーグ初のタイトル奪取!カップ戦優勝 | Rugby Japan 365

トヨタ自動車、トップリーグ初のタイトル奪取!カップ戦優勝

2019/01/19

文●編集部


1月19日、トップリーグ2018−19カップ戦決勝が秩父宮ラグビー場で行われ、トヨタ自動車ヴェルブリッツが43−34で勝利し、2003年のトップリーグ創設以降初のタイトルを手に入れた。

SCOREBOARD

トップリーグカップ戦決勝 2019.01.19 秩父宮

  • TRY:(5) 
  • G:(3) 
  • PG:(1) 
  •  
  • SCORE
  • T 前半15' 11 成田秀平
  • PG 前半19' 10 田村煕
  • T 前半31' 2 北出卓也
  • T 後半19' 23 尾崎晟也
  • G 後半19' 10 田村煕
  • T 後半21' 23 尾崎晟也
  • G 後半22' 10 田村煕
  • T 後半37' 22 小野晃征
  • G 後半37' 22 小野晃征
  •  
  • SUBSTITUTION
  • 前半35' 11 成田秀平 → 23 尾崎晟也
  • 後半0' 9 芦田一顕 → 21 大越元気
  • 後半11' 2 北出卓也 → 16 中村駿太
  • 後半11' 4 加藤広人 → 19 大島佐利
  • 後半22' 1 堀越康介 → 17 森川由起乙
  • 後半28' 10 田村煕 → 22 小野晃征
  • 後半31' 3 垣永真之介 → 18 畠山健介
  • 後半34' 14 長友泰憲 → 20 仲宗根健太
  • TRY:(7) 
  • G:(4) 
  •  
  • SCORE
  • T 前半4' 13 イェーツ・スティーブン
  • T 前半6' 5 ジェイソン・ジェンキンス
  • G 前半7' 12 クリントン・スワート
  • T 前半34' 10 樺島亮太
  • G 前半35' 12 クリントン・スワート
  • T 後半3' 5 ジェイソン・ジェンキンス
  • T 後半7' 8 フェツアニ・ラウタイミ
  • G 後半8' 10 樺島亮太
  • T 後半9' 7 佐藤穣司
  • G 後半11' 10 樺島亮太
  • T 後半32' 15 ジオ・アプロン
  •  
  • SUBSTITUTION
  • 後半11' 6 藤井諒 → 19 ジャネス・カースティン
  • 後半22' 10 樺島亮太 → 22 マレ・サウ
  • 後半22' 9 岩村昂太 → 21 滑川剛人
  • 後半25' 1 三浦昌悟 → 17 高橋洋丞
  • 後半28' 3 木津悠輔 → 18 伊尾木洋斗
  • 後半28' 14 彦坂匡克 → 23 竹田宜純
  • 後半34' 2 彦坂圭克 → 16 川西智治
  • 後半38' 4 カール・ウェグナー → 20 古川満
  • REVIEW

    トヨタのキックオフで試合がスタート。サントリーは3フェイズでSO田村熙がグラバーキックでスペースの裏をつくもトヨタボールに、トヨタは敵陣10m超えた付近からのアタックを試みるもCTBスワートがノックオンでサントリーボールのスクラムとなる。

    ボールを持って前に出るトヨタCTBスワート

    ボールを持って前に出るトヨタCTBスワート

    サントリーSH芦田がトヨタSH岩村のプレッシャーを受けノックオン。トヨタボールのスクラム。右サイドへ展開しWTB彦坂匡克が一気にゴール前へ。岩村はすかさず、左サイドへ展開し、CTBイエーツが先制のトライ。スワートのコンバージョンは外れて、トヨタが5−0。6分、WTB彦坂のビッグゲインから、トヨタが次々とサポートでボールをつなぎ、最後はLOジェンキンスがゴール中央にトライを決め12−0。トヨタが試合開始からサントリーディフェンスを次々と崩した。

    9分、トヨタは敵陣22内側でペナルティー。ショットを選択。スワートが蹴ったボールはゴールポスト左にあたり失敗。サントリーは自陣からボールを継続。トヨタが22m付近でオフサイドのペナルティーで自陣を脱出。

    攻撃をリードしたサントリーのSO田村

    攻撃をリードしたサントリーのSO田村

    サントリーは14分、敵陣10mからCTB梶村祐介がピックアンドゴーでゲイン。一気に22mまで前進。梶村から田村、田村がディフェンスをひきつけ、WTB成田へラストパス。成田がそのまま左隅にトライ。このトライからサントリーのアタックに本来のスピードが戻ってくる。トヨタディフェンスが食い込まれ、18分、自陣でペナルティー。サントリーはショットを選択し、SO田村がしっかり決め8−12とする。

    24分、サントリーのアタックにトヨタがペナルティーを連発。ゴール前マイボールラインアウトからサントリーは、サインプレーを見せるがボールをターンオーバーされ、チャンスを逸する。

    30分、サントリーは再びゴール前のマイボールから、ドライビングモールでHO北出がトライを決め13−12とサントリーが逆転に成功する。

    トライも挙げた司令塔SO樺島

    トライも挙げた司令塔SO樺島

    32分、サントリーは自陣でボールを継続せずに、キックでトヨタにボールを渡してしまうと前半の2トライ以降、アタックする時間帯を作ることができていなかったトヨタがボールを継続してゴールに迫る。CTBイエーツが敵陣22に入ると、FW、BK、再びFWとアタックのテンポや強弱を変化させ確実にボールキャリーがゲイン。7フェイズ目、SO樺島がトライを決め、19−13とトヨタが逆転し前半を終えた。

    後半スコアしたのは、トヨタ。3分、敵陣22付近のラインアウトでトヨタはロングスローをNO8ラウタイミに通すと、強いランナーを使ってゲインしLOジェンキンスがトライを決め24−13とリードを広げる。

    トライを挙げるNo.8ラウタイミ

    トライを挙げるNo.8ラウタイミ

    さらに7分、敵陣22mでトヨタが密集のボールをターンオーバー。サントリーディフェンスに綻びがみえ、NO8ラウタイミがトライを決め31−13とリードを広げる。

    直後のキックオフボール、トヨタは再び強いランナーにボールを集め、ゲインを連発。サントリーディフェンスは止めることができず、FL佐藤がトライ。後半開始10分で17点を奪ったトヨタが大きなアドバンテージを得て、後半の中盤を迎える。

    トヨタFL佐藤のノーホイッスルトライ

    トヨタFL佐藤のノーホイッスルトライ

    21分、サントリーは再びボールを継続、全員でボールを繋いでWTB尾崎がトライを決め追撃を開始。直後のキックオフボールから、今度はサントリーがノーホイッスルトライで27−38とし、後半残り20分を迎える。

    途中出場ながら2トライを決めたWTB尾崎

    途中出場ながら2トライを決めたWTB尾崎

     

    この試合ゲームキャプテンをつとめたトヨタ・FBジオ・アプロン

    この試合ゲームキャプテンをつとめたトヨタ・FBジオ・アプロン

    サントリーがトヨタ陣内でボールを継続する時間帯が続き、28分、トヨタ陣内22m手前でのトヨタボールスクラム。トヨタはPR2枚を交替。この起用に応え、トヨタがプレッシャーをかけペナルティーを獲得。この攻防で息を吹き返したトヨタは、再びギアをあげアタックを継続。32分、この試合ゲームキャプテンを務めるFBアプロンが勝利を手繰り寄せるトライを決め43−27として残り5分弱となる。

    37分、敵陣22手前でボールをもったSO小野晃征が相手ディフェンダーに絡まれながらも僅かなスペースをついてトライ、34−43とするもそこまで。

    後半37分、サントリーは途中出場のSO小野が相手タックルを次々と弾き飛ばす豪快なトライ

    後半37分、サントリーは途中出場のSO小野が相手タックルを次々と弾き飛ばす豪快なトライ

     

    サントリーは9点差まで迫ったが、トヨタが43-34で逃げ切りトップリーグカップを制した

    サントリーは9点差まで迫ったが、トヨタが43-34で逃げ切りトップリーグカップを制した

    トヨタが勝利し、トップリーグで初のタイトルを獲得した。一方、サントリーはリーグ戦、カップ戦ともにファイナルまで勝ち進むもタイトルを獲得できず今シーズンを終えた。

    20シーズンぶりに優勝したトヨタ

    20シーズンぶりに優勝したトヨタ

     

    トヨタは嬉しいトップリーグでの初タイトル!

    トヨタは嬉しいトップリーグでの初タイトル!

     

    日本代表スコッドプロテクト対象期間中のためスタンドで観戦した姫野主将

    日本代表スコッドプロテクト対象期間中のためスタンドで観戦した姫野主将

     

     

    昨季の明大の主将・トヨタ古川と副将・サントリー梶村(背中13)が互いの健闘をたたえ合い握手

    昨季の明大の主将・トヨタ古川と副将・サントリー梶村(背中13)が互いの健闘をたたえ合い握手

     

    サントリーの選手たちはジェイク・ホワイト監督や元ジャパン通訳の中澤ジュリアさんらへ感謝と祝福の握手へ

    サントリーの選手たちはジェイク・ホワイト監督や元ジャパン通訳の中澤ジュリアさんらへ感謝と祝福の握手へ

     

     

     

    「このビッグマッチを経験できたことはチームにとって大きい。来季はリーグ戦優勝を」トヨタ ジェイク・ホワイト監督

    笑みを浮かべるトヨタのホワイト監督

    笑みを浮かべるトヨタのホワイト監督

    本当に今日の勝利は嬉しく思っています。トヨタにとって素晴らしいことです。決勝、準決勝でこういうプレーをすればするほど、勝ち方を理解して勝ちにつなげることができると思います。


    ――トヨタ自動車にとって久しぶりのタイトルとなりました。その意義は?


    今回のカップ戦のトロフィーを得たことは、このチームで非常に大きな意味があります。パナソニック、サントリーはサンウルブズや日本代表、各国のテストマッチを戦い抜いた経験豊富な選手が多く、そういった選手は大舞台のプレッシャーで戦う意義を理解しているが、トヨタではそういった選手が多くない。(今回)ノックアウトで戦い抜いて、勝ち取った。まだ日本代表は少ないが、チームは強くなっていくと思います。

    接点で圧力をかけるトヨタ

    接点で圧力をかけるトヨタ

    ――今回のメンバーを選んだ意図は?


    もともとカップ戦は若手育成向上ということ、普段出ていない選手に経験をつませるために始まったと思います。この舞台でいろんな選手に経験積ませるつもりでやってきました。プレッシャーの中で戦いをさせて慣れされる場面として考えていました。

    リーグ戦では6人のルーキーを使い、特に古川、木津、三浦、岡田といった選手をちゃんとたくさん使って、経験を積ませることができた。

    カップ戦では、こういった(ノックアウトの)プレッシャーに慣れてほしいと思い、選手を起用してきました。我々は当初から優勝するつもりでしたが、メンバー選考は述べた通りです。

    後半32分、カップ戦で活躍したトヨタFL佐藤穣司がサントリーPR森川からターンオーバーする場面

    後半32分、カップ戦で活躍したトヨタFL佐藤穣司がサントリーPR森川からターンオーバーする場面

    ――来季に関して


    勝ちを重ねてビッグゲーム重ねて、来季のトップリーグでは優勝を目指したい。前半13-12で1点差の状況もあったので、今日の試合、簡単に勝ったとは思いません。苦戦して勝つことができました。来季、優勝に向かっていきたい。

    「来季につながるプレーができた」トヨタ SO樺島亮太

    (喜びは)ひとしおです。サントリーはいつまでもあきらめない、気を抜けない相手でした。トヨタ自動車としては外国人選手がいても苦戦しましたが、「縦に走って相手の穴をこじ開ける」ことが今日のテーマで、そこを出せたことが勝利につながったと思います。(前半のトライは)狙いました。最初、パスばっかり出していたので、空いたかなと思って(ランで行った)。流れを変えられたのかなと思います。

    (優勝は)素直に嬉しいのと、来季につながるプレーができたのが、個人としては嬉しいです。ディフェンスは最初、粘れていたので、思い返せば最初、(パスではなく)簡単に蹴っても良かったなと思います。(後半反則少なくなったが)レフリングだけでなく少し下がったり、タックル後、離したり自分たちでコントロールすることできることをやろうと言い合った。(プレーオフの準決勝の経験が)活きたと思います。

    「勝つ文化を構築したい。来季につながる勝利」トヨタ自動車 FBジオ・アプロンゲームキャプテン

    カップを掲げるアプロンゲームキャプテン

    カップを掲げるアプロンゲームキャプテン

    「勝つ文化を構築したい。来季につながる勝利」FBジオ・アプロンゲームキャプテン

    本当に今日はタフな試合でした。本当にサントリーは素晴らしいチームでした。たくさんトロフィーを獲得しているのにふさわしい戦い方だったと思います。そういう相手に勝ったトヨタですが、自分もチームも会社にとっても嬉しいことだと思います。トロフィーがとれて良かった。今日に限って、この勝利を喜びたい。チーム全体のスコッドが向上したと思うので、来季のトヨタのプレー楽しみです。昨季からプレーしていますが、来季につながる勝利だし、来季のトヨタも楽しみです。


    ――来季が楽しみだとおっしゃいましたが、どういうところで感じたか?


    自分たちがより向上できたと感じていました。勝つ文化を構築したいと思っていました。やはり、(トップリーグのプレーオフを通して)これまでの戦いで学んだことを次の舞台で活かそうとフォーカスできていました。プレッシャーを感じながら得点を挙げていくことが重要でした。自分たちの方向性としては間違っていないと思います。

    「前半最初の3分、後半最初の3分で負けた。サントリーのプライドを全員持って、いいゲームだった」サントリー 沢木敬介監督

    うちのヒヨッコ軍団がライオンになりかけましたけど、(垣永ゲームキャプテンを向いて)もうちょっとだったな。ただ前半最初の3分、後半最初の3分、そこが負けて勝負つながったと思います。いい経験だったし、これきっかけにもっと成長できる選手がたくさんいると思います。ファイトの部分やサントリーのプライドを全員持って(戦えた)、いいゲームだったと思います。

    惜しくも敗れたが、国産部隊で臨んだサントリーも立派な戦いを見せた

    惜しくも敗れたが、国産部隊で臨んだサントリーも立派な戦いを見せた

    ――アタックは良かったがディフェンス面で失点を重ねたが


    1人1人ではトヨタさんが上だとわかっていた。あれをしっかり止めないといけない。そこがこれから成長するための課題だと思います。


    ――日本人だけでメンバー構成しました。その意義は?


    ダイバーシティーといわれている世の中で、日本人だけにこだわりないです。ただ僕は若手をしっかり使いました。それはチームを成長させるためには全体を成長しないといけないから。レギュラー陣だけで成長してもチームカルチャーは絶対、成長できない。チーム全体が成長するためには、今日の選手が上をプッシュしないといけない。成長しないといけないメンバーのチョイスをしたら、たまたま全員日本人だったというだけです。

    ――カップ戦開催のメリット、デメリットは?


    各チーム、監督、それぞれ、カップ戦の位置づけの考え方があると思います。今季みたいなスケジュールだと11月の3試合をどう使うか考えないといけない。サントリーは若手をどう成長させるかと考えていました。そこはぶれずにやりました。今日もタイトルにこだわっていました。目の前のタイトルにこだわってやっています。チャンピオンになれなかったのは残念に思います。


    「来季は這い上がって、選手一丸頑張りたい」サントリー PR垣永真之介ゲームキャプテン

    最初の3分、後半最初の3分で落としたゲームです。そこが自分たちの弱さです。来季は這い上がって、選手一丸頑張りたい。


    ――簡単にトライを取られた部分は


    強い外国人に対して、じりじり前に出られてしまってトヨタさんのやりたいことやらしてしまった。まだアタックが通用していたので、ボールキープしようとした。ボールキープできて追い詰めたが、(相手に)取られてしまった。


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