新生キヤノンを破りパナソニックが4強進出―ロビーHC、コーネルセンゲームキャプテンコメント | ラグビージャパン365

新生キヤノンを破りパナソニックが4強進出―ロビーHC、コーネルセンゲームキャプテンコメント

2021/05/09

文●編集部


5月9日、埼玉・熊谷ラグビー場ではジャパンラグビートップリーグ2021・プレーオフ準々決勝、パナソニックワイルドナイツ(パナソニック)がキヤノンイーグルス(キヤノン)に32-17で勝利し、セミファイナル進出を決めた。

沢木敬介HCが率いるキヤノンは多彩なアタックでパナソニックの強みである強固なディフェンスを崩しにかかるも打ち破りきれなかった。それでもリーグ戦で対戦した時とは全く別チームのパフォーマンスと80分通して行い成長を見せた。

パナソニックは、後半、相手の流れにいきかけてもパニックになることなく、リザーブメンバーがしっかりとフィニッシャーとしてゲームを締めくくり勝利を掴んだ。

パナソニック ロビー・ディーンズHC

熊谷ラグビー場は日本で一番のラグビー専用スタジアムだと思います。準々決勝をここ(熊谷ラグビー場)で戦うのは、今季チームとして目標としていたところです。この試合、いい準備で臨んで、いい試合ができました。キヤノンがプレッシャーを与えてきて、お客さんも楽しめるいい試合だったと思います。

HO島根一磨はしっかりと先発としての役割を果たした。

HO島根一磨はしっかりと先発としての役割を果たした。

――HO坂手キャプテンが欠場しました


坂手はまだコンディションが万全ではないので、リスクを回避するために、島根が出ています。島根はいいパフォ-マンスをしているので、(そこに)疑う余地はありません。(準決勝も)起用する可能性は十分にあります。

後半、福井は勝負を決めるトライ

後半、福井は勝負を決めるトライ

――福井選手が23番をつけて控えメンバーとして入りました


80分プレーしない想定のメンバーがヒーナン、布巻など数人いました。そういった選手の控えとして、福井選手をベンチに置きました。リザーブにFWを1枚増やす。(BKでは)トゥポウを起用したのですが、彼はCTBもカバーできる選手です。結果、梶選手がメンバーから外れたのですが、我々の意図で選手を起用しています。


14番をつけて出場したトゥポウ

14番をつけて出場したトゥポウ

我々の選手は複数ポジションをカバーできる選手が多いので、ケガが出たとしても十分にカバーできる。最悪のケースが起きたとしても(ブラインド)WTBがカバーできる。そういう場面になってもいいプレーをしてくれると思っています。

――17点という失点についてはどう考えていますか?


チームのディフェンスには非常に満足しています。キヤノンさんのアタックは、我々にとって試練だったと思います。前回対戦したときより遙かにチームとして成長していて、新たに加わった選手もいて、万全な状態でプレーオフに来たと思います。プレーオフに簡単な試合はありません。我々が次に向けていい準備ができたと思います。

80m独走トライの後は、結果的に福井のトライにつながるボールキャリーをした福岡

80m独走トライの後は、結果的に福井のトライにつながるボールキャリーをした福岡

今日が我々にとって試練でした。(福岡)堅樹の活躍が光っていたと思います。アタックはもちろんですが、ディフェンスでも彼の貢献はチームにとっては大きくて、ブレイクダウンでも、縦横無尽に仕事をしてくれます。今日もターンオーバー(ジャッカル)が1つありました。ファンのみなさんが彼のパフォーマンスに喜ぶ姿を見るのがうれしかったです。

(試合前に)もしかしたらこれが堅樹の(熊谷での)最後の試合になるかもしれないけど、試合後に「また(熊谷に)戻ってきてやってくれるよね」って声をかけたんですけど、「ノー」とは言っていないので、もしかしたらがあるかもしれません(笑)。仮に堅樹のトライが、彼にとって熊谷での最後のトライになったとしても、素晴らしいトライだったと思います。今日、彼のトライを目撃したファンは、(それを)目に焼き付けて、いい形で福岡選手を送り出してほしい。


パナソニック ジャック・コーネルセンキャプテン

この試合ではディフェンスにフォーカスをおいてゲームに臨みました。キヤノンはアタッキングチームで、ピッチのどこからも仕掛けてくると予想していました。相手のアタックに自信を持って臨んで、ディフェンスで取り返したボールからアタックを仕掛けていいゲームができました。

――日本代表候補に入りました。またパナソニックの中でどういうプレーを意識しているか?


日本代表スコッドに選んでもらい光栄です。代表の選考については時期尚早ですので、チームのプレーに集中したいと思います。(チームではまだ)改善の余地があり、成長できると思います。次の試合に向けて修正すべき点が多々あると思うので修正したい。

――ディフェンスとして気をつけたところは?


キヤノンはアタッキングなチームで攻撃的に来ると予想していたので、チームとしては規律を高く意識して臨みました。結果として、それが機能しました。相手のFWに引かずに、フィジカル勝負に立ち向かえたことがディフェンスとして機能したと思います。

――福岡選手のトライで、キヤノンのアタックの流れを寸断できました


福岡はピッチのどこからでも得点を取ってくれるので、チームメイトとして助かっています。ディフェンスでも貢献してくれるので、彼の仕事量に感銘を受けています。


パナソニック WTB福岡堅樹

ワイルドナイツの強みはやっぱりディフェンスだと思うので、しっかりとそこから流れを作ることができたのは非常に良かったと思います。


――トライを振り返って


チームがすごくいいディフェンスを繰り返してくれていて、パナソニックとしてはカウンターからのアタックも一つの強みで、相手のアタックを凌いでから自分たちが得点をするとメンタル的にも勢いを与えられる。そういうプレーができて良かった。

CTBパークスとは英語でコミュニケーションする福岡

CTBパークスとは英語でコミュニケーションする福岡

――次の試合に向けて


チームとしては今回、良かったところはしっかりと上乗せして、さらにいいプレーをするためにチームとして課題を必ず修正して決勝までいけるよう頑張っていきます。


――ホームのファンに向けて一言


熊谷のファンのみなさん、僕自身今日が(熊谷での)最後(の試合)で、もうこのグラウンドでプレーはしないかもしれないですが、これからホームとしてワイルドナイツのプレイヤーたちが走り回って、素晴らしいプレーを見せてくれると思うので、これからも継続して応援よろしくおねがいします。

パナソニック SO松田力也

今日、自分たちの仕事をしっかりやっていく。ディフェンスから流れをつくってアタックにつなげるということに注力して試合に臨みました。前半はキックを使って相手にプレッシャーをかけ続けることができたので、自分たちのラグビーができていた。後半、風下になって相手にペースを握られるという場面もありましたが、そこはみんなで我慢してディフェンスすることができて勝つことができてよかった。

――ゲームコントロールについて


優さんと対面だということで多くの人から言われましたが、自分としてはあまり意識していなくて、どうやったらチームを優勢にもっていけるかということを考えていました。前半、風上ということでキックを多く使って、相手にプレッシャーをかけてペナルティーを獲得して得点を積み上げることもできていたので、そこはチームを含めてコントロールできていた。

キックオフのところを狙われていて、再獲得できず、強みのディフェンスがあると思っていたのであまりパニックになることはなかったです。沢木(敬介HCG・キヤノン)さんはいい戦術を作ってくるというのは想定していましたので、何が起こってもパニックにならずにコミュニケーションをしてつながってプレーするということを練習でも今日の試合での円陣でも話をしていました。

――試合が終わって田村選手となにか話したことは?


おつかれ。またよろしくという感じでした。


――相手キックに対するディフェンスで自陣のゴール前での処理ミス起こったのは


キック処理についてはコミュニケーションはとれていましたし、ちょっとした判断のところで相手にチャレンジされてしまったりしたのでそのように見えてしまったかもしれませんが、自分としてはそこまで問題ないかなと思っています。

ミスボールのところで、50/50のパスを出して自分たちにプレッシャーをかけてしまう場面があったので、そこはボールキープをするようにすれば問題ないので、そこは今日の反省点として次の試合につなげていきたい。


パナソニック FL布巻峻介

ベスト8に残ったチーム同士の試合なので、タフな試合になるということと、フィジカル的にもしっかりと準備してきました。キヤノンはいろいろなアタックをしてくるので、底に対する準備もして、ディフェンスから試合をつくっていくように試合に臨みました。それでもキヤノンに何回かやられる場面もありました。全体的にはディフェンスができていたので、このような結果になったかなあと思います。


――ディフェンスについて


特にこだわっていたことはないですが、この日だけでなくジャッカルのチャンスがあれば、僕以外の選手も入るようにしています。あそこでボールをとれなかったら相手のチャンスになってしまうのでよかった。



――キヤノンのようなアタッキングチームは嫌な感じ?それともやりがいがあるチーム?


嫌な感じは全然ないですね。やりがいは感じますね。(自分たちは)ディフェンスのチームだと思っているので、アタックしてくるチームは逆に楽しみですね。

準備の段階から、過去の映像を見て対策はしますが、これと同じようにならないよ、ということで準備をしてきたので、今日起こったプレーは予めわかっていた中で準備をしてこれたので割とうまく対応できたかなと思います。

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