ボーデン・バレット入団会見レポート「大好きな日本でプレーしたかった」 | ラグビージャパン365

ボーデン・バレット入団会見レポート「大好きな日本でプレーしたかった」

2021/01/06

文●編集部


1月6日、都内でジャパンラグビートップリーグ、サントリーサンゴリアスに入団した世界的プレーヤー、ボーデン・バレット選手の入団会見が行われた。誰も知る「世界屈指のSO」が日本でのプレーを選択した理由とは。

こんにちは皆さん。まず言いたいのは、私も家族もここまで日本での経験をとても楽しんでいます。日本にきた大きな理由の一つは、日本という国がとてもすばらしいからです。

サントリーサンゴリアスの一員になれて本当に嬉しいです。(アグレッシブアタッキングラグビーというサントリーの)ラグビーのスタイルがとても自分にあっていて、チームメイトと一緒にトップリーグをプレーできることも楽しみですし、ここで新たな友達に巡り会えたことも幸運です。

ここまでプレシーズンをやってきて、とても印象的で、日本のラグビーのスキルレベルは高く、チームメイトはすごく日々成長していると思いますし、私もまた彼らとの経験によってラグビー選手として成長させてもらっています。

ファンの皆さんの自分へ、そしてチームへのサポートには本当に感謝しています。開幕戦で皆さんにお会いできるのが非常に楽しみです。もうまもなくなので、楽しみです。もう一度ありがとうございます。

契約期間は1年。「フランスという選択肢もあったが大好きな日本を選んだ」

――日本でプレーすることになった経緯は?

最初の質問としては非常にいいですね。2年前、だいたい16~18ヶ月前でしょうか。私とNZラグビー協会と契約の交渉がありました。4年間という長い契約です。その期間、海外でサバティカル(長期休暇)を取ることを幸いにも許されることになりました。それで、日本でプレーできるチャンスはないかと思い、サントリーに決まりました。フランスという選択肢もあったのですが、私は日本、東京が大好きで、大好きな日本のラグビーを経験しようと思いました。

――昨年のW杯での日本ラグビーの印象は?


すごく今、日本のラグビーは強い位置にいると思います。先ほどもコメントしたように、スキルレベル、インテンシティーに非常に驚いて感銘を受けましたし、どんどん良くなっています。ですので、私は自分のチームや、トップリーグの若い日本の選手たちが成長していく様子を見ていきたいなと思います。

――日本人選手で印象に残っているのは?


ええ。もちろんたくさんいますよ。特にバックスの選手はフィジカルがあってスキルセットが素晴らしいのでよく印象に残っています。具体的には、私たちのキャプテン(CTB中村)亮土がそうですね。それから最近頭角を現している若いスクラムハーフの(齋藤)直人はポテンシャルがありますし、同じ早稲田大学から入ってきた(CTB中野)将伍もそうですね。チームは若手と経験値のある選手のバランスがとても取れていると思いますので、チームとしても高いポテンシャルがあります。

――昨年12月に来日したと思います。覚えた日本語は?


まだほんの少し、基本的な言葉だけです。「お願いします、ありがとうございます、おはようございます、こんばんは、お元気ですか?」とかですね。もうちょっとこれから流暢な自己紹介ができるといいので練習しています。あと、これは一番重要なことなので、練習中のちょっとした会話をできるようにしているのですが、まだまだなので、非常にコミュニケーション能力の高いチームメイトに助けてもらっています。

――好きになった日本食は?


日本食がたくさん食べられるのは私にとってとてもラッキーなことです。時間があればできるだけ食べてみたいです。刺身、寿司、豚骨ラーメンはもう最高です。チームメイトがおいしいラーメン店を教えてくれたんですけど、まだ行けていませんので行ってみたいです。焼き肉も連れて行ってもらいましたがとても美味しかったです。正直言うと、なんでもおいしいです。日本の料理は新鮮ですし、質も高い。あとスタイルもいいですね。

――2年前のW杯でラグビー熱が上がってきて、まだラグビー観戦歴が浅いファンにはどんなプレーを見てほしいか?


トップリーグでどんなゲームになるか、予想がつかないので、とりあえず、ラン、パス、キックといったところ、チームでハードワークしているところ、スキルの高さを見て欲しいですね。自分の試合を見てくれるのでしたら、プレーの判断をする立場なので、私がどういう判断をするか予想して、それが正しいかどうか見てもらったらいいのではないでしょうか。

――コロナ感染者が少ないNZから日本に来ました。


選手としてチャレンジングな状況だと思います。選手だけでなくどんな人も予期できない状況の中で、いろんな状況を想定して、上手く対応できるように準備していくしかないと思います。

確かにニュージーランドの状況と比べて今の日本の状況は深刻だと思います。ですが、私たちは責任を持ってラグビーをやっていますし、素晴らしいパフォーマンスをする自信もあります。私たちがプレーすることが少しでも事態が好転することに寄与できればいいなと思います。

――サントリーのスタイルにマッチしていると思いますか?


とてもこのチームでラグビーすることを楽しんでいますし、非常にポジディブなスタートを切れていると考えています。(週末、パナソニックと対戦)少し難しい状況になって、キックを多用しなければならなかった。もちろん、サントリーのスタイルである、アタッキングラグビーをできればいいんですけど、必ずしもそれができるわけではなく、相手によって戦い方を変える必要があります。

ディフェンスの仕方だったり、ポゼッションを上げるために相手ボールにプレッシャーをかけたり、ラインスピードをあげたり、フィジカルなパナソニックと戦うにはそういうことが必要でした。とはいえ、プレシーズンですので、選手はまだフリーにボールを持ってプレーしている部分があります。トップリーグになったらもっとバランス良いゲームができると思っています。

――謙虚でいられる心構え、家族の影響が大きいのでしょうか?


利己的にならず助け合うという家族の中で育った部分は大きく、それは人として大切なことだと思います。選手として最も重要なのは、高いスタンダードのラグビーをすることで、そのために努力しますし、生活とプレーの中でバランスを取るようにしています。(素晴らしいラグビー選手であるために)窮屈な生活をしているんじゃないかと心配されますが、私はとても人生を楽しんでいますし、(サントリーの)プレミアムモルツも味わっています!


――ブレディースローやW杯で日本に来ています。トップリーグで、どこのスタジアムに行きたいか?


やはり試合では豊田とか、神戸とか大きなスタジアムでやるのはいいですね。ワールドカップの時に横浜でプレーした時もとても楽しかったです。でもサントリーのサポーターがたくさんいるスタジアムであればどこででも喜んでプレーしたいです。

――SOでずっとプレーしていて、NZ代表ではSOだけでなくFBでもプレーしました。それぞれのポジションでプレーするときに心がけているか、また、どちらのポジションが好きか?


この2年ほどオールブラックスでは15番をつけてプレーしました。後からチームを支えるというのはとても楽しい経験です。とてもやることがたくさんありますし、どのポジションも重要な役割です。SOとしては、コントロールするという役割があって、それは自分が一番好きで、得意なことでもあります。SOの感覚を戻すのにはもっと9番やミッドフィールドの選手とのコミュニケーションを上げていかないといけないかなと思います。どのポジションがやりたいかと言われれば10番ですし、ニュージーランドに帰ってもオールブラックスでもやりたいと思っています。

――フランスでもプレーするチャンスがあったが、日本でプレーを選択した理由は?


次のワールドカップまでの4年間の間のサバティカルということで、次の大会のあるフランスか、前回の日本かという選択肢だったのですが、私はやはり日本でプレーしたかったんです。

(土田シニアディレクターが補足して)来日は6回目。サンゴリアスで7回目です。それまでの日本のおもてなし。日本食、お寿司も大好き大好きだが、日本のおもてなしや人間性。40日以上ワールドカップで滞在して、日本の素晴らしさ経験したことが大きい。年俸の金額は多分フランスの方が大きかったと思います。W杯も含めて日本の生活が大きかった。トップリーグでもラグビーの質が落ちないことが大きかったのだと思います。

――流、齋藤といったSHとどんなコミュニケーションを取っていますか?


(ハリケーンズで一緒だった)ジャディー(リチャード・ジャッドも含めて)優れた3人のSHがチームにいることは私にとって恵まれています。NZでもそうでした。9番と10番のコミュニケーションとはとてもシンプルなもので、ボールを要求に応えて供給するということです。私にとって大切なのは、外側にいるより良い選手とコミュニケーションをとって、スペースを見つけて、選択する。今は言葉のバリアもありますし、試合になったらさらにプレッシャーの中でコミュニケーションをとっていかないといけないので、普段からハードワークして、ウィング、センターの選手とはもっとコミュニケーションを培って連携を高めるようにしています。ただ、9番と10番はとてもシンプルです。


――サバティカルでの契約は1年になると思いますが、どんなミッションを果たしたいか? また来季以降のプランは?


今回は短い期間になってしまいますが、いつかはわかりませんがまた(日本に)戻ってきたいという気持ちはあります。まだ何も決まっていませんが、何が起こってもおかしくないし、いろんな可能性があります。

選手としては、良いチャンスがあればそれをやらないはずはないですし、今はオールブラックスで2023年のワールドカップに出場するという目標があります。

まずはこのチームで、トップリーグで優勝して、選手としてもっと成長したいですし、日本での経験を楽しみたいです。家族ともいい時間を過ごし、チームメイトとの友情も育んでいきたいです。その後のことはまたシーズンが終わってから話します。


――対戦が楽しみなチームや選手は?


ブロディー・レタリック、ベン・スミス(神戸製鋼)、TJ・ペレナラ(NTTドコモ)と戦ってみたいですね。チームとして対戦したいのが神戸製鋼、パナソニックです。非常にチャレンジングだと思います。ただ、簡単な試合は一つもないと思っています。とてもタフな大会だと思います。どの試合も厳しい試合になると思っているので、毎試合しっかり準備して試合を楽しみたい。


――開幕戦で、当然、スタメンを狙っているのでしょうか?


もちろんです。チームはすでに数週間後に開幕するトヨタ自動車戦の準備をしているので 開幕戦には先発で出たいと思っています。外国人起用のルールがありますし、コーチが決めることですし、戦術もあると思いますが、なんとしても23人の中に入りたいなと思います。


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