古豪復活へ・トヨタ自動車ウェルブリッツ、サイモン・クロンHC「全ての試合に勝つこと」 | ラグビージャパン365

古豪復活へ・トヨタ自動車ウェルブリッツ、サイモン・クロンHC「全ての試合に勝つこと」

2021/02/16

文●編集部


15日、トップリーグ2021の開幕を前に、トヨタ自動車ウェルブリッツを率いる、サイモン・クロンHCがオンライン取材に応じた。今シーズン、これまでキャプテンを務めた日本代表・姫野和樹がスーパーラグビー・ハイランダーズへ移籍。キアラン・リード、茂野海人の2人が共同キャプテンを務め新体制で臨む。また、ワラビーズのキャプテンを務める、マイケル・フーパーも加入。新しい選手の選択基準として、クロンHCは「チームファーストという観念を常に持ち続けられる選手であること」と話す。単なる一過性の補強ではなく、「強いトヨタ」を作り上げようとしている。

2位になるためにリーグに参加しているわけではない。

――活動停止について再開までどんなことをやってきたか


2月16日にむけて準備してきました。その後、コロナの感染者が出たためチーム全体として活動停止せざるを得なかった。トヨタ自動車という大きな会社の組織の一つですので、自粛の期間が多少長かったという部分もありました。しかし、フィールドにもどってから選手全員はいい感じで戻ってきている。開幕戦を控えて今週集中すべきところにフォーカスして準備をしています。

会社とのコミュニケーションには何も問題はなく、会社側もチーム側もプロフェッショナルな方が揃っています。ハイパフォーマンスのチーム、多国籍で世界中で成功している企業でラグビーをやらせてもらえることに光栄に思っています。世界でのコロナ恐慌の中、うまくラグビーのパフォーマンスを保っていくは難しい部分もあります。タックルやモールというようにラグビーはコンタクトが避けられないスポーツですので、その部分でもかなりチャレンジングです。



――今週末の開幕戦でどんなラグビーをしたい。


ボールスキルを重視しています。ラン、キャッチ、パスといった3つのスキルです。ボールのキャリー、ラックのスピード、早いラグビーを目指しています。15人全員がスキップシフトでスピーディーなラグビーを試合で見せることができると思います。その部分が今シーズンにおいてアプローチしてきたことです。

――2人の共同キャプテンにした理由と、2人に期待することは


2人とも違う意味でのキャプテンシーを発揮できます。2人とも経験が豊富で、一人はBK、一人はFWです。元オールブラックスのキャプテンを務めた、リードの経験を使わない手はないと思いました。茂野とのコンビネーションでいいチームができています。

ラグビーチームとしてもいろんな文化が混じっているチームです。日本全国から、世界中からいろいろな選手が集まったチームなので、2人がキャプテンを務めることでいいシナジーが生まれています。一人だけにプレッシャーをかけるのではなく、2人で共同でキャプテンをやることでうまく分散することができています。


――各ポジションにリーダーをおいてチームをまとめる手法をとっていましたが、いろんな選手に責任を分散した手法をとった上での共同キャプテンですか


リーダーグループがあって、年代も様々で、それそれのバックグラウンドも違って、いろいろな選手にアプローチができる環境を整えています。毎週ミーティングを行って、チームととしてその週に集中すべきメンタリティーをドライブさせるためにリーダーには重要な役割があります。その週のプレーやメンタルをどうするかという部分は昨年と比較しても大きく成長できた部分だと思います。リーダーには何人か若いプレーヤーも混じっていて、役割を共有して、彼らの成長の機会になればと思います。

――開幕はサントリーから東芝に変更になりましたが、どんな分析


おっしゃるとおりシーズン前の準備は、自分たちのラグビーをよりよいラグビーにすることにフォーカスして準備してきました。そこにプラスしてサントリー戦にむけて準備してきたこともありました。ただ、東芝に相手となってもサントリーにも通じる部分があります。例えば、ミッドフィールドが強い、フィジカルなチームという部分など。ですので、トヨタ自動車のラグビーに集中すること。ゲインラインをきっていくということが大きなこと。これはまさにWAR(戦争)です。そこはいろんなアイデアを練りながら対策を検討をしています。


――難しいシーズンになりますが、目標は変わりませんか。


何も変わりません。2位になるためにリーグに入っているわけではないので。私達の仕事は全ての試合に勝利することです。それにはもちろんプロセスが重要です。最初の7節からその後のノックアウトまで。毎試合成長を重ねることが大切。自分たちが強い部分はさらに強く、ラグビーをしながら修正点があれば必ずなおしていく。そういったマインドセットをもっていくことです。過去18ヶ月、ラグビーの試合の時間が通常よりもとれていない。その点はどのチームも同じ状況ですので、フィールドに立つ度に時間を無駄にせず、すべて大切にして成長し続けることが大切です。


――ハンセンさんとはどんな役割を分担しているのか


スティーブはダイレクター・オブラグビーなので、今後のチームのカルチャーやストラテジーなどを中心にミーティングで話しています。スティーブはヴェルヴリッツの今後に対して大きな役割を果たしています。ただ、特定のプレーヤーの話もしています。このプレーヤーにはどういうアプローチをして、どう成長させるかなどの話もします。全体的にみると、彼にはチームにとってメンターという役割をしてもらっている。

スティーブのもとでプレーをしていたことはないです。自分でワラターズでコーチしている時にスティーブから電話がかかってきて、今後のコーチングについてなど色々と相談させてもらいました。日本に来る時にもかなり積極的に話をされました。スティーブは自分のやりたいことを確実にやる人なので、断ることは難しい人です。だからこそ、彼が成功していると思います。



――(開幕戦の相手である)東芝を率いるのも同じカンタベリーのトッドHCです。


そうですね。コーチ人とも仲が良いので、すごくいいコーチですので、いいラグビーが見られると思います。


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