21日、トップリーグ2021・開幕節、レッドカンファレンス、サントリーサンゴリアスと三菱重工相模原ダイナボアーズの試合が、相模原ギオンスタジアムで行われた。
国内だけでなく世界でも注目のSOボーデン・バレット(サントリー)が先発出場。後半20分まで出場し、1トライ8ゴールの21得点をあげ存在感を見せた。
試合の方は序盤からサントリーが力の差をみせ、前半だけで勝利を決めた。WTBデビタ・リーが5トライ、ルーキーの中野将伍は14番で出場し初トライをきめるなどサントリーが合計11トライを決め相模原を圧倒し75-7で勝利。ボーナスポイントを含む勝点5を獲得した。
勝利したサントリーは次節HONDAと相模原は宗像サニックスと対戦する。
HIGHLIGHT
トップリーグ2021・第1節 相模原ギオンスタジアム
サントリーサンゴリアス ミルトン・ヘイグHC
開幕戦をいい形でスタートしたかったので、プレシーズン6ヶ月しっかり準備してきた。いい準備ができたが、そういう意味ではいい結果が出た。まだまだ改善しないといけないところはあるが、70点以上も取れましたし、局面、局面、いいディフェンスもできた。改善しないといけないところはあるがいいスタートが切れた。
――リー選手5トライ挙げました。開幕前から期待していたか。
NZから戻ってきた時、体が仕上がっていた。26歳と若いですが、8年間プロの選手として活躍していますし、やっぱり、ボールを持つと観客を興奮させる。パワー、スピードとか18歳から見ているが、すごいものを持っている。個人の目標としてもトップスコアラーになるように今年、期待している。いいスタートが切れていると思います。
2年目のLO辻雄康(慶大卒)
――2年目の辻、ルーキー3人の計4人がトップリーグデビューしました
新人選手デビューになりますが 練習試合で活躍していたので 活躍してくれるのではないかなと期待していた。自分たちの役割をしっかり理解した上でベストなパフォーマンスをしてほしいと思っていたが、そういった意味はいいパフォーマンスをしてくれた。
――バレットの評価は?
ワールドクラスプレイヤーなので、ただ一人に頼っていたらラグビーは機能しない。チームとしていいパフォーマンスができるように、いいコンビネーションでやってほしいし、前キャプテンの流も協力してくれているのでいいパフォーマンスができている。
サントリーサンゴリアス CTB中村亮土キャプテン
チームとしてはいいスタートが切れた。まだ1試合終わっただけなので、毎週、いい準備をしていい積み重ねができたらと思います。来週に向けていい準備をしていきたい。
――存在感を示していましたがSOバレットのチームへの影響は?
10番としてしっかりゲームをコントロールしてくれるというのと、ランナーとして非常に優秀なので、彼についていきながらお互いサポートしながら、チームをリードしてくれたらなと思います。全体通してよくできていたので、これからも同じようにやっていきたい。これからもボーディー(=バレット)にプレッシャーがかかってくると思うので、これからもサポートしながらいっしょにやっていきたい。
サントリーサンゴリアス SOボーデン・バレット
やっと本当にトップリーグの開幕戦が迎えられて、サンゴリアスのためにチームメイトと戦えたところがすごく感慨深い。ファンの目の前でプレーできたことに喜びを感じました。
――実際にプレーしての感想は?
日々、向上、改善できるように意識してやっているが、その中で、いいことも悪いこともこれから試合によって起こってくると思うが、今のところ試合の準備をチームメイトとしっかりやって、毎日楽しく過ごしているので、いい経験ができている。
オールブラックス新旧SO対決。ダイナボアーズのスレイド。
――最後のトップリーグですが、日本での目標やテーマなどはありますか?
(チームとしては)優勝というものは当然あるが プレイヤーとして日々、向上していきたいという思いでやっています。最後のトップリーグになりますが、チームメイトと素晴らしい経験を共有したいと思います。
――トイメンがオールブラックスのSOスレイドでした。
いっしょに対戦できて良かったと感じています。すごく能力の高い選手ですが、ただ、いい形でボールを持つ機会がなかったかなと思う。いいランニングをしていたので、一緒にプレーできて良かった。
――昨年まで神戸製鋼でプレーした元オールブラックスのレジェンド、ダン・カーターが引
退しました。
すごくラグビーに対して与えてくれた影響が大きな選手で、世界的にもベストな10番だと個人的に思っています。引退のニュースを聞いてメッセージも送りました。チームメイトとしても対戦したこともありました。一緒にプレーして学ぶことが多かった。小さい頃からそういう選手になりたいと思っていた選手で、彼のレガシーは今後も残っていくと思います。(彼の引退は)残念ですが、すごく学ばせてもらいました。
サントリーサンゴリアス・ルーキーWTB中野将伍
サンゴリアスの初めての公式戦ということで 思いっきり自分の持ち味を出して試合をすることを意識して臨みました その面でミスもいい場面もあったので 次の試合に向けて精度を上げてくことが課題だと思います。
中野と同期のSH齋藤直人は後半16分から出場。
――大学まではCTBが多かったが、サントリーでWTBとしてプレーしています
はじめはWTBしたことがなかったので、学ぶことが多かった。最初は上手くいかない部分もありましたが、練習や練習試合を通して、自分の持ち味であるボールを持ったときのフィジカル、突破力など生かせるように、コミュニケーションを取りながら(WTBとして)じょじょに持ち味をだすことに慣れてきた。CTBでもWTBでも両方できるように準備しているので、どちらでも自分らしいパフォーマンスをできるようにしたい。
三菱重工相模原ダイナボアーズ グレッグ・クーパーHC
サポーターのみなさんありがとうございます。結果的に残念だが次の試合に臨めばいいかなと思います。ポジティブな考えで前に進みますが、初戦、強いチームと戦ったこと、たくさんの課題が出てきました。その課題を修正して次の宗像サニックス戦に臨みたい。
――サントリーとの差をどこに感じたか?
強いチームと理解していたが、初戦で気持ちいれないといけない、やらないといけないという気持ち持っていたが、それが出せなかった。
――前半、CTBリトルのトライについて
(リトルは)1対1の攻撃は世界でもトップの選手だと思っています。(HIAで)彼が出なくてはいかなくなったのは残念です。トライ取った瞬間、みんな盛り上がっていて、残念ながらケガになったが、次の選手が同じパフォーマンスを出さないといけない、それだけですね。
――オールブラックスのSO対決でした
両チームのSOはいいパフォーマンス出した。2人ともワールドクラスの選手で、こういうところで試合するのは貴重だと思います。(バレットは)いいチームで戦ったから勝負できた。コリン(・スレイド)にももっといいプラットフォームをあげることができればベストパフォーマンスが出せたと思います。継続していきます。
三菱重工相模原ダイナボアーズ トーマス優デーリックデニィ主将
開幕戦ということで多くのファンに足を運んでいただきありがとうございます。大変な結果になって残念ですが、来週に向けていい準備して次の試合に臨みたい。
――約1年ぶりの試合で、地元のファンは楽しみにしていたと思います。次戦に向けての意気込みを。
残念な結果になったが、まだまだ私たちの実力を出せるように信じて、地元の方々、引き続き応援していただければ自分たちの力になると思います。応援よろしくお願いします。
――サントリーとの差
自分たちのリズムでできなかったことが残念です。やられてからやり返すのではなく自分たちから仕掛けたかった。
――リトルのトライについて
チーム的にもみんないい感じになったが、抜けた後は、チーム全員で戦わないといけないことを理解して、彼だけでなく、チーム力で取り切れるように信じてやっていきたい。
――オールブラックスSO対決でした
(バレットは)才能、実力のある選手とわかっていて、彼だけでなく、サントリーは強いこと理解していて、バレットのランをもっと消せばと思っていたが、できなかった。もっと(それが)できれば自分たちの実力を出せた。
MEMBER_三菱重工相模原ダイナボアーズ