トヨタ4強入り、ドコモとの激闘を制す | ラグビージャパン365

トヨタ4強入り、ドコモとの激闘を制す

2021/05/09

文●編集部


8日、トヨタ自動車ヴェルブリッツは、NTTドコモレッドハリケーンズと準々決勝で対戦。前半から追いかける展開も、後半早々にキアラン・リードのトライで逆転。しかし、直後にドコモの逆転を許し、さらに6分には、ラウタイミにシンビンが適用され1人少ない状況となる。

それでも22分、WTBヘンリージェイミーのトライで1点差とすると、31分に再びジェイミーがトライを決め逆転。試合終了までの5分間、ドコモの激闘を粘り強いディフェンスでしのぎきり4点差の勝利。準決勝への切符を手に入れた。

試合後、サイモン・クロンHC、茂野海人キャプテン、ジェイミーヘンリー、PR三浦昌悟が取材に応じた。


トヨタ自動車 サイモン・クロンHC

ノックアウトラウンドの戦いということで、戦争のような激しい戦いになることは予想していましたが、実際にそのような戦いになりました。ドコモはコンタクトエリアでは我々を凌駕していたと思います。ポゼッションについても、ブレイクダウンでボールを渡してしまったりしたシーンも多く見られました。

しかしチーム全体として「今のこの瞬間を集中する、一致団結する」ということができていました。71分以降、メンバー全員がパニックになることなく、各々の役割・仕事に集中したことが本日の結果につながった。もちろん様々な点で課題が露呈しましたが、次の試合に向けて成長できればと思います。

この試合ではマイケル・フーパーが先発。

この試合ではマイケル・フーパーが先発。

――ドコモが相手として決まってからどういうゲームプランを組み立ててきたか。前半うまくいかなかったのは。


戦略としてはFWを厚くしてフロントラインを強くするということでフーパーを7番として先発に起用しました。ドコモはランでくるということがわかっていたのでそういう面では機能していたかと思います。

うまく行かなかった点としては、映像を見返さないといけないですが、ブレイクダウンでうまくいっていなかった。オーバーに入るタイミングが遅い。タックラーがノットリリースを取られてしまった部分もありますが、ドコモがブレイクダウンに対してプレッシャーかけ続けていたことで、フェイズを重ねて、プレッシャーをかけることがなかなか難しかった。それでも選手たちが試合の中でそこを修正することができ勝利につながったと思います。

リザーブとしてゲームを仕上げるSH滑川

リザーブとしてゲームを仕上げるSH滑川

――後半の終盤、非常にディフェンスが素晴らしかった。


23人全員が非常に大切なメンバーであるということ。今日は1人出場しなかったですが、全員が大きな役割を担っています。それはノンメンバーもそうです。ルルーは後ろからのコミュニケーションとマネジメントを期待してスイッチしましたし、古川や滑川などはフィニッシャーとしての遂行能力があります。我々にとって最後の5分間は我慢の時間帯でした。一人が下にタックルしたことで、吉田がオンボールでの結果を出すことができました。

――日本人選手の成長につして


トヨタのスコッドは46人です。結果につなげるには全員の役割がとても大切です。トップリーグのチームには、3人から4人ワールドクラスの選手がいます。ドコモでもTJペレナラやマピンピ、さらにLOの選手など。しかしながらその選手たちだけでなく、全員がチームとして結果を出すためには全員が役割を遂行できないとなりません、今日の試合では我々の全員が役割を遂行できたと思います。ベンチから出場したフィニッシャーもいい働きでした。それは外国人、日本人関係ないです。そういう選手たちがいるチームをコーチングできていることはコーチとしてとても嬉しいことです。



トヨタ自動車 SH茂野海人共同キャプテン

タフなゲームでした。ブレイクダウンのところではドコモのプレッシャーが大きく、特に前半は寄りの面で負けていて、コントロールされてしまい自分たちがペナルティーを取られてしまう場面がありました。

しかし、全員が各々の仕事や役割に集中してスコアボードを気にせずプレーすることができていました。その結果が勝利につながったと思います。今日のゲームを勝利したことは次につなぐことができると思います。さらに次の試合にむけて成長していきたい。

――前半うまくいかなかった要因


ブレイクダウンのところが一番うまくいっていなかった。そこで自分たちのやりたいラグビーができなかった。クイックボールを出してアタックしていくことがうちのラグビースタイルかと思うのですがそこでプレッシャーを受けてしまった。

WTBへのプレッシャーについては意識の部分が大きい。そこは後半しっかりできれば、よかったので来週に向けても精度を高めていきたい。

――兄弟対決について


兄貴と対戦できるのは僕にとって素晴らしい時間ですし、楽しい時間でした。そうですね。勝って嬉しい、その一言です。特別な思いよりも、チームの中で何をするかにフォーカスしてきたので、それが結果につながったことの方が嬉しいです。

兄貴からは「勝ったんだから優勝しろよ」とは言われました。兄だけではなく、これまで勝ってきたチームの思いも背負って自分たちが優勝したいと思います。


トヨタ自動車 PR三浦昌悟

準々決勝ということで、ドコモは気合入れて絶対に勝ちにくるし、いろんなプレッシャーがかかってくると予想していましたが、それを楽しめました。


――先手を取られる展開でしたが、セットプレーについてどんなプレッシャーを受けた


試合展開としてはこういう展開になることを、(キアラン)リードをはじめ、サイモン(クロンHC)と想定し、シミュレーションしてきましたのでむしろ今自分たちが何をしなければならないかにフォーカスしてきたので(試合を)楽しめたと思います。

今日の試合のフォーカスポイント、自分としてはコンタクトのノミネートでしたが、課題が残ったと思います。プレッシャーはかかってくる状況で、できなかったことは自分の中で問題があったかなと思います。

――シーンを振り返ってください。逆転トライ前の自陣ゴール前のモールディフェンスについて。


シチュエーションは色々ありますが、自分の役割だけ考えていて。自分は前線でモールを埋める。自分にフォーカスできた。



――逆転したあとの長いプレーの継続シーン



考える間もなく、すぐに立ち上がって自分がプレーに戻ることだけを考えていました。
84分やりきれたのはよかったと思いますが、一つ一つのプレーを見るともっとやれると思うのでそこはもう一度リセットして準備していきたい。


トヨタ自動車 WTBヘンリージェイミー

――トライの確信は?


トライをとった瞬間にトライかどうか100%わかっていた。あんまり演技するのはうまくないので、トライに関するリアクションは正直なものです。


――なかなか走ることができるスペースもこれまでよりなかった状況でした。


準々決勝のプレッシャーはとても高かった。試合の後半で少しずつよくなってきましたが、ちょっとしたミステイク、細かいところを修正することで来週さらによいプレーがだせると思います。ドコモのプレッシャーは大きかった。


――終盤に2トライを取ることができたことについて


チームの中で自分の役割はフィニッシャーです。試合の中でチャンスがあれば、それを自分と(高橋)汰地がそれをフィニッシュまでもっていくことが仕事だと思っている。チームとしての仕事をやりきること、周りの選手もやりきることそういう思いをもって戦っています。

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