強くて早い―トヨタ自動車WTB高橋汰地「自分の理想型を追い求める」 | ラグビージャパン365

強くて早い―トヨタ自動車WTB高橋汰地「自分の理想型を追い求める」

2021/03/09

文●編集部


9日、トヨタ自動車ヴェルヴリッツ・高橋汰地選手がオンライン取材に応じた。開幕から2戦連続のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出され、ここまで全試合先発出場を果たしている。ここまでのパフォーマンスと日本代表への思いなど、話を訊いた。

――開幕から3試合、ハイボールキャッチ、アタックでいいパフォーマンスをしています。


自分でもここまで上手くハイボールが取れるとは思っていなかったので、ビックリしています。これはずっとSHの人と一緒にハイボールの個人練習をプレシーズンでしてきました。それが試合で形にあらわれているのはすごくポジティブです。

あとはプレシーズン、スピードやキレを強化するために、SC(ストレングスコンディショニング)コーチと一緒に走るフォームやスピードがすぐにマックススピード出るように錘をひっぱったりを意識的にやってきていたので、試合中にも一気にトップスピードになって、早くフォローに行ってトライに結びつけたりとか、そういうシーンを増やしていきたい。

――大学時代に引き続き、社会人になっても鍛えている?


大学時代も(フィジカルに)自信あったが、闇雲に体を大きくするイメージで筋肉トレーニングしていた。トップリーグに入って、ただウェイトするだけでなく、もっとチューブを使いながらその先に重さをつけてバランス取りながら体幹を鍛えたり、大学でやっていなかったことも取り入れて、それがいい風につながっていると思います。

――3試合、素晴らしい活躍ですが、去年より体のサイズが大きくなった? 髭のせいでワイルドになった?


体重的にはあまり変わらない。そんなに変わっていないか、むしろ絞ったイメージと自分では思っている。髭(のせいか)はちょっとわからないですが(苦笑)


――2年目にも新人賞の可能性があります。LO秋山が競い合っているのがいいと言っていました。 


やっぱり、違うチームの同世代、新人王狙える立ち位置と比べるのもそうですが、一番手強いというか、可能性あるのは、秋山、浅岡と同じチームに、油断できない相手ではないですが、そういう選手がいるので、身近にいるからこそ切磋琢磨できますし、お互いプラスの面になっている。


――2年目にも新人賞の可能性があります。LO秋山が競い合っているのがいいと言っていました。 


やっぱり、違うチームの同世代、新人王狙える立ち位置と比べるのもそうですが、一番手強いというか、可能性あるのは、秋山、浅岡と同じチームに、油断できない相手ではないですが、そういう選手がいるので、身近にいるからこそ切磋琢磨できますし、お互いプラスの面になっている。


――日本代表への思いは?


日本代表は、ラグビーやっている人にとって、誰もが夢、目標にしているステージなので、自分もそれを意識して、毎試合毎試合してやっていることですし、どういうプレーをすれば代表になれるのかとか、福岡堅樹さんが抜けた穴はすごく大きいものになるので、その立ち位置に割って入るぞという思いでやっています。福岡さんは、スピードもそうですがハイボールも強いし、ディフェンスもちゃんと仕留めているイメージがあるので、自分も「福岡2世」ではないですが。

そこの立場に入るために、細かいスキル、スピードだけでなく、ディフェンスやハイボールキャッチのスキルが必要だと思うので、そこは日々、努力して積み重ねていきたい。そうすれば上手くなるし、まだまだ今の自分のスキルのレベルに慢心せずに、まだまだ積み重ねていきたい。

――姫野選手に日本代表入りに関して相談したことは?


相談したことはないが、姫野さんもNZから試合終わるたびに「ナイスや」とか連絡をくれます。(姫野選手は)新人王をとりあえず3シーズン連続取りたい、そこに関してのこだわりがあり「トヨタが新人王とらなきゃあかん」と言っていたので、意識しています。

――大学時代から、どのようなことを意識してトレーニングしていた?


入部したときはCTBで入った。その頃は線も細くてフィジカルより、スピードをウリにした方がいいのではと、WTBにコンバートした。スピードは自信あったので、そこは勝負することと、プレーで関係ないところでの働き、バッキングやそういう細かいところを意識していた。大学に入って、初めて試合中GPSをつける経験をした。

その数値とかこだわって、1試合で何km走ったりとか、トップスピード1秒でどれだけ走ったか、それをどれだけ維持して走ったりしたりとか、その数値を上げることでカバーでもトライでも、大学入って最初に意識した。

大学2年から、ウェイトも重点的にやるようになって、もともと苦手な分野ではなかったが、重い錘を持つことでフィジカル負けしないのではと思っていた。1年は線が細くてフィジカル負けしていたが、2年からは線を太くするように意識して、ウェイトトレーニングや食事ではタンパク質多く取ったり、いつも食べていたお菓子を止めてみたりした。それが大学3、4年と続いて、体脂肪が減って体重が13kgくらい増えて、今のプレーにつながっている。


――お父さん、そんなに大きくないが?


お母さんも156cmくらいでそんなに大きくない。妹2人もほんまに160cm弱くらいで大きくない。


――ハイボールキャッチでSHとどういった練習をしたのでしょうか?


SH4人いるが、一人ひとり蹴り方、ボールの回転が違う。特に滑川さんのハイボールは取りにくいですが、人によってボールの回転違う。ボールをしっかり見て、どんな回転か判断して、空中でどう動くか変わってくるので、しっかり落下点を判断して、落下点の手前から斜めにキャッチすること意識している。真っ直ぐだと、相手も真っ直ぐ来ているのでそこで競り負けたり衝突したりしてキャッチができないことが起きるので、斜めにアングルを付けて取りに行って競りやすいように意識しています。

(相手も分析している?)どっちの足で蹴るのかだとか、そういうこと重要ですし、どっちの足で蹴るかで回転も変わってきます。どういう状況で、どのゾーンでハイパントを蹴ってくるのかとかは映像で分析しています。


(キックオフ時はSOクロニエ選手と合わせているが)クロニエ選手の(キックオフの)キックはすごく高くて、まず競りやすい。あそこまで走って行かないと、(ボールに)届かないと意味がない。ボールをあまり見ずにあの辺にくるだろうと思いっきり走って、落ちてきそうなときにだいたいで判断して行っている。間に合わないと意味がないので、クロニエ選手との連携はそうして取るようにしています。

――頭に白いヘアバンドみたいのをつけて戦っているが?


練習試合で右耳の後ろを大きく切って、最近まで塗っていた。タックルするときに巻き込まれて(左)耳が切れていたので、それを固定するために巻いていた。(今後外していく)つもりです。


――トライへのこだわりは?


トライしてなんぼだと思うので、WTBやるからには、トライ数、トライ王も意識している。まだまだフォローが遅れたりだとか、今、トライできているのは、トライの前でもらって走っておくだけ、というシチュエーションしかないので、もっと、もっと自分を活かしたトライをやっていきたいなと思います。

――福岡の穴を埋めるような活躍をしたいと言っていましたが、どんなタイプのWTBになりたい?


理想とする選手は自分自身あまり持っていないが、今から福岡選手のように足速くなれというのは結構、難しいですし、マレ・サウ選手みたいにフィジカル強くなれといっても体質とかもあるので難しいと思う。やっぱり自分の理想、目指しているのは、「速くて強い」というのが自分の理想で、大きくしすぎたら速さも落ちてしまうし、速さに特化したらフィジカルがおろそかになる。

速いけど強いというその2つを取れるプレースタイルが合っている。日本のWTBは、やっぱり速い選手はいくらでもいると思うが、速くて強いという選手はなかなかいない。そこを自分のプレースタイルを頂点ではないですが 極めることで、日本代表に必要とされるプレイヤーになれるんじゃないかなと考えている。そこにこだわって毎日、トレーニングや練習をしている。


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