プレーオフ準決勝・パナソニックがトヨタのプレッシャーを耐えきり勝利。飛躍のトヨタ、あと一歩及ばず | Rugby Japan 365

プレーオフ準決勝・パナソニックがトヨタのプレッシャーを耐えきり勝利。飛躍のトヨタ、あと一歩及ばず

2018/01/06

文●編集部


ジャパンラグビー・トップリーグ2017−18シーズンの上位4チームによるプレーオフ(兼、日本選手権準決勝)が6日、ヤンマースタジアム長居でおこなれた。第1試合は、リーグ戦を全勝で通過したパナソニックワイルドナイツと、ジェイク・ホワイトヘッドコーチが就任1年目で復活を遂げたトヨタ自動車ヴェルブリッツが激突。

SCOREBOARD

TLプレーオフ2017・日本選手権準決勝

  • TRY:1 
  • CON: 
  • PG:2 
  •  
  • PG 前半7'' 10 ライオネル・クロニエ
  • TRY 後半16'' 11 ヘンリージェイミー
  • PG 後半25'' 10 ライオネル・クロニエ
  •  
  • 後半 15'' 3 浅堀航平 → 18 伊尾木洋斗
  • 後半 23'' 1 吉田康平 → 17 内田裕大
  • 後半 23'' 4 北川俊澄 → 19 槇原航太
  • 後半 23'' 9 平野航輝 → 21 滑川剛人
  • 後半 30'' 2 彦坂圭克 → 16 上野隆太
  • 後半 34'' 10 ライオネル・クロニエ → 22 樺島亮太
  • 後半 34'' 14 小原政佑 → 23 増田大暉
  • 後半 39'' 7 吉田光治郎 → 20 佐藤穣司
  • TRY:2 
  • CON:2 
  • PG:1 
  •  
  • TRY 前半13'' 11 福岡堅樹
  • CON 前半15'' 10 山沢拓也
  • TRY 前半36'' 13 ディグビ・イオアネ
  • CON 前半37'' 10 山沢拓也
  • PG 後半9'' 10 山沢拓也
  •  
  • 後半 17'' 8 ホラニ龍コリニアシ → 20 布巻峻介
  • 後半 23'' 2 堀江翔太 → 16 坂手淳史
  • 後半 25'' 13 ディグビ・イオアネ → 23 藤田慶和
  • 後半 28'' 9 田中史朗 → 21 内田啓介
  • 後半 39'' 3 ヴァルアサエリ愛 → 18 平野翔平
  • 「これこそがプレーオフの戦い。激しくも厳しいいい試合だった」パナソニック ロビー・ディーンズヘッドコーチ

    正直、ちょっと予想していたより厳しい試合になりました。これがまさにプレーオフの試合だと思っています。このチームにとって非常に大切な経験になりました。



    ――試合を振り返って


    試合を通じて、フラストレーションが溜まる試合でした。これがプレーオフ、2チームが互いにこの試合にすべてをかけるゲームの性質だと思っています。観客の皆様には、皆さんが期待していたようなスペクタルな試合ではありませんでしたが、非常に厳しいいい試合を見せれたかなと思います。


    ――今日の勝敗を分けたところは? トヨタのジェイク・ホワイトヘッドコーチは「(デイヴィット)ポーコック選手だ」と言っていました。


    トヨタにとって重要だったのは、点差を詰めて僅差で試合を進めていくことだったろうと思います。それをしっかりやってきて、それによってアームレスリング(腕相撲)のような厳しい戦いになったと思います。ジェイクが言っていた、デイヴィット・ポーコックという選手は常にチームに差を与えてくれます。

    デイヴィットは今日の試合でボールの上によくいましたけれども、彼だけではなくて常に2人で仕事が出来ていました。我々としては、運に任せてしまっている部分があったので、それはやる必要はなかったと思います。

    プレッシャーのかかる試合で素晴らしいパフォーマンスを見せたSO山沢

    プレッシャーのかかる試合で素晴らしいパフォーマンスを見せたSO山沢

    今日の試合でいえば、序盤非常に我慢強くやらなければいけない部分で焦ってしまったところもあったかなと思います。その状況で、山沢のプレーは非常に素晴らしかったと思います。彼のような若い選手が、今日のような試合を勝ちにもってきたということはとても素晴らしかった。

    トヨタ自動車SOクロニエ

    トヨタ自動車SOクロニエ

    ――今日のトヨタのプレッシャーは想定外だったのか。それに対する準備はしてきた。また今日の試合から来週にむけた収穫はあったか?


    今日のような厳しいプレッシャーというものを予想はしていました。(SO)クロニエは素晴らしい選手で、なぜ彼が南アフリカ代表として起用されないのかと私は思っています。彼が我々を絞り込んで、厳しい試合に持ち込んだと思います。

    彼らスクラムを試合中に賢く修正しました。自分たちが弱みだったところを強みに変えました。これがまさにプレーオフの戦い、試合中に修正しながら、自分たちがやれることを見つけていく。我々にとっては素晴らしい経験でした。



    ――サントリーについて


    昨年の決勝戦と同じになりますが、昨年の試合は一つのエピックモーメントだったと思っています。お互い、ファイナルの舞台で何度も戦ってきたチームですし、お互いのことをよく知っています。ここから先は、フィジカルの問題ではなくメンタルの問題になってくると思います。素晴らしい試合になると思います。

    「今日の試合をしっかりレビューした上で一週間準備したい」パナソニック デイヴィット・ポーコックゲームキャプテン

    選手としては、こうした厳しい試合になると思っていました。今日の試合をしっかりレビューした上で、今行われている(サントリー対ヤマハ戦)試合の結果を待って、一週間準備したいと思います。


    ――ブレイクダウンについて

    両チーム、ブレイクダウンにかなりプレッシャーを与えあった。両チームがともに結果を得て、ブレイクダウンでボールを奪うことも、失う場面もありました。こういった今日の試合をしっかりと見直す必要があります。

    「ハッピーではない。でもチームを誇りに思う。来シーズンも『トヨタをトップリーグで優勝できるチームに』」トヨタ自動車 ジェイク・ホワイトヘッドコーチ

    最後まで選手たちが戦い続けてくれたことを誇りに思います。1年目のシーズンでセミファイナルを戦うことができたことを誇りに思います。この試合をご覧になられた方は、どれだけトヨタが今シーズン飛躍したかということが分かっていただけたと思います。

    ここ10年間のトップリーグを振り返ると、サントリー、パナソニックがずっとセミファイナルで戦ってきました。トヨタのメンバーは初めてプレーオフを経験したという選手もいます。

    今日の試合では、パナソニックのようなチームがプレッシャーを受けるという場面がありました。もしもレフェリーのコールが1つ2つ違っていたら、そのプレッシャーもまた変わったものになったことでしょう。

    試合の後半部分で、ブレイクダウンの部分で、解釈の仕方によってはトヨタにペナルティーをもらえる局面もありました。紙一重のところでした。自分の仕事はチームを勝たせることなので、ハッピーではありません。ただ、とてもチームを誇りに思います。

    パナソニックは本当に素晴らしいチームです。SH田中史朗を外してもいい、CTBディグビ・イオアネを外してもいい、そしてベリック・バーンズを外しても山沢という素晴らしい選手がいます。山沢は、トップリーグで10シーズンくらい経験しているような風格があります。

    ノーサイドの直後、トヨタ自動車の選手たちは天を仰いだ

    ノーサイドの直後、トヨタ自動車の選手たちは天を仰いだ

    ――来シーズンの目標は?


    勝つことです。変わりません。トヨタがトップリーグで優勝するチームとなってほしいです。メンバーはみんな優勝したいと思っています。

    「言い訳無用」「ハードワーク」をして「ワンチーム」で戦っていきたいです。シーズン初めに自分たちで言ってきたことを体現したいです。

    自分たちのプログラムを振り返って、選手たちを向上させてくれる人を呼んで、その人の力を借りて行きたい。メンタルトレーナーの荒木香織さんに来ていただいていますが、今日の結果を見てきっと喜んでくれると思います。

    トヨタ自動車のメンタルトレーナーとして招聘された荒木香織さん

    トヨタ自動車のメンタルトレーナーとして招聘された荒木香織さん

    去年と同じメンバーで勝てるという信念を持っている選手がいます。神戸製鋼戦でもラストワンプレーで勝利しました。NTTコム戦でも最後の1分で勝利しました。今日も、まさにそういうことが起こるだろうと思った人も多かったことでしょう。

    選手たちもそう思ったと思います。それはとてもポジティブなことです。

    試合の重要な局面でポーコックのジャッカルがチームのピンチを防いだ

    試合の重要な局面でポーコックのジャッカルがチームのピンチを防いだ

    ――プラン通りのゲーム展開だったと思いますが最後詰めきれなかった要因は?


    (デイヴィット)ポーコック。それだけです。彼は世界でも屈指のプレーヤーです。彼がいるかいないかで試合の勝敗を分けるような素晴らしい選手です。

    「今日のスコアをみてチームの成長を感じた」トヨタ自動車 姫野和樹キャプテン

    率直に悔しいです。ネガティブに捉えずに、ポジティブな部分がたくさんあります。大事な場面で自分たちがミスをしてスコアにつなげることができないといったことがありました。ですが、80分間通して、選手全員が勝つというそういった気持ちで戦ってくれた。

    試合後に、みんなにも言ったのですが、このスコアボードを見てほしい、僕らが初めパナソニックと戦った時、16−43というスコアで負けました。今日のスコアを見て、チームの成長を感じました。

    このパナソニックで終わりではないので、あと1試合あるので、しっかり勝ちきって来シーズン、パナソニックに勝てるようにやっていきたいと思います。

    MEMBER

  • 1 吉田康平
  • 2 彦坂圭克
  • 3 浅堀航平
  • 4 北川俊澄
  • 5 ジェイソン・ジェンキンス
  • 6 姫野和樹
  • 7 吉田光治郎
  • 8 安藤泰洋
  • 9 平野航輝
  • 10 ライオネル・クロニエ
  • 11 ヘンリージェイミー
  • 12 春山悠太
  • 13 イェーツスティーブン
  • 14 小原政佑
  • 15 ジオ・アプロン
  • 16 上野隆太
  • 17 内田裕大
  • 18 伊尾木洋斗
  • 19 槇原航太
  • 20 佐藤穣司
  • 21 滑川剛人
  • 22 樺島亮太
  • 23 増田大暉
  • 1 稲垣啓太
  • 2 堀江翔太
  • 3 ヴァルアサエリ愛
  • 4 サム・ワイクス
  • 5 ヒーナンダニエル
  • 6 ベン・ガンター
  • 7 デービッド・ポーコック
  • 8 ホラニ龍コリニアシ
  • 9 田中史朗
  • 10 山沢拓也
  • 11 福岡堅樹
  • 12 松田力也
  • 13 ディグビ・イオアネ
  • 14 山田章仁
  • 15 笹倉康誉
  • 16 坂手淳史
  • 17 田村エムセン
  • 18 平野翔平
  • 19 長谷川崚太
  • 20 布巻峻介
  • 21 内田啓介
  • 22 百武優雅
  • 23 藤田慶和
  • GALLARY

    この日も変わらず、ハードなアタックを見せたワイクス。

    この日も変わらず、ハードなアタックを見せたワイクス。

     

    CTB松田力也

    CTB松田力也

     

    前半7分、トヨタがPGで先制する

    前半7分、トヨタがPGで先制する

     

    すぐさまパナソニックはポーコックの突破からチャンスが訪れる

    すぐさまパナソニックはポーコックの突破からチャンスが訪れる

     

    WTB福岡がディフェンダー3人を交わしトライ

    WTB福岡がディフェンダー3人を交わしトライ

     

    SO山沢のコンバージョンも決まりパナソニックが7−3と逆転

    SO山沢のコンバージョンも決まりパナソニックが7−3と逆転

     

    前半36分、平野のタックルをかいくぐり山沢がラインブレイク

    前半36分、平野のタックルをかいくぐり山沢がラインブレイク

     

    山沢のサポートに入ったCTBイオアネがトライを決め14−3とパナソニックがリードして前半を終えた

    山沢のサポートに入ったCTBイオアネがトライを決め14−3とパナソニックがリードして前半を終えた

     

    トヨタのフィニッシャー、WTB小原。トライこそなかったがタッチライン際を走り抜ける

    トヨタのフィニッシャー、WTB小原。トライこそなかったがタッチライン際を走り抜ける

     

    敵陣でペナルティーをもらうトヨタは、ショットではなくラインアウトを選択。

    敵陣でペナルティーをもらうトヨタは、ショットではなくラインアウトを選択。

     

    FBジオ・アプロン

    FBジオ・アプロン

     

    LOヒーナンを止めるNO8安藤

    LOヒーナンを止めるNO8安藤

     

    後半16分、敵陣ゴール前まで攻め込んだトヨタ。SOクロニエが大外のWTBジェイミーへロングパス

    後半16分、敵陣ゴール前まで攻め込んだトヨタ。SOクロニエが大外のWTBジェイミーへロングパス

     

    タッチラインギリギリでボールをキャッチすると体をスピンさせ笹倉のタックルを交わしインゴールへ。

    タッチラインギリギリでボールをキャッチすると体をスピンさせ笹倉のタックルを交わしインゴールへ。

     

    山田のタックルも交わしそのままトライ。

    山田のタックルも交わしそのままトライ。

     

    後半25分、クロニエのPGが決まり、パナソニックのリードは6点。

    後半25分、クロニエのPGが決まり、パナソニックのリードは6点。

     

    試合はそのままノーサイド。パナソニックが激闘を制した。

    試合はそのままノーサイド。パナソニックが激闘を制した。

     

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